0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。
これから自分の学びも兼ねて無料で使えるオープンソースのヴァーチャル・モジュラー・シンセサイザーのVCV Rack(https://vcvrack.com/)の使い方を書いていこうと思います。
今回はシンセサイザーの音の基礎となる波形を生み出すVCOです。
VCOとは
Voltage Controlled Oscillator
の略で通常「オシレーター」と言われています。
電気的に音を発振させてシンセサイザーの基本となるサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波の音を鳴らします。
このVCO-1モジュールではFM、オシレーターシンク、パルスワイズモジュレーションなどの音声合成 が可能です。
コントロール
ANLG / DIGI
ANLG
DIGI
アナログ(ANLG)の波形にくらべてデジタル(DIGI)の波形の方が尖っているのがわかります。
FREQ
音の高さ(ピッチ)のコントロールをします。
HARD / SOFT
より強いシンクにするHARDかなめらかなSOFTにするかの切り替えスイッチです。
FINE
音の高さ(ピッチ)の微調整をします。
P.WITDH
【PWM】に信号を入力するとパルス幅変調(パルスワイズモジュレーション)します。
音にゆらぎやうねりの効果を与えることができます。
FM CV
【FM】に入力した信号の深さを調整します。
FM変調は複雑な倍音を生み出し、ノイジーな音や金属的な音などを作ることができます。
PWM CV
【PWM】 に入力した信号の深さを調整します。
入力
【V/OCT】
ピッチ情報の信号の入力です。
MIDIキーボードなどからくる信号やシーケンサーのモジュールなどからの演奏時はここに信号を送ります。
【FM】
FM (Freakency Modulation)の信号の入力です。
【SYNC】
オシレーターシンクの信号の入力です。
【SYNC】に信号を入力することでオシレーター同士の周波数を強制的に同期(シンク)させ複雑な波形を作り出すオシレーターシンクが可能になります。
【PWM】
パルスワイズモジュレーションの信号の入力です。
出力
【SIN】
SINE波(サイン)の信号を出力します。
【TRI】
TRIANGLE(三角波)の信号を出力します。
【SAW】
SAW(ノコギリ波)の信号を出力します。
【SQR】
SQUARE(矩形波)の信号を出力します。
VCOはつねに信号を出し続けているのでもう一つVCOを追加して信号を入力すれば自己発音できます。
VCOはつねに信号を出してるとのことなのでVCO追加して(右側)信号送ってみたら(左側)演奏情報なくても音が出た♪
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@MFProducion) July 4, 2019
VCOだけでここまで音作りできるんですねー!#VCV#モジュラー#シンセ pic.twitter.com/MU9GOZSizC
VCOだけでもここまでの音色変化を得ることができます。
通常のアナログシンセシンセサイザーは
オシレーター(VCO)をフィルター(VCF)やエンベロープ(ADSR)で削っていく「減算方式」の音作りですが
モジュラーシンセなら波形の入力にさまざまな信号を送って幅広い音作りが可能になります。
VCV RackはデフォルトパッチだとVCO一つなのでもう一つVCOを追加してオシレーター同士で信号を送るといろいろ音が変化して楽しいです♪
それではまた次回!
VCV Rack 操作方法 解説 | その4 ~VCO変調編~ |初心者でもわかる 解説 - YouTube
見にきていただけるとうれしいです^^