0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。
KORGさんの「ハイブリッドドラムマシン」drumlogueのくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
今回はKORG drumlogueのEFFECTSの基礎操作についての解説です。
drumlogueの-EFFECTS-は【DELAY(ディレイ)】【REVERB(リバーブ)】を独立したセンド・バスに【MASTER(マスター)】を最終ミックス・バスにインラインで配置した3つのエフェクト・セクションを搭載しています。
※-EFFECTS-はMAIN OUTの出力にのみに効果があります。
【DELAY】【REVERB】は各パートのMIX/ROUTEでエフェクトのセンド量を調整します。
DELAY(ディレイ)は原音に遅延した減衰音をくわえるいわゆる「やまびこ」効果をあたえるエフェクトです。
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
ディレイ・エフェクトのタイプを選びます。
Stereo:左右の広がりやルーティング・タイプを設定できるステレオ・ディレイです。
Mono:ストレート・タイプのモノラル・ディレイです。
Tape:テープ・エコーをシミュレートしています。
Stereo BPM:ディレイ・タイムがTEMPOの設定に同期するステレオ・ディレイです。
Mono BPM:ディレイ・タイムがTEMPOの設定に同期するモノラル・ディレイです。
Tape BPM:ディレイ・タイムがTEMPOの設定に同期するテープ・エコーです。
※このほかlogue SDKで作成したディレイ・エフェクトを追加することも可能です。
PARAMETERS(パラメーター)- Stereo/Stereo BPM の場合
[TIME]
ディレイ・タイムを調節します。
*Stereo BPM の場合、TIMEはテンポのBPM値に対する相対値として設定します。
[FB (FEEDBACK) ]
ディレイのフィードバック量を調節します。
[SPREAD]
左右のディレイ・ラインのディレイ・タイムの差を調節します。
[FILTER]
フィードバック用フィルターの種類を選択します。ローパス・フィルター、ハイパス・フィルターが選べます。
[CUTOFF]
フィルターのカットオフ周波数を設定します。
[SAT. (SATURATION)]
フィルターのサチュレーション・レベルを設定します。
[ROUTE]
フィードバック信号のルーティング・タイプ(NORMAL / CROSSED / P-PONG)を設定します。
PARAMETERS(パラメーター)- Mono/Mono BPM の場合
[TIME]
ディレイ・タイムを調節します。
Mono BPM の場合、TIMEはテンポのBPM値に対する相対値として設定します。
[FB (FEEDBACK)]
ディレイのフィードバック量を調節します。
[FILTER]
フィードバック用フィルターの種類(LP / HP)を選択します。ローパス・フィルター、ハイパス・フィルターが選べます。
[CUTOFF]
フィルターのカットオフ周波数を設定します。
[SAT. (SATURATION)]
フィルターのサチュレーション・レベルを設定します。
PARAMETERS(パラメーター)- Tape/Tape BPM の場合
[TIME]
ディレイ・タイムを調節します。
Tape BPM の場合、TIMEはテンポのBPM値に対する相対値として設定します。
[FB (FEEDBACK)]
ディレイのフィードバック量を調節します。
[MOD (MODULATION)]
ディレイ・タイムにかかるモジュレーション量を調節します。
[TRACKING]
テープ・ヘッドのトラッキング感度をシミュレートする量を調節します。
[TONE]
ディレイ・エフェクトの音質を調節します。
[SAT. (SATURATION)]
フィルターのサチュレーション・レベルを設定します。
[ROUTE]
フィードバック信号のルーティング・タイプ(NORMAL / CROSSED / P-PONG)を設定します。
MIX/ROUTE(ミキサー/ルーティング)
[LEVEL]
ディレイ・エフェクトの量を調節します。
[RETURN]
リバーブ・エフェクトをマスター・エフェクトの前段に入れるか、後段に入れるか(PRE / POST)を選択します。
[REVERB]
ディレイからリバーブへの送り量を調節します。
REVERB(リバーブ)は原音に残響をくわえるエフェクトです。
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
[SELECT]
リバーブ・エフェクトのタイプを選びます。
Room:小さめの部屋の残響をイメージしたリバーブです。
Hall:コンサート・ホールやアンサンブル・ホールの残響音をイメージしたリバーブです。
Space:残響音がゆっくり揺らぐ不安定なリバーブです。
Riser:残響音がオクターブ上に広がるきらびやかなリバーブです。
Submarine:残響音がオクターブ下に広がる深いリバーブです。
このほかlogue SDKで作成したリバーブ・エフェクトを追加することも可能です。
PARAMETERS(パラメーター)
[TIME]
リバーブ・タイムを調節します。
[INPUT]
リバーブ入力の信号レベルを調節します。
[BRIGHT]
リバーブの音色(明るさ)を調節します。
[RISE(Riserのみ)]
オクターブ上にピッチ・シフトしたリバーブ音の信号を調節します。
[DIVE(Submarineのみ)]
オクターブ下にピッチ・シフトしたリバーブ音の信号を調節します。
MIX/ROUTE(ミキサー/ルーティング)
[LEVEL]
リバーブ・エフェクトの量を調節します。
[RETURN]
リバーブ・エフェクトをマスター・エフェクトの前段に入れるか、後段に入れるか(PRE / POST)を選択します。
MASTER(マスター・エフェクト)
SOUND SELECT(サウンド・セレクト)
[SELECT]
マスター・エフェクトのタイプ(Compressor / Filter / Boost / EQ Three)を選びます。
Compressor: 音圧を上げる、基本のコンプレッサーです。
Filter:カットオフ・レゾナンス付きのマルチモード・フィルターです。
Boost:中心周波数とサチュレーション量を調節可能なブースターです。
EQ Three:クロスオーバー周波数も調節可能な3バンド・イコライザーです。
※各パートのMIX / ROUTEには【SIDECHAIN】のパラメーターがありますがマスター・エフェクトはSIDECHAINバスという入力を持っており、例えばCOMPRESSORではSIDECHAINバスを利用してダッキング効果を得ることができます。
PARAMETERS(パラメーター)- Compressor の場合
[THRESH (THRESHOLD)]
コンプレッサーのかかりはじめるしきい値を調節します。
[ATTACK]
コンプレッサーが応答するアタック・タイムを調節します。
[RELEASE]
コンプレッサーのリリース・タイムを調節します。
[RATIO]
コンプレッサーの圧縮率を調節します。
[MAKEUP]
コンプレッションを補正するために、信号全体のゲインを上げることができます。
[KNEE]
コンプレッサーの効きはじめの滑らかさを調節します。
[SIDECH (SIDECHAIN)]
SIDECHAINからの入力信号を有効にする場合、オンにします。
[WET]
エフェクト音の比率を調節します。値が大きいほどコンプレッサーがかかった信号が多くなります。
PARAMETER(パラメーター)- Filter の場合
[MODE]
フィルター・モード(THRU / LPF 2 / LPF 4 / BPF 2 / BPF 4 / HPF 2 / HPF 4)を選択します。ローパス、バンドパス、ハイパス、各2種類ずつ合計6種類あります。
[SATURATE]
フィルターのサチュレーション量を調節します。
[RESON (RESONANCE)]
フィルターのサチュレーション量を調節します。
[CUTOFF]
フィルターのカットオフ周波数を調節します。
PARAMETER(パラメーター)- Boost の場合
[CENTER]
ブーストしたい中心周波数を調節します。
[WIDTH]
ブーストしたい中心周波数からの周波数帯域幅を調節します。
[SATURATE]
ブースターのサチュレーション量を調節します。
[BOOST]
ブースト量を調節します。最大12dBまであげられます。
PARAMETERS(パラメーター)- EQ Three の場合
[LOW]
低域のブースト/カット量を調節します。
[MID]
中域のブースト/カット量を調節します。
[HIGH]
高域のブースト/カット量を調節します。
[GAIN]
入力信号全体のゲインを調節します。
[LOW/MID]
低域から中域へのクロスオーバー周波数を調節します。
[MID/HIGH]
低域から中域へのクロスオーバー周波数を調節します。
[SLOPE]
イコライザーのカーブを選びます。24dBは急なカーブになります。
各パートのMIX / ROUTEには【SIDECHAIN】のパラメーターがありますがマスター・エフェクトはSIDECHAINバスという入力を持っており、例えばCOMPRESSORではSIDECHAINバスを利用してダッキング効果を得ることができます。
今回はサイドチェインにキックドラムを設定してその信号に基づいてベーストラックの音量がキックに合わせて下がるようにしてみました。コンプレッサーでのダッキングによりミックス内でキックドラムがクリアに聞こえるようになったりグルーヴ感を出したりと最近のダンスミュージックでは定番のテクニックですね。
【MASTER】CopmressorのPARAMETERS[SIDECH(SIDECHAIN)]SIDECHAINからの入力信号をONにします。
【BD】MIX / ROUTE[MASTER]BYPASS[SIDECH]100%に設定します。
【USER】(ベース)MIX / ROUTE[MASTER]ON[SIDECH]0%に設定します。
ダッキングによってキックのサウンドによってベースの音量が変化するようになったらコンプレッサーの各パラメーターを調整します。
drumlogueのエフェクトのディレイ、リバーブ、マスターはシンプルながら定番系から最近のサウンド作りまでカバーするものまで揃ってますね。
さらにdrumlogue SDKでカスタムエフェクトを追加することも可能です。
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^