0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
40年以上の歴史と人気を誇るKORGさんのセミ・モジュラーシンセサイザー、MS-20の現代版、MS-20 miniの動画連動ブログです。
ソフトウェア版のKORG LEGACY COLLECTIONのMS-20を以前当ブログ+くりっぱーチャンネルでも取り上げましたが
marronfieldsproduction.hatenablog.com
…これがきっかけになって
KORG MS-20 miniは発売されてからセミ・モジュラー・シンセサイザーとしてソフトウェア化、各アプリ化、ハードの復刻と1978年の発売以来、現代に至るまで国内外で未だに絶大な人気のあるシンセサイザーです♪
このMS-20 miniは本家KORGさんのリメイクだけあって当時のMS-20オリジナルのエンジニアの方が開発リーダーとなり、オリジナルの回路を完全再現したそうです!
今回はKORG MS-20 miniの基本的な操作についての解説です。
KORG MS-20は1978年に発売されたセミ・モジュラーシンセサイザーというタイプのシンセサイザーで通常のシンセサイザーと同様に
基本的な発音は本体そのままでおこなうことが可能です。
(本来のモジュラーシンセサイザーは何もしないと音すらでません笑)
さらにパッチングすることでいろいろな効果出せてモジュラーシンセサイザーを手軽に学べるとても面白いシンセサイザーです。
パッチングも学べるということもあり、当時はアナログシンセサイザーの学習用としても使われていたみたいです。
当時アナログシンセサイザーは高額でしたが比較的リーズナブルなMS-20やMS-20の1VCO版の『MS-10』をファーストシンセサイザーとして購入したシンセキッズも多かったそうです。
いまでこそモジュラーシンセサイザーのパッチングは盛り上がっていますが80年代以降2000年代くらいまではシンセサイザーデジタル化にともなってパッチング / モジュレーションは内部マトリクスでおこなうスタイルが主流でした。
シンセサイザーも時代によっていろいろ変わっていきましたがMS-20は1978年の登場以来、セミモジュラーのアナログシンセサイザーとして不動の地位を築いています。
今回取り上げるハードウェアのMS-20 mini以外にも
・アプリ版 iMS-20 ANALOG SYNTHESIZER
・Nintendo DS-10
とあらゆるプラットフォームで再現されているまさにKORGさんを代表するアナログシンセサイザーです。
2020年12現在、miniじゃないフルサイズのKORG MS-20も限定販売されています。
KORG MS-20はパッチング以外にも外部のサウンドを入力して加工したり、【ESP】(エクスターナル・シグナル・プロセッサー)という機能でピッチを検出してMS-20を発音させることができるので単音のみですがギターシンセサイザーとしても使用可能です!
右上にある【VOLUME】のつまみをまわして電源を入れます。
KORG MS-20 miniはセミモジュラータイプのシンセサイザーなのでパッチングなしでもシンセサイザーとして使えます。真ん中から左側のつまみ側のセクションで
シンセサイザーの基本的な音作りをして真ん中から右側のパッチングのセクションで音作りしたシンセ音を加工したり様々な機能を使うことができます。
KORG MS-20 miniはシンセサイザーの発音の基本となる波形2つの【VCO】(VOLTAGE CONTROLLED OSCILLATOR)を使います。
【VCO MIXER】で2つのVCOの音量をコントロールします。
【PROTAMENTO】のつまみをまわすと音程の変化が遅くなり、いわゆるポルタメント効果を得ることができます。
【MASTER TUNE】全体のチューニングをします。
【FREQUENCY MODULATION】でVCOのピッチを「揺らす」ことが可能です。
〔MG / EXT〕〔EG1 / EXT〕でコントロールします。
【MODULATION GENELATOR】〔FREQUENCY〕で「揺らす」スピードをコントロールします。
【MODULATION GENELATOR】〔WAVEFORM〕で「揺らす」波形の形をコントロールします。
KORG MS-20のフィルター(VCF)はKORGさんに限らず様々なハード、ソフト等のシンセサイザーで採用されている人気のタイプのフィルターです。
高域の周波数をコントロールする【HPF】
低域の周波数をコントロールする【LPF】
【HPF】【LPF】の下にある【RESONANCE】で周波数のピークを持ち上げて音にクセをつけます。
【HPF】【LPF】のフィルターはピッチと同様にモジュレーション機能で「揺らす」ことが可能です。
【ENVELOPE GENELATOR】はフィルターや音量など各パラメーターを時間の変化のカーヴを描いて変化させます。
KORG MS-20 miniでは2つの【EG 1 / 2】(ENVELOPE GENELATOR)を使ってカーヴをコントロールします。
パッチングなしでもKORG MS-20 miniは【EG 1】はVCOの〔FREQUENCY〕(ピッチ)【EG 2】は2つの【HPF】【LPF】のフィルターにわりあてられています。
シンセサイザーでおなじみの「モジュレーションホイール」ですがKORG MS-20 miniでは初期段階では何のわりあてもされてないのでパッチングでわりあてします。
モジュレーションホイールのアウトから【FREQUENCY】にパッチケーブルを挿します。
【FREQUENCY MODULATION】〔EG 1 / EXT〕の値を上げるとモジュレーションホイールでピッチが変化します。
パッチングセクションの【NOISE GENELATOR】の〔PINK〕〔WHITE〕のアウトから【TRG IN】につなぐとキーボード押さえなくても音が鳴り続けます。
KORG MS-20 mini コルグ 操作方法 その 1 ~基礎操作編~
当時の廉価帯の入門シンセサイザーとして発売されたオリジナルのMS-20ですが、40年以上も愛されているのはアナログシンセサイザーの基本的な音作りやセミモジュラーとしてパッチング機能などなどシンセサイザーとしての楽しさや本質を具現化した製品だったからかなと思います。
現代でもKORG MS-20 miniははじめてのアナログシンセサイザーに最適なシンセサイザーだと思います。
次回から各機能をいじっていこうと思います!