0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Rolandさんの名機をコンパクトにモデリングした
BoutiqueシリーズのJD-08 の解説動画連動ブログです。
Roland Boutique JD-08 解説 ローランド 操作方法
今回はRoland Boutique JD-08のシンセサイズの基本的な操作についての解説です。
JD-08は〔TONE A ~ D〕をレイヤーとして1つのPATCHとして扱います。
単純にいうと4オシレーターって感じですね。
〔TONE A ~ D〕それぞれ個別のフィルター、エンベロープ、モジュレーションの設定が可能です。
【WG】セクションではJD-08の発音の基本となるWAVEFORMの選択とピッチの設定などをします。
〔PITCH COARSE〕
半音単位の+ー48のピッチをコントロールします。
0で止まるようになってます。
〔PITCH FINE〕
セント単位のピッチをコントロールします。
〔PITCH RANDOM〕
ノートオンのたびにピッチがランダムになるピッチ幅をコントロールします。
〔KEY FOLLOW〕
ノートによるピッチの変化幅を設定します。
通常は「100」
ノートによるピッチの変化をなくす場合は「0」にします
〔WAVEFORM〕
108の波形の中から発音する波形を選択します。
〔LFO 1 / 2〕
LFO 1 / 2を使ってピッチを変調する量をコントロールします。
マイナスの値にするとLFOの波形が逆に動作します。
【TVF】(Time Variant Filter)はアナログシンセサイザーでいうVCF・いわゆるフィルターのセクションでJD-08のサウンドの明るさをコントロールします。
〔MODE〕
LPF / BPF / HPFからフィルターのタイプを選択します。
〔CUTOFF FREQ〕
選択したフィルターのカットオフをコントロールします。
〔RESO〕
周波数のピークを持ち上げてサウンドにクセをつけます。
〔ENV〕
TVF ENVによって時間的な変化をする大きさをコントロールします。
〔KEY FOLLOW〕
ノートの位置によるフィルターの変化をコントロールします。
+の値にするとC4より高いノートほど周波数が明るくなります。
逆に-の値にするとC4より高いノートほど周波数が低くなります。
〔LFO SELECT〕
フィルターを変調するLFOを選択します。
〔LFO〕
〔LFO SELECT〕で選択したLFOでフィルターを変調する量をコントロールします。
【TVA】(Time Variant Amplifier)はアナログシンセサイザーでいうVCA・いわゆるアンプのセクションでJD-08の音量をコントロールします。
〔LEVEL〕
選択しているレイヤー(TONE)の音量をコントロールします。
〔BIAS DIRECTION〕
押さえるノートの位置に合わせてレイヤーの音量を補正します。
UPPER:〔BIAS POINT〕で設定したキーより高いノートになるほど〔BIAS LEVEL〕の設定にしたがって音量変化が大きくなります。
LOWER:〔BIAS POINT〕で設定したキーより低いノートになるほど〔BIAS LEVEL〕の設定にしたがって音量変化が大きくなります。
UPPER & LOWER:〔BIAS POINT〕で設定したキーから高音域側、低音域側になるほど音量変化が大きくなります。
〔BIAS POINT〕
音量を変化させる基準のキーを設定します。
64がC4(ド)になります。
〔BIAS LEVEL〕
〔BIAS DIRECTION〕の音量変化の量をコントロールします。
〔LFO SELECT〕
音量を変調するLFOを選択します。
〔LFO〕
〔LFO SELECT〕で選択したLFOで音量を変調する量をコントロールします。
【LFO】はLow Frequency Oscillatorといって低い周波数のオシレーターで各パラメーターを変調して揺らしたりうねりをくわえたりします。
〔LFO SELECT〕
操作するLFO 1 / 2を選択します。
〔RATE〕
〔DELAY〕
ノートオンしてからLFOがかかるまでの時間の遅れをコントロールします。
〔FADE〕
「+」の値にするとじょじょに波形振幅が大きくなります。
「-」の値にするとじょじょに波形振幅が小さくなります。
〔WAVEFORM〕
三角波 / ノコギリ波 / 矩形波 / サンプル&ホールド / ランダム
からLFO波形を選択します。
〔OFFSET〕
LFOの波形を上下に動かします。
〔KEY TRIG〕
ノートオンしてからLFOがはじまるのか、関係なく動作するのか選択します。
【PITCH / TVF / TVA ENV】ではピッチ、フィルター、アンプをそれぞれENV(エンベロープ)でカーヴを作成して時間的な変化をあたえます。
〔TIME KEY FOLLOW〕
発音するノートの位置によって変化させるエンベロープの時間をコントロールします。
〔L0 ~ L2〕
〔L1 ~ L2〕
〔T1 ~ T4〕
〔ENV SELECT〕
エンベロープでコントロールするパラメーター(ピッチ、フィルター、音量)を選択します。
2つのレイヤーで同じ波形を選択してオクターブを変えたり、複数のレイヤーを重ねてファインピッチをずらして厚みをつけたりアナログシンセサイザーの応用のような音作りも可能です。
Roland Boutique JD-08 解説 ローランド 操作方法
JD-08のおおまかなシンセサイズとしては
・ウェーヴフォーム波形の選択
↓
・フィルターで明るさのコントロール
↓
・アンプで音量コントロール
↓
・LFO(周期的) / ENV(カーヴ)で時間的変化
これを4つのTONEでおこなうだけなのでシンセサイザーとしてはかなりシンプルですね。
JD-08はオシレーター波形自体のモジュレーションなどはできませんがアナログシンセ、デジタル波形、楽器音などさまざまな108種類の波形を選択可能です。
4つの波形の選び方 / 組み合わせとか変化の仕方でサウンド作りのセンスが問われそうです。
ではまた次回!
Roland Boutique JD-08 くりっぱーチャンネル再生リスト
見にきていただけるとうれしいです^^