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Marronfieldsproductionのブログ

音楽とか機材とか楽器とかどーでもいいこととか

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SOFT BALLET - MILLION MIRRORS(1992)

Album Review

MILLION MIRRORSは1992年にリリースされたSOFT BALLETの4thアルバム。

アルファレーベルからビクターのXEOレーベルに移籍してから最初の作品となります。

今作はレーベル移籍後初の作品で気合いが入っていたみたいで「ミーハーなファンは駆遂する」とのことで(笑)SOFT BALLET史上最もダークでシリアスで重い作品です。サウンドもこれまでは良くも悪くもテクノ、ニューウェーヴ、インダスリアル、EBMの影響が強い感じでしたが、今回からそれらを昇華して彼らならではの世界観を構築しています。当時国内のメジャーな音楽でアンビエントやノイズを積極的に取り入れていたのは彼らとBUCK-TICKくらいでしょう。

そのBUCK-TICKのギタリスト今井寿さんは藤井さんとのインダストリアル・ユニットのSCHAFTの活動でもおなじみです。今作の「MEDDLER」にギターで参加しています。

サウンドの変化も顕著ですが遠藤氏のヴォーカルが飛躍的に向上してそれまではどちらかというとSOFTBALLETってヴォーカルよりサウンドの方がインパクトが強い感じでしたが音と見事に調和しています。もともとお父様がオペラの歌手だったみたいですがそのへんの才能も今作で開花したのかなと思います。

これまでの作品の中でも難解な感じで賛否両論の作品ですが最高傑作に挙げるファンも少なくない作品です。当時J-POPの市場でこんな作品出してたなんて今では信じられません。

当時のライブはメンバー3人にサポート・ドラマー2人という異色の編成でした。minus(-)も女性ドラマー2人という編成でしたね。

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全作詞 遠藤遼一 ()は作曲者 

M01. FRACTAL (森岡賢)

オープニングナンバーは森岡氏作曲のミディアムなテンポで重厚で覚醒するようなナンバー。今までは森岡/藤井の曲っていうは明確な感じがありましたが本作はコンセプトに沿ったような音作りになっています。

遠藤氏の低音ヴォーカルも磨きが掛かって音の世界と見事に調和しています。

再結成のSummer Sonicのライブでも演奏されてました。

M02. WHOLE THE WHOLE (森岡賢)

ダークながらも軽快でテンポの良いポップな曲。ブッ太いシンセベースが気持ち良いです。

M03. A SHEPHERD'S SON (森岡賢)

ピアノ、オルガン、ブラスが効果的に使われているシャッフルナンバー。ノリは良いけどダークで引き込まれそうな曲です。

M04. VIETNAM (藤井麻輝)

森岡曲が3曲続いたあとは藤井氏の重厚なナンバー。ノイズから始まって赤ちゃんの泣き声のサンプリングやノイジーなリズムと綺麗なストリングスサウンドのコントラストが美しいです。後の藤井さんの音の方向性を決定付けたような曲ですね

M05. INSTINCT? (森岡賢)

シンプルなシンセベースのリフを生かしたアップテンポなナンバー。ギターのリフも入って聴きやすいです。後半はリズムも変わって重厚な展開になります。解散時のライブ/テレビ出演でも演奏されてました。森岡氏の「Sound masturbation」のパフォーマンスとエアギターが印象的でしたね(笑)

…個人的には大昔にライブでやったりしていろんな意味で思い出深い曲です。。。(黒歴史)

M06. HYSTERIA (藤井麻輝, 森岡賢)

バンド史上初となる森岡/藤井による共作ナンバー。

シンセベースにリフにいろんな音が絡んでいく感じです。女性ヴォーカルが入っていたりと本作の中ではダークながらわりと軽めな感じの曲です。

M07. FAIRY TALE (森岡賢)

綺麗なオーケストラアレンジとポップな曲調が印象的な森岡氏の作曲ナンバー。ピアノが効果的に使われていてシーケンスやリズムパートは当時のヨーロッパのエレクトロポップを彷彿させます。次作の「INCUBATE」の「PARADE」にも続く綺麗でポップな曲ですがアルファ時代にはなかった森岡流ポップといった感じです。

M08. MEDDLER (藤井麻輝)

BUCK-TICK今井寿氏がギターで参加した曲。マイナーなギターのフレーズが繰り返されて(サンプリングかな?)ダビングされた遠藤氏のヴォーカルが不穏な感じで響きます。間奏に変なギターソロ(?)みたいな音が入ってますがこれも今井氏かな?

M09. THRESHOLD (YELLOW-MIX) (藤井麻輝)

藤井氏曰く「今作で唯一のファンサービス」とのことです(笑)ノイズで始まり、ギターのリフ(サンプリング?)とEBM的なシンセベースと暴力的なビートが曲を支配しています。遠藤氏のヴォーカルやシンセのサウンドもディストーション処理されていて曲全体が緊張感があってカッコ良いですね。

海外でもシングルがリリースされてたみたいですね。当時の海外のインダストリアル/EBMのアーティストと比べても全くひけを取らないクオリティで現在だったらもっと海外でも評価されていたでしょうね。

M10. THRESHOLD (WHITE-MIX) (藤井麻輝)

こちらのミックスはブレイクビーツ4つ打ちのリズムを強調したよりダンサブルな感じに仕上がっています。当時海外でバカ売れしていたKLFみたいな気もしなくもないですが(笑)元曲の持つ緊張感はそのまま継承されていますね。手法自体は20年以上前だから古さもあるけどやっぱりカッコ良いですね。