0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
AKAI Professional MPC ONEのくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
AKAI Professional MPC ONE アカイ 操作方法
国内HP
本家HP
今回はAKAI Professional MPC ONEの基本的な操作の解説です。
MPCとは「Music Production Center」の略で1986年にAKAI professionalが発売したMPC-60からはじまったサンプラーで
開発には世界初のサンプルドラムマシンのLinn drumを開発したロジャー・リン氏が関わっています。
以降MPCシリーズとして現在までさまざなMPCが開発されてきました。
16のパッドを使ってリアルタイムにドラム、ワンショット、コード、フレーズなどを打ち込むスタイルは従来のシーケンサーにはなかった直感的な操作性で現在でもヒップホップのシーンで絶大な人気があります。
独断と偏見ですがヒップホップ=MPCというイメージも強いですね。
ヒップホップやってる方はみんなMPC持ってるイメージです笑
サンプルをチョップしてパッドにわりあてて演奏するっていうスタイルはこのMPCから生まれました。サンプラーでありながらシーケンス機能も搭載しているのである意味グルーヴボックスのはしり的な存在です。
最近人気のフィンガードラムもこのMPCの16パッドから生まれた奏法です。本家AKAI ProfessionalさんもコントローラーとしてのMPCも出してますし、他社からも同様のコントローラーもたくさんあってもはや16パッドのコントローラーは楽器的なデバイスという位置づけです。
DAW全盛の現代においてもパソコンを使わずに本体のみのスタンドアロンで使えるMPCは現代においても不動の人気機種です。
…じつはくりっぱーもむかしMPC 1000(2003年!)を持ってましたが当時全然音楽性が合わずに(じゃなんで買ったんだって話ですが…)全然使いこなせずに手放してしまいました(^^;
今回取上げるMPC ONEは現在(2022年)のスタンドアロンのMPCシリーズではエントリーモデルではありますが、
上位機種のスピーカーとバッテリーを搭載したライブ演奏に特化したMPC LIVE Ⅱ
多彩なコントローラーと入出力を備えて一台でフル音楽制作可能なフラッグシップモデルのMPC Xと同じOSを搭載していますし、基本的な設計は近いのでコスパはかなりいいのかなって思いました。
目的が合えばMPC ONEでも全然オッケーだなと。
MIDIのみならずCV OUTも搭載しているのでモジュラーシンセサイザー等のコントロールも可能です。
電源を入れるとデモプロジェクトか0から制作する場合は〔EMPTY PROJECT〕もしくは〔USER TEMPLATE〕をタップして起動します。
まず現代のMPCはめっちゃ多機能で、できることが多いので大雑把に挙げていきたいと思います。
・サンプル / オーディオ編集
・ベロシティ(強弱)アフタータッチ(圧)対応16パッドコントローラー
・サンプルの音階演奏
・内部 / 外部MIDI / CV OUT可能なシーケンサー
・オーディオレコーダー
・ソフトウェア音源
・XYパッドを使ったXYFXエフェクト
などなど
リズムメインのトラックなら本体のみでもいいですが、メロディとかコードとか音楽的な打ち込みをしたいなら鍵盤あった方が入力が楽なのでMIDIキーボードをつないだ方がいいかもですね。
MIDIはもちろん、USBの入力もありますのでUSB / MIDIキーボードも使用可能です。
MPCのワークフローの基本的な仕組みと流れを覚えていきたいと思います。
MPC ONEでは
SONG
SEQUENCEが集まった楽曲自体のプロジェクト(一番大きい単位)
▽
SEQUENCE
MIDIトラック / オーディオトラックが集まったもの
▽
TRACK(MIDI / AUDIO PROGRAM(Drum / Key Group))
小節単位のMIDI / オーディオトラック(ドラム / プラグインシンセ / Keyプログラム)(一番小さい単位)
をまとめてMixingで出力する感じです。
トラックでプログラムを選択してトラックを重ねてシーケンスを作ってさらにシーケンスを並べてソングにするっていうイメージです。
とにかく現代のMPCは多機能で「MIDI、サンプル、オーディオをまとめて扱えてもはやDAWじゃん!」という感じなのですが、、、!
まずDAWの概念は捨てましょう笑
どうしてもDAWの感覚で使いたくなってしまいますがそれでかなり困惑しました(^^;
MPCという全く新しい制作ツールを使うという感覚でやったほうがいいと思います。
【MAIN】モードはMPCの基本画面ですが慣れてないとトラックを把握しにくいので
横のグラフみたいなアイコンをタップすると〔TRACK VIEW〕のモードになって【SEQUENCE】に入っている各トラックを確認することが可能です。
今回のデモの「Pop」の【SEQUENCE】は
〔TRACK 1〕ドラム
〔TRACK 2〕シンセベース
〔TRACK 3〕シンセメロディ
〔TRACK 4〕エレピ
〔TRACK 5〕シンセプラック
〔AUDIO TRACK〕未使用
という構成になってます。
MPC ONEの打ち込みの基本となる【TRACK】のPROGRAMは6つありますのでその時の用途によって選択します。
【ドラム・プログラム】
1 つまたは複数のサンプルを音源として使用します。
いわゆるドラムキット用のプログラムです。
【キーグループ・プログラム】
選択したサンプルをMPCパッドまたは接続してMIDIキーボードでクロマチック演奏をします。
【クリップ・プログラム】
ループさせることのできる複数のサンプル(クリップ)を使用します。
各クリップをパッドに割り当てクオンタイズの設定に応じてクリップをトリガーすることができ、さまざまなBPM のクリップを自動タイムストレッチさせてパフォーマンスすることができます。
【プラグイン・プログラム】
内蔵されているプラグイン音源(ソフトシンセ)を使用します。
【MIDIプログラム】
MIDIのシーケンスデータを外部のシンセサイザーやドラムマシンに送って演奏します。
【CVプログラム】
モジュラーシンセサイザーやセミモジュラーシンセサイザー等をCV信号でコントロールします。
今回のデモのプログラム構成は
〔TRACK 1〕ドラム(ドラム・プログラム)
〔TRACK 2〕シンセベース(プラグイン・プログラム)
〔TRACK 3〕シンセメロディ(プラグイン・プログラム)
〔TRACK 4〕エレピ(プラグイン・プログラム)
〔TRACK 5〕シンセプラック(プラグイン・プログラム)
という設定です。
【BROWSE】
サンプルやソングデータなどをロードします。
【TRACK MIX】
各トラックの音量をコントロールします。
画面で直接コントロールするか、つまみで直接コントロールすることも可能で各TRACKは4つのグループに割り当てられているのでのボタンで切り替えることが可能です。
【TRACK MUTE】
パッドを押して各トラックをミュートすることが可能です。
【NEXT SEQ】
トラックの集合の【SEQUENCE】の再生する順番を設定します。
イントロ▷Aメロ▷Bメロ▷サビ
みたいな感じですかね。
左下の〔SONG〕をタップしてソングモードに送ります。
〔SONG〕モードでは【NEXT SEQ】からの組み上げのほか、直接シーケンスの順番を並べたりシーケンスの再生回数を指定したり〔EXPORT〕で書き出したりします。
最近のデジタル系マシンはコンパクトかつ多機能なので
【SHIFT】を押しながら~の操作が多いですが
MPC ONEも【SHIFT】と組み合わせて別の機能を使います。
下に赤く表示されているのでわかりやすいですね。
【SHIFT】+【GRID】(MAIN)
選択中のTRACKのGRID(ピアノロール)モードに入ります。
【SHIFT】+【SAVE】(BROWSE)
プロジェクトのセーブ
【SHIFT】+【PAD MIX】(TRACK MIX)
各パッドのサンプルの音量をコントロールします。
【SHIFT】+【PAD MUTE】(TRACK MUTE)
各サンプルをパッドを使ってミュートします。
【SHIFT】+【XYFX】(NEXT SEQ)
画面にタッチしてX(横)Y(縦)のエフェクトをかけます。
【PROGRAM EDIT】
ドラムトラックやプラグイントラックなど選択中のプログラムをエディットします。
【SAMPLER】
後部の【INPUT】に入力された音声を本体にサンプリングします。
【TC】
指定した音符にタイミングを自動で合わせるクォンタイズの設定をします。
※デフォルトで1/16に設定されています。
【STEP SEQ】
シーケンスのトラックにベロシティ(強弱)、プロバビリティ(確率)、ラチェット(連打)などをステップ上に配置していきます。
テンポの設定は【MAIN】モードのTEMPOのところをタップして数字を入力するかダイヤルをまわして設定します。
また【TAP TEMPO】ボタンでタップして設定することも可能です。
【MAIN】モードの左上の方に目のマークがあって(わかりにくい(^^;)
タップするとフェーダーで音量をコントロールしたりプラグインエフェクトを挿したりすることが可能です。
【NOTE REPEAT】
ボタンを押しながらパッドを押すと指定した音符で繰り返し鳴らします。
【NOTE RPEAT】+【ARP】
プラグインプログラムなど音階系のプログラムはアルペジエーターを使うことが可能です。
AKAI Professional MPC ONE アカイ 操作方法
くりっぱーにとっては約20年振りのMPCとなりました笑
じつは去年からサンプラー欲しくてタイミングを見計らっていたのですが、
(おもに予算(^^;)
いまがその時となったのでMNGしました。
サンプリングはもちろん、ソフトシンセやエフェクターも使えるし、メチャクチャ進化してます!シンセの音もすごくいいです。
良い点を挙げればキリがありません。
…がっ!同時に進化したMPCは多機能でその分操作や機能が複雑です。
ひさびさに味わった何やっていいかわからない挫折感(^^;
このへんくりっぱーはパッド叩いたり、打ち込みしたり、ソフト音源鳴らしたりはすぐできましたがDAWや他のシーケンサーに慣れているのでてこずりました(^^;
…むしろDAWを知らない電子楽器初心者の方のほうがすんなり入れるかも知れませんね。
何でもできる分、とにかく多機能なので目的を決めてやらないとホント何やっていいのかわかりませんね(^^;
・SONG
・SEQUENCE
・TRACK
の役割やそれらを組み合わせたワークフローをより理解することがMPC攻略の道かなーと思ってます。
今回はもちろん使いこなすために買ったので動画作りながらくりっぱー自身もイチから学んで使えるようになりたいと思います!
一通り使い方おぼえたらくりっぱーらしい多少イカれた使い方とかも笑できたならと思います♪
AKAI Professional MPC ONE くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^