0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
デジタルオシレーター+アナログフィルターを搭載したエクスペリメンタル・ハイブリッド・シンセサイザーARTURIA MicroFreakの動画連動ブログです。
ARTURIA MICROFREAK アートリア マイクロフリーク 操作方法
|
今回はシンセサイザーの変調の要、マトリクスモジュレーションについての解説です。
マトリックス(matrix)という言葉はもともと「何かを生み出すもの」という意味ですが現代は数学・経営・電子機器などの分野で「数学の行列」という意味を指します。
シンセサイザーにおいても後者のイメージですね。
モジュラーシンセサイザーはモジュールからモジュールをケーブルでつないでパッチング(結線)していきますが、マトリクスモジュレーションはパッチングをシンセサイザー内部で表のように並べてスマートにおこなえる機能です。
現代のシンセサイザーでもハードウェア / ソフトウェア問わずかなり採用しているのでおぼえておくと音作りの幅がかなり広がります♪
ARTURIA MicroFreak では
左側の縦に並んでいるのが何の機能を使って変調するのかの【SOURCE】
横に並んでいるのが何のパラメーターを変調するのかの【Destination】
になります。
【Matrix】のつまみをまわしてマトリクス上を移動できて押すとそのパラメーターを選択します。
ARTURIA MicroFreakは【SOURCE】と【Destination】が交差しているところがパッチングポイントになります。
動画では
【SOURCE】LFO
【Destination】Pitch
になっているのでそこで【Matrix】つまみを押してまわすとAmmount(モジュレーションの量)をコントロールできます。
わかりやすいモジュレーションの例として
・ピッチ → ビブラート
・フィルター → オートワウ
・ボリューム → トレモロ
というイメージですが近年のシンセサイザーはオシレーター波形そのものを変調することによって豊かな音色変化を得ることが可能です。
動画ではWavetableオシレーターの〔Timbre〕(読み出し位置)をLFOによって動かしています。
変調もとである【SOURCE】のLFOの波形を変えると当然変調のしかたも変わります。
ARTURIA MicroFreakは通常
【CycEnv】
【Env】
【LFO】
【Press】
【Key / Arp】
5つの【SOURCE】を使って
【Pitch】
【Wave】
【Timbre】
【Cutoff】
4つの各パラメーターを変調できます。
…もちろんそれ以外のパラメーターも変調したくなるものです笑
そんな時は【Assign】機能を使って3つまで変調のパラメーターを追加できます。
動画では【LFO】の〔Rate〕(スピード)を【Press】(キーボードを押しこむ強さ)で変調できるようにします。
通常【LFO】〔Rate〕はマトリクス上にはありませんが【Assign】機能で追加できます。
設定方法はかんたんで【Assign】ボタンを押しながら設定したいパラメーターのつまみをまわせばすぐに割り当てできます。
あとは通常のマトリクスと同様に【Ammount】の値を上げてコントロールします。
ARTURIA MICROFREAK アートリア マイクロフリーク 操作方法
ARTURIA MicroFreakに限らずくりっぱーはシンセサイザー全般的に
と思ってますので笑
そういう意味でもモジュレーションマトリクスは音作りにおいてとても重要なセクションです。
…といってもマトリクスモジュレーションはSOURCEとDESTINATIONをつないで値をコントロールするだけなので全然難しくはないです笑
多分無意識に使えてる方も多いと思います。
個人的にはセミモジュラーシンセサイザーで実際にパッチングしてからソフトウェア / ハードウェア限らず視覚的にモジュレーションを捉えられるようになりました。
とにかくいろいろつないで変調してサウンドの変化を楽しんでみてください♪
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^