0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。
KORGさんの「ハイブリッドドラムマシン」drumlogueのくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
今回はKORG drumlogueのMULTIの基礎操作についての解説です。
-MULTI- マルチ音源パートでは【PART】ボタンを押しながら【VPM】【NOISE】【USER】を押していずれかの音源を選択して使用可能です。
VPM(Variable Phase Modulation)はいわゆるFM音源で硬質でメタリックなサウンドが特徴です。
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
[PRESET]
Default / Oct. / Half / Fourth / Air / Creep / Throat / HarshからVPM音源の基本的なプリセットを選びます。
プリセットを選ぶとPARAMETERSページの7つのパラメーター(NOTE以外)が変更されます。
PARAMETERS(パラメーター)
[NOTE]
音の高さを設定します。
[INDEX]
フェーズ・モジュレーションのかかり具合を調節します。
[RATIO]
フェーズ・モジュレーションの周波数をNOTEに対しての割合で調節します。
[NOISE]
ノイズ・モジュレーションの深さを調節します。
[EG]
EG(エンベロープ・ジェネレーター)のタイプ (AR / ASR / GATE) を選択します。
AR:ARタイプのEG(Attack, Release)
ASR:ASRタイプのEG(Attack, Sustain, Release)
GATE:GATEタイプのEG(オン/オフのみ)
[ATTACK]
アタック・タイムを設定します。値が大きいほど音の立ち上がりが遅くなります。
[RELEASE]
リリース・タイムを設定します。値が大きいほど音が長くなります。
[IDX MOD]
INDEXパラメーターに対して与えるEGモジュレーションのかかり具合を調節します。
MIX / ROUTE(ミキサー/ルーティング)
[PAN]
パンポット(左右のステレオ定位)を調節します。
[SPREAD]
広がり(ステレオ感)を調節します。
[DELAY]
ディレイ・エフェクトの送り量を調節します。
[REVERB]
リバーブ・エフェクトの送り量を調節します。
[MASTER]
マスター・エフェクトのオン/バイパスを設定します。
[SIDECH (SIDECHAIN)]
SIDECHAINバスの送り量を調節します。
※MIX / ROUTE(ミキサー/ルーティング)は【MULTI】共通パラメーターです。
NOISEではさまざまなノイズ波形を鳴らすことが可能です。
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
[ALGO]
LPF 2 / LPF 4 / BPF 2 / BPF 4 / HPF 2 / HPF 4 / DECIMからノイズ音源の種類を選択します。
ローパス(LPF)、バンドパス(BPF)、ハイパス(HPF)の各フィルターは、-12dB/oct、-24dB/octの2種類があります。
DECIMは、サンプリング・レート・デシメーションを利用したノイズ音源です。
PARAMETERS(パラメーター)
[COLOR]
音色の暗さ、明るさを調節します。パラメーターの値が小さいほど暗くなります。
[PEAK(DECIM以外)]
フィルターのピークを調節します。
[ATTACK]
アタック・タイムを設定します。値が大きいほど音の立ち上がりが遅くなります。
[RELEASE]
リリース・タイムを設定します。値が大きいほど音が長くなります。
※MIX / ROUTE(ミキサー/ルーティング)は【MULTI】共通パラメーターです。
USERではdrumlogue SDK(Standard Development Kit)を使ってカスタムシンセやエフェクターをプログラミングで作成 / インストールすることが可能です。
drumlogueはSinevibes社とのコラボレーションで開発されたヴァーチャルアナログシンセの“Nano”がインストールされています。
Sinevibes社はプラグインのほかKORG Prologue / minilogue xd / NTS用のカスタムシンセ / エフェクターなども販売しています。
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
[SELECT]
ロードするユーザー・シンセを選びます。
PARAMETERS(パラメーター)
[NOTE]
音の高さを設定します。
[WAVE]
2x Saw / 2x Sqr / 2x Tri / Saw+Sqr / Saw+Tri /Sqr+Tri / Ring 1..3の2つのオシレーターの波形の組み合わせを選びます。
[DETUNE]
メイン・オシレーターに対するサブ・オシレーターのピッチのずれを調節します。
[BALANCE]
2つのオシレーターの音量バランスを調節します。
[FILTER]
フィルターの種類(LP / HP / BP / BR)を選びます。ローパス、ハイパス、バンドパス、バンドリジェクト、4種類のフィルターがあります。
[CUTOFF]
フィルターのカットオフ周波数を調節します。
[KEYTRACK]
フィルターのカットオフのキー・トラッキングの効果を調節します。
[RESON (RESONANCE)]
フィルターのカットオフ・レゾナンスを調節します。
[EG TYPE]
モジュレーションEG(エンベロープ・ジェネレーター)のタイプ(D / A1D / A2D)を選択します。
D:アタック・タイムが固定でディケイ・タイムのみが調節可能なタイプ
A1D:アタック・タイムとディケイ・タイムが同時に調節されます。アタック・タイムとディケイ・タイムは同じです。
A2D:アタック・タイムとディケイ・タイムが同時に調節されます。ディケイ・タイムがアタック・タイムの2倍です。
[EG TIME]
モジュレーションEGタイムを調節します。値が大きいほどEGの変化が遅くなります。
[PITCH EG]
ピッチにかかるEGの量を調節します。
[CUT. EG]
フィルター・カットオフにかかるEGの量を調節します。
[LFO TYPE]
LFO(ロー・フリケンシー・オシレーター)の波形(Tri / Saw / Sqr / Trap / Peak / S&H / Random)を選択します。
[LFO FREQ]
LFOの周期を調節します。(0.05 Hzから20Hz)
[PITCH LFO]
ピッチにかかるLFOの量を調節します。
[CUT. LFO]
フィルター・カットオフにかかるLFOの量を調節します。
[AMP TYPE]
アンプEG(エンベロープ・ジェネレーター)のタイプ(SR / SR / DSR / DR)を選択します。
SR:アタック・タイムが短い設定で固定、サステイン・レベルが有効で、リリース・タイムが調節可能なタイプです。
ASR:サステイン・レベルが有効で、アタック・タイムとリリース・タイムが同時に調節されます。アタック・タイムがリリース・タイムの5倍になります。
DSR:アタック・タイムが短い設定で固定、サステイン・レベルが50%に固定で、ディケイ・タイムとリリース・タイムが同時に調節されます。ディケイ・タイムとリリース・タイムは同じです。
DR:アタック・タイムが短い設定で固定、サステイン・レベルが無効です。ディケイ・タイムとリリース・タイムが同時に調節されます。ディケイ・タイムとリリース・タイムは同じです。
[AMP TIME]
アンプEGタイムを調節します。値が大きいほどEGの変化が遅くなります。
[GAIN]
ドライブ前の音量を調節します。
[DRIVE]
アンプ・ドライブの種類(Soft / Diode)を選択します。
[GLIDE]
レガート再生時のピッチグライドを調節します。
※MIX / ROUTE(ミキサー/ルーティング)は【MULTI】共通パラメーターです。
drumlogueはれっきとしたドラムマシンですがFM / ノイズ / ヴァーチャルアナログのシンセエンジンも手軽に扱えて本格的なサウンドが鳴らせるので面白いですね!
シーケンサーで確率の設定やランダマイズもできるので面白いシーケンスができると思います。
drumlogueはマルチアウト可能なのでドラムのパートとシンセのパートを別で出力してミキサーで混ぜるとかも可能なのでマシンライブで活躍しそうです^^
うちのドラローくんが変態シンセになった😆
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2024年8月22日
ドラムサウンドと別でマルチアウトもできるし最高じゃん!😁#KORG#drumlogue#Braids#LILLIAN pic.twitter.com/Kb2Hex91SL
カスタムシンセサイザーはいくつか入れてみましたがさらにdrumlogueが面白くなりました!また動画作ろうと思います。
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^