0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。
KORG Legacy Collection - WAVESTATIONは90年に発売されたKORGのデジタル・シンセサイザーのWAVESTATIONソフトウェア化したVSTです。
個人的には以前ラック版のWAVESTATION A/Dを持っていたので思い入れがありますね。
オリジナルのWAVESTATIONは開発に
数々の名シンセを開発したMoog博士と並ぶシンセ界のレジェンド、
当時Sequential Circuits社、現在Dave Smith Insturments社の
デイヴ・スミス氏をアドバイザーに迎えています。
このシンセサイザーの特徴はジョイスティックによる4つの波形の混合比を変化させるベクトル・シンセシスと波形をつなぎあわせて音程・音量・音の長さを設定してフレーズを鳴らす事が出来るウェーヴ・シーケンスです。
ベクトルシンセシスはデイヴ氏が手掛けたSequential Circuits Prophet VSやYAMAHA TG35 / 22にも搭載されていた機能なのでそれほどめずらしい機能ではありませんがが、
波形を時間軸に沿って配置出来るウェーヴシーケンスはこのシンセならではの機能でしょう。
近年ワンフィンガーでフレーズを演奏出来るシンセは多いですがこの時代は多分WAVESTATIONくらいしかなかったと思います。
それだけ斬新でした。
初代WAVESTATIONはシンセ波形しか入っておらず、マニアには絶賛されたものの、敷居を下げたのかなかなか理解が得られなかったようで(^^;
アップデートしたWAVESTATION EXではピアノやブラスなどの生音系のサンプリング波形が追加されています。
ソフト版WAVESTATIONはEXの波形はもちろん、当時別売だった拡張ROMカードも追加されています。
PCM波形はM1と被る部分もありますがまた違った個性があって良いです。
最大同時発音数 256 音(コンピュータのCPU に依存)
パート数 1
PCM波形 700 種類以上
音色数 1,500 種類以上のプリセット音色
エフェクト 55 種類のエフェクト搭載
その他 WAVESTATIONシリーズのデータ・インポート可能(.syxファイル経由)
★PERFROM
M1ではプログラムとコンビの選択が出来ましたがWAVESTATIONで最大8つのPATCHを組み合わせたPERFORMで演奏になります。
音色ごとに立ち上げる感じですね。
★PATCH
オシレーター / WAVE選択画面
カテゴリー化はされてません。。。
★WAVE SEQ
ウェーヴシーケンスはステップ毎に音を設定してトリガーして順番に再生させる画期的な機能でした。当時よりも今の方が使い道がいろいろありそうです。
iPad版のiWAVESTATIONだと快適に使えるんだろうけどソフト版だとハード機の画面を再現しているので( ハードよりは格段に視認性がいいけど )使い勝手は悪いです(^^;
★EFECTS
★KORG WAVESTATION 気に入ってる点
・90年代前半のデジタル・シンセの音が出せる
・豊富なプリセット量であらゆるジャンルに対応できる
・動作が軽い
・プログラム音色もWAVE選択も何故かブラウジング機能がないため、音色探すのが面倒
・実機の当時の画面を再現したのか画面表示が見づらくエディットしづらい、M1のように割り切ってくれれば良かったと思う
・ウェーヴ・シーケンスが直感的にエディットしにくい(iWAVESTATIONみたいになったら使いまくると思いますw)
・現時点でiWAVESTATIONのプログラムは読めないっぽい ( ソフト版のデータをiWAVESTATIONでの読み込みは可能 )
・ソフトウェア版のアップデート+GUI改善して欲しい
★KORG WAVESTATION くりっぱー的評価(★5点満点)
サウンド ★★★★
操作性 ★★
視認性 ★★
負荷の軽さ ★★★★
拡張性 -----
お買い得度 ★★★★★
★KORG WAVESTATION くりっぱー的シンセサイズの傾向(▲5段階)
シンセパッド ▲▲▲▲
シンセベース ▲▲▲▲
民族楽器 ▲▲▲▲
鍵盤系 ▲▲▲
シンセ系 ▲▲▲
ブラス ▲▲▲
★KORG WAVESTATION くりっぱー的オススメジャンル
ポップス
ロック
テクノ
フュージョン
ジャズ
BGM
サウンドトラック
ゲームミュージック
アンビエント
SE作成
音は個人的にどストライクで素晴らしくいいのですが、残念ながら操作性が悪く、あまりエディットしようという気にはなれません^^;
ウェーヴ・シーケンスも画期的で素晴らしい機能ですが扱いにくいです。
M1にはあるのに何故かこのWAVESTATIONには音色のブラウジング機能がなく、ただプログラムが並んでいるだけなのでたまに使うとどこに何があったのか忘れます^^;
「WAVESTATION再現したソフト」
と考えれば再現性は高いですが現代のソフトシンセとしては使いにくいですね。
当時の拡張ROMカードの音も追加されています。エスニック系の音源がお気に入り。
90年代のPCMシンセサイザー音源としてはとしては十分使えます。
ソフト化にあたって新規のプリセットバンクも追加されていて現代的な使い方も提示しています。
iOS・iPadのiWAVESTATIONは多分僕の不満がほとんど解消していると思いますが、大好きなシンセサイザーなのでパソコン版もそろそろ新しいバージョン出して欲しいとずっと思っていましたが、ついにKORG Legacy Collectionも「KORG Collection」にリニューアルして新しくなりましたね。
今後、従来のプラグインも新しくするとのことですので現代仕様VSTのWAVESTATION楽しみにしてます!
いつかTRINITYとかPROPHECYとか追加されたらいいな~。
KORG Legacy Collection WAVESTATION メーカーサイト
www.korg.com
www.youtube.com