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【ソフトシンセ・レビュー】Tone2 ELECTRA2

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

個人的にソフトシンセだとNative InstrumentsMassiveが最高だと思ってますが、さすがにMassiveも2006年に発売されたシンセですので古いと感じる部分もあります。

 

 

そんなわけで新しいソフトシンセを導入してみました。 

 

 

シンセ大国ドイツからSteinbergやImageline、BMW(カーナビ)

 

 

などにも技術提供するデベロッパー、Tone2のELECTRA 2です。

 

 

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2011年にELECTRAXがリリースされて

 

 

2014年に今回のELECTRA2にバージョンアップしたソフトウェア・シンセサイザーです。

 

 

Tone2のユーザーってまわりのクリエーターでいないし、

 

 

日本語のネットでの情報もあまりないからよくわからなかったんですが

 

 

ずっと気になってはいました。

 

 

ネットで調べて出てくる著名ユーザーも国内だと小室哲哉さんくらい。

 

 

ELECTRA2は基本的に

 

3オシレーターのシンセ×4

最大合計12オシレーターのマルチレイヤー・シンセサイザー

 

です。

 

 

4つのシンセを同時に鳴らすことも出来るし、

 

 

別々のフレーズをプログラムして指1本でループを演奏することも可能です。

 

 

音作りの特徴として

 

・ヴァーチャル・アナログ

・FM

・サンプル・プレイバック(サンプルのインポートとループに対応)

・ウェーブテーブル

・リシンセシス機能(WAV波形のロードに対応)

・Ultrasaw(ボイスごとに最大18のデチューン・オシレーター

フラクタル(新しいシンセシス・メソッド)

・フィジカル・モデリング

・フェーズ・ディストーション

・ウェーブシェイピング

 

 

かなりのシンセシスをカバーしていてTone2のシンセの中で一番とっつきやすくて守備範囲が広いのかなと思います。

 

 

トップ画面

 

 

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「EDIT」をクリックするとこの画面のみに省略出来ます。

 

 

 

 

 

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 シンセサイザーの音作りの核となるオシレーターは46種類のオシレーターから選んで音作りすることが出来ます。

 

 

 

 

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  • Ultra Saw

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Noise / Fractal

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これらの波形に加えて

 

・サンプルインポート(ループ作成可能)

 

・波形をロードしてリシンセシス

 

 

オシレーターとして使用する事が出来ますので無限大です。

 

 

オシレーターシンク、やFM、パルスウィズモジュレーションなど多彩な機能があります。

 

 

…すでにオシレーターだけでもおなかいっぱいですね^^;

 

 

フィルター

 

 

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フィルターもシリアル / パラレルの設定可能で種類もてんこ盛りです。

 

 

歪み系のドライブも充実してます。

 

 

かなり広い音作りが可能ですね。

 

 

 

 

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アルペジエーターはちょっとわかりにくいかなぁ。。。

 

 

スペースの都合上こうなるのかもしれないけど。

 

 

別画面でもいいからもうちょっとわかりやすくして欲しいですね。

 

 

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上段のパラメーターは大体こんな感じです。

 

 

アルペジーターの種類やシンクの設定など。

 

 

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下段が音の長さと度数の設定。

 

 

「R」「L」「E」「S」は「L」がレガートとかなんとなく察しがつくけどなんかよくわからないです。

 

 

「¥」がグライドダウンで「/」がグライドアップかな??

 

 

 

 

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基本的なADSR式なので特に問題ないです。

 

 

AUX1 / 2は↓マトリクスにてパラメーター割り当てが可能です。

 

 

マトリクス

 

 

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マトリクスは各モジュレーション10個まで設定可能です。

 

 

LFOはSTEPもあります。

 

 

このへんの機能は特に問題ないですね。

 

 

セッティング

 

 

 

グライド機能や発音などの各種設定です。

 

 

レイヤーは決まった範囲みたいですね。

 

 

各シンセをユニゾンさせたい場合は「COPY」の「Maltilayar Edit」を選択すると全てのシンセのエディットが出来ます。

 

 

INTパッチ一覧

 

 

「INT」を選択するとパッチのリセットや基本的なシンセのシンプルなパッチの選択が出来ます。

 

 

音作りしたい人はここから選ぶのもいいかも知れません。

 

 

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エフェクト

 

 

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エフェクトは

 

 

シンセ個別のINSERTプログラム・パッチ全体に掛けるMASTERがあります。

( INSERT / MASTERともに内容は同じ )

 

 

プリセットブラウザー

 

 

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プリセット選択は別画面です。

 

 

ジャンル分けされてるので選びやすいですね^^

 

ArpMultilayer (75)
ArpRhythm (63)
ArpSeqBass (31)
ArpSinglelayer (70)
Atmo (78)
Bass (77)
Brass (28)
Chip (24)
DroidWobble (37)
Drum (28)
Drumline (50)
Effect (45)
Keys (77)
Lead (78)
Organ (29)
Pad (76)
Percussive (36)
Semireal (55)
SynthModern (77)
SynthVintage (38)
Trancegate (34)
Vocal (76)
Vocoder (50)

 

 

気に入っている点

 

・多彩な音源とフィルターを搭載しているし、サンプルもインポート出来るので音作りの幅がとても広い。

 

・シンセ毎に一つの画面で完結出来るので視覚的にわかりやすい。

 

 

惜しい点

 

 

・日本語マニュアルがない。(シンセの知識がある方なら大体わかるけど初心者の方はキツいと思います。)

 

アルペジエーターがちょっとわかりにくい。もうちょっと直感的に使えるものだったら良かった。

 

・プリセットのショートループの音源がストリングスとかブラスとかもっとあればよかった。

 

 

くりっぱー的評価(5点満点)

 

 

サウンド   ★★★★

操作性    ★★★

視認性    ★★★★

負荷     ★★★

拡張性    ★★★★

お買い得度  ★★★

 

 

くりっぱー的シンセサイズの傾向(5段階)

 

リード             ▲▲▲▲▲

ベース     ▲▲▲▲▲ 

パッド     ▲▲▲▲

ポリシンセ   ▲▲▲▲

リズム     ▲▲▲

SE      ▲▲

 

くりっぱー的オススメジャンル

 

EDM

トランス

テクノ

ポップス

アンビエント 

 

 

Tone2 ELECTRA 2 くりっぱー的まとめ(5段階)

 

 

個人的な感想だと音の質感はちょっとキツめというか現代っぽい感じかな。

 

プリセットは基本トランスやEDM系が多い気がします。

 

 

他の音も入ってますがオールジャンル網羅していますし、リズムパターンやアルペジエーター / シーケンス系も充実しているのでけっこうイマジネーション膨らむ感じがしますね♪

 

シンセとしては特に珍しいわけじゃないけど他のシンセとの違いはスプリット(鍵盤で鳴らす音を分ける)やレイヤーが自由に組めることですかね。

 

 

ありそうでなかったこの感じ。使用範囲はかなり広いですね。

 

 

サンプルインポートも可能なので低メモリの波形をループさせた昔のシンセの音なんかも入ってて思わずニヤリとしてしまいますね。

 

 

最近のギガクラスのサンプル音源もいいですが、こういた小ループで再現する昔のデジタルシンセみたいな楽器音も魅力的ですね。

 

 

初心者の方がプリセットで遊びながらおぼえるもよし、中~上級者の方もがっつりシンセサイズ出来るソフトだと思います♪ 

 

 

拡張音源もけっこう販売されてて本家サイトからダウンロードで買えるみたいなのでそのうち試してみたいと思います。

 

 

このシンセに限らず最近のソフトシンセの傾向ですがプリセットが完成され過ぎてる感があるのでイニシャライズして一から音作りしてみようと思います。

 

 

Massiveもそうやって覚えたの思い出しました。 

 

 

ELECTRA2は僕にとってのMassiveに次ぐ新たなスタンダードになるのか?

 

 

これから使い込んでいきたいと思います。

 

ELECTRA 2 国内販売

 

 

sonicwire.com

 

 

Tone2 本家サイト(英語)

 

 

https://www.tone2.com/html/electra2%20overview.html

 

 


 

 

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