0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Arturia MiniFreak (アートリア ミニフリーク)のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
Arturia MiniFreak アートリア ミニフリーク 操作方法
ハードウェアのArturia MiniFreakをプラグインで完全互換 / 再現したMiniFreak Vも単体のプラグインとして購入できるようになりました!
今回はArturia MiniFreakの基本的な操作の解説です。
Arturia MiniFreakは2019年に発売された
エクスペリメンタル・ハイブリッド・シンセサイザー MicroFreakの上位機種にあたるシンセサイザーです。
Micro Freakはマルチオシレーター+アナログフィルターのハイブリッドシンセサイザーでモジュレーションマトリクスやサイクルエンベロープなどサイズからは思えない多機能なシンセでライブで使ったり、解説動画初期に取り上げたシンセでもあるので思い入れもありますね^^
MicroFreakはサイズ感やタッチキーボードなど良い意味でおもちゃ的な感じでしたがMiniFreakはSpontaneous Algorithmic Synthesizer(自発的アルゴリズミック・シンセサイザー)というコンセプトでより本格的なシンセサイザーに進化しました!
…そしてMiniFreakは購入すると、もれなくプラグイン版のMiniFreak Vも付いてきます!
MiniFreak V使ってみてMiniFreakのワークフローをそのままにソフトウェアの利便性や視認性を活かした設計でかなりイイ感じです!
もともとソフトウェアメーカーさんでもあるArturiaさんらしいですね!
(次回V Collectionにも追加されるのかしら)
MiniFreakおもな仕様
・6ボイス・ポリフォニック・ハイブリッド・シンセサイザー
・ベロシティセンシティブ37鍵アフタータッチ付きスリムキーキーベッド
・合計22のオシレーターモードを持つ2つのサウンドエンジン
・エンジン 2 を使用してエンジン 1 を処理
・ボイスごとに 1 つのエンベロープ
・ボイスごとに 1 つのサイクリング エンベロープ
・ボイスごとに 2 つの LFO
・ポリフォニック アナログ フィルターと VCA
・6ボイスのポリフォニック、12ボイスのパラフォニック、ユニゾン、またはモノ構成
・インサートまたはセンドモードの 3 つのデジタル FX スロット、10 の FX から選択可能
・ユーザーがカスタマイズ可能な LFO カーブ
・7 つのソースと 13 のディスティネーションを備えた Mod Matrix
・リアルタイムの視覚的フィードバックのための OLED ディスプレイ
・直感的な 64 ステップのシーケンサー (16 ステップの 4 ページ)
・自動変調の 4 レーン
・Ratchet、Octave Randomize などを含むパフォーマンス アルペジエーター コントロール
・MIDIイン/アウト/スルー
・USB接続
・サステイン、オーディオイン、クロックイン/アウト接続
・ステレオ出力
・256のファクトリープリセット / 256 ユーザープリセットスロット
Micro Freakがモノラル、4パラフォニック、1シンセエンジン、1LFO、エフェクターなしだったのでかなりパワーアップしてますね!MIDIも標準5ピンでMIDI Thruまであるのがうれしいです。
…唯一ポリフォニックアフタータッチでないのが残念ですが、、、アフタータッチ自体には対応してます!
シンプルかつ多彩なデジタルオシレーターはMicro Freakでは1つでしたがMiniFreakでは2つのシンセエンジンで鳴らすことが可能です。
〔Select〕ボタンでオシレーターを切り替えて〔Volume〕で各オシレーターの音量のコントロールをします。
〔Transepose〕で音階のコントロールが可能です。
これはうれしいですね^^
そのままで半音単位、つまみを押すとセント単位、【SHIFT】を押しながらだとオクターヴ単位という感じで音階のコントロールが可能です。
MiniFreakは定番なものからマニアックなものまで多彩なデジタルオシレーターを搭載しています。
MicroFreakと同様に〔Type〕でオシレーターを選択して〔wave〕〔Timbre〕〔Shape〕の3つのパラメーターで各オシレーターをコントロールします。
多彩なサウンドを鳴らすことができますが、3つしかパラメーターないのでシンセ慣れてない方でも扱いやすいと思います^^
ウェーヴテーブルオシレーター、MicroFreakにあったから普通にあるものだと思い込んでました、、、😅💦
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2022年12月13日
今後のアプデに期待っ!#Arturia#MiniFreak https://t.co/V9VucbCg0r
MicroFreakにあったのでふつうにあると思いこんでいたウェーヴテーブルオシレーターがなかったのが個人的に残念でした。。。(なんで??)
アップデートによる追加に期待ですっ!!!!!
※アップデートによりウェーブテーブルオシレーター追加されました。
Arturia MiniFreakはオシレーターはデジタルですがフィルターはアナログのハイブリッド方式のシンセサイザーです。
LPF / BPF / HPFの三種類から選択して使用可能です。
【DIGITAL EFFECTS】では3系統のデジタルエフェクトを使用可能です。
揺らぎ系、空間系、歪み系など定番なエフェクトからマルチバンドコンプまで使えるのでかなり幅広いサウンド作りが可能です。
サウンドの時間的変化をコントロールする【ENVELOPE】は定番のADSR方式になりました。
【Mode】で発音の設定をします。
〔Mono〕
モノフォニック(単音)の発音をします。
〔Poly〕
ポリフォニック(6音)の発音をします。
〔Para〕
パラフォニック(12音)の発音をします。
※Para使用時はオシレーターの使用は1つのみとなります。
〔Uni〕
最大6音までサウンドを重ねて分厚いサウンドをモノフォニックで鳴らします。
【CYCLING ENVELOPE】は通常のカーヴとしてのエンベロープのほか、ループさせてLFO的な使い方をすることも可能です。
【Tempo / Swing】ではMiniFreakのテンポやアルペジエーターやシーケンサーで演奏する時の音符割り、前後にタイミングをずらしてノリを出すスウィングのコントロールが可能です。
そのままだとテンポのコントロール、つまみを押すと音符割りのコントロール、【SHIFT】ボタンを押しながらだとスウィングのコントロールが可能です。
MicroFreakのときは1つのみでしたが、MiniFreakは2つのLFOを使用することが可能です。
また、MiniFreakではLFOの波形を作ることも可能です。
【MODURATION MATRIX】ではモジュラーシンセサイザーのように各パラメーターを自由に変調することが可能です。
マトリクス上に並べられたパラメーターを合わせてどのくらい変調するのか設定するだけです。
〔Assign1~3〕に任意のパラメーターをわりあてて変調することが可能です。
MiniFreakでは3ページ分あるので合計9のマトリクスをわりあて可能になります。
【SHIFT】+〔Page〕ボタンで切り替えます。
【Glide】
値を上げると音程の変化が遅れて演奏にうねりのでるいわゆる「ポルタメント奏法」が可能です。
設定でレガート(ノートが重なるとき)のみグライドすることも可能です。
また和音演奏にもポルタメント効果をかけることが可能です。
【Hold】をオンにするとノートンが持続します。
鳴らしっぱなしにして各パラメーターをいじったり、変調させたりしてドローンサウンドとかかんたんに作れそうですね^^
アルペジエーターやシーケンサーの持続(ラッチ的な機能)にも使います
【Chord】オンにすると1ノートでコードを鳴らすことが可能です。
MiniFreakではピッチベンド / モジュレーションホイールのコントロールはタッチ式になっています。
さらに切り替えで2系統のマクロコントロール(4つまでのパラメーターを同時にコントロール)、アルペジエーター / シーケンサーのゲート、スパイス機能のコントロールも可能です。
押さえたノートをさまざま順番で鳴らすいわゆるアルペジオ奏法を可能にする【Arp】(アルペジエーター)。
MiniFreakでは鍵盤上部のアイコンをタップしてアルペジエーターのコントロールをリアルタイムでおこなうことが可能です。
【Seq】モードでは16ステップ×4の最大64ステップのシーケンスを演奏可能です。
16のステップは直接オン / オフ可能なのでシーケンスを演奏するといった感じのサウンドも可能です。
〔Last Step〕で1~64ステップの中で最後のステップを設定してループの位置を変えることが可能です。
【Sound Edit】▷〔Scale Confimg〕機能で任意のスケールにクォンタイズすることによっていわゆる「外さない」演奏が可能になります。
〔Root〕ではルートキーの設定も可能です。
適当に打ち込んだシーケンスもスケール+ルートキーにそった演奏にしてくれます。
Arturia MiniFreak アートリア ミニフリーク 操作方法
Micro Freak大好きだったのでさらに進化したMiniFreakはめっちゃ楽しみにしてました。
…というか1年前こんなことつぶやいておりました笑
MicroFreakはユニークでコスパ最高なシンセだけど
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2021年10月28日
ステレオ出力+エフェクト追加で
通常の37〜49鍵のアフタータッチ付き(ポリアフターならなおよし)の
MiniFreakとか出たらいいなー。
フラッグシップでPolyFreakとかMatrixFreakとか笑#Arturia#MicroFreak https://t.co/qOTc2oux4P
実現してくれてありがとうArturiaさんっ!^^
じつは発売してすぐに買ってMiniFreak鳴らしてヒャッハーしてたのですが、、、
うちの筐体は
シフトボタンが効かない!
という重大な欠陥がありました、、、(泣)
ミニフリきたーーーっ!(アゲイン)
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2022年12月13日
電源入れてすぐに押したよシフトボタン。 pic.twitter.com/CVbwYFhC6Z
メーカーさん / 販売店さんに問い合わせて代替の新品を送っていただいて無事に使うことができるようになりました!
・マルチデュアルオシレーター
・モジュレーションマトリクス
・サイクルエンベロープ
・3系統のエフェクター
などなど多彩な機能があるMiniFreakですが、シンセサイザーとしてはシンプルなので基礎的な知識があれば大体初見で使えると思います。
一通り使ってみてくりっぱー的にはMinioFreakの本質ってオシレーターとモジュレーションマトリクスとアルペジエーター / ステップシーケンサーなのかなって思いました。
とくにアルペジエーター / ステップシーケンサーはより演奏性が出せるようになったと思います。
これがSpontaneous Algorithmic Synthesizer
(自発的アルゴリズミック・シンセサイザー)
ってことなんですかね。
Arturiaさんらしいシンセ愛と遊び心のある楽しいシンセサイザーだと思います。
37鍵のシンセキーボードで最大12音まで発音可能だし、マニアックなサウンドだけじゃなく音楽的な表現も十分可能だと思います!
ふつうにあると思っていたウェーヴテーブルオシレーターがないのが残念でした、、、。
慣れているというのもありますが、今回MiniFreakを使ったことでMicro Freakの取り回しの良さもあらためて感じることができました。
Micro Freakはファームウェアのアップデートでオシレーターが増えたり、さまざまな機能が追加されたりとかなり進化しましたが、前述のウェーヴテーブルオシレーターのことも含めて今後MiniFreakも期待しちゃいます!
ソフト版は視認性と利便性が高いくて良いですね!
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2022年12月2日
シーケンサーも視覚的に扱えるし。
ソフトシンセって手持ちのやつだけで十分だと思ってたけどミニフリVめっちゃ楽しいぞ!!!!!😎
ソフトシンセでこの感覚はじめてかも!#Arturia#minifreak pic.twitter.com/EGnL4pk5ZO
そしてプラグイン版のMiniFreak V、
ぶっちゃけ「ハードあるならプラグイン別にいらないじゃん」って思ってましたが(Arturiaさんごめんなさい)
実際使ってみたらハードウェアのワークフローそのままに視認性 / 利便性活かしためっちゃ良いソフトウェア化でした!
何はともあれ進化したポリフォニック・ハイブリッド・キーボードArturia MiniFreakをハードでもソフトでも楽しんでいこうと思います^^
Arturia MiniFreak くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^