DOCUMENTは1990年にリリースされたSOFT BALLETのセカンドアルバム。
前作は全体的に硬質な印象でしたが本作はよりポップなものはポップに、ハードな曲はよりハードになった印象です。当時森岡さんはスランプに陥ってしまって解散も考えたとか。
音楽的にもアレンジの幅や表現力が増えてギターサウンドの比重も増えてます。
アルファ時代のベストアルバムに挙げるファンの方も多い作品です。
全作詞 遠藤遼一 ()は作曲者
M01. NO PLEASURE (藤井麻輝)
声のサンプリングとリズムボックスっぽい音から始まって「カキーンッ!」って音からヘヴィなギターのリフで始まるオープニングナンバー。リマスタリングではギターサウンドがより鮮明に聴こえるようになった気がします。
再録音ベストにも収録。よりヘヴィなギターとヴォーカルが印象的になってます。
M02. MIDARA (PORTE DÉVERGONDÉE) (藤井麻輝)
シンセベースのリフがメインの妖しいナンバー途中でギターが入ってアップテンポになります。この時期からギターを積極的に取り入れてますね。ライブの影響かな?
M03. PRIVATE PRIDE (森岡賢)
シングルになりそうな森岡氏作曲のダンサブルでアップテンポな曲。クリーンなギターのカッティングも心地よいです♪ライブではアレンジを変えて演奏されててそれもまたカッコ良かった☆
左右に振られるシーケンスとギターのサウンドが気持ち良い緊張感のある曲。
M05. BELIEVE IN A BLUE WORLD (森岡賢)
沈み込んでいくようなミステリアスな曲。ヴォーカルとシンプルなシンセとSEが中心でリズムもパーカッションのみ。ノリが良い曲だけでなくこういった曲が出来るのも音楽的な幅広さを感じます。
M06. ESCAPE (藤井麻輝)
藤井氏屈指のポップナンバー。アップテンポなエレクトロ・ポップで彼の真骨頂のノイズや/インダストリアルな要素はありません。後にテンポを抑えてアレンジも変えた「Rebuild」としてシングルカットもされてます。この曲があまり商業的反響が得られなかったかったことからか藤井氏はよりストイックな路線にシフトしていきます。
曲はポップで爽やかなのに歌詞は広島に原爆を投下した米軍のB-29爆撃機「エノラ・ゲイ」について歌われていてまた深いです。ギターが入ってアレンジをもっと派手にした「2nd mix」もあります。
M07. TWIST OF LOVE -Acoustic Version- (森岡賢)
サビのハーモニーが美しいシングル曲。シングルバージョンと違いアコースティックバージョンということでアコースティックギターがフィーチャーされてます。
この曲はカラオケにも入っているのでたまに行くカラオケで歌います(^^ゞ
M08. FAITH IS A (藤井麻輝)
藤井さんの真骨頂ともいえるメタルパーカッションとシンセベースが印象的なアップテンポなナンバー。ライブでの演奏もカッコ良かったです。
M09. COMA BABY (藤井麻輝)
民族的な音階とフレットレスベースをフィーチャーした曲。イギリスのバンドJAPANからの影響かな。
M10. AFTER IMAGES (森岡賢)
ラストは壮大なバラード。ピアノと歌メインで静かに始まって徐々にリズムが入って盛り上がって最後はストリングスや女性オペラヴォーカルまで入ってアルバムを締めくくります。「EARTH BORN」が緊張感ある曲だったのに対してこちらはやさしく包みこんでくれるような曲です。
再録音ベストにも収録されてますが刷り込みというか最初に見たものを親と思ったのか個人的にはこちらのバージョンの方が好きですね♪
当時の未発表曲
NEEDLE (藤井麻輝)
MINISTRYなどのインダストリアル・ロックメインを思わせるギターリフが印象的なライブで盛り上がるハードなナンバー。ディストーションのヴォーカルは藤井さんかな。再録音ベストは遠藤さんのヴォーカルで歪んだドラムとギターでより攻撃的になってます。