0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
音楽誌「Player」さんとの連動企画
今回の【0からはじめるギタリストのためのシンセサイザー】 ではKORG ARP ODYSSEYを取り上げさせていただきました。
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今回はKORG Collection ARP ODYSSEYの基本的な操作についての解説です。
ARP ODYSSEYは1972年にARP Instruments社から発売されたデュオフォニック・シンセサイザーで当時のアナログシンセサイザーの中では安定した動作と多彩なサウンドであのmoogシンセサイザーと人気を二分するシンセサイザーでした。
そのサウンドと音作りの多彩さによって高い評価を獲得し、Herbie Hancock、George Duke、John Lord、Kraftwerk、YMOなど数多くのミュージシャンに愛用されて歴史に残る名曲や名演に使われていました。
現在ARP Instruments社はもうありませんがKORGさんがライセンスを獲得して2015年に元ARP Instruments社のDavid Friend氏をアドバイザーにむかえてハードウェアのシンセサイザーとして
ARP ODYSSEYを復刻させました。
※現在は生産 / 販売終了
ソフトウェア版のKORG Collection ARP ODYSSEYではその技術をもとにKORGさん独自の電子回路モデリング・テクノロジーCMTでで再現したそうです。
ソフトウェア版の機能として
・それぞれ特性の異なる3世代のフィルター。
・過激なサウンドを作り出すDRIVEスイッチ。
・和音もカバーする多彩なボイス・アサイン・モード。
・細かくプログラムできるアルペジエーター。
・6種類の強力なエフェクター。
・VEL VCF/VCAを搭載。ベロシティによる音色変化がエディット可能
・外部MIDIとのテンポ同期が可能。
さらに世代別のスキンを選択可能です。
ARP ODYSSEYは世代別でフィルターの回路が違うのでサウンドの質感がまた違うのも特徴です。
ARP Odyssey Rev1(1972〜1974年)
ARP Odyssey Rev2(1975〜1976年)
ARP Odyssey Rev3(1978〜1981年)
KORG Collection ARP ODYSSEYは世代ごとのスキン+フィルター特性を選択可能です。
ARP ODYSSEYは2つのVCOを別々に鳴らすデュオフォニックの発音が可能でした。
ソフトウェア版では
モノフォニック / レガート:単音
デュオフォニック:2音
ポリフォニック:和音
の発音が可能です。
〔UNISON〕
ユニゾンで発音するボイスの数を設定します。最大発音数はVOICE(トータ ル・ボイス)の設定に依存します。ユニゾンは、VCO1とVCO2 の出力をミックスした音を、ここで設定した数 で同時に発音します。
〔VOICES〕
VOICE ASSIGNスイッチで “POLY” に設定したときとUNISONの最大同時発音数を設定します。
〔PORTAMENTO〕
ポルタメント効果のかかり方(音程の移行する時間)を設定します。スライダーを “MIN” の位置にすると、ポルタメント効果はかかりません。スライダーを “MAX” の位置に近づけていくと、音程の移行する時間が長くなります。
〔MODE スイッチ〕
TRANSPOSEレバーを操作したとき、ポルタメントを有効にするか無効にするかを選択します。
〔TRANSPOSE〕
鍵盤に割り当てられている音域を2オクターブ単位で切り替えます。
〔UNISON DETUNE〕
UNISONを複数の音に設定してユニゾンで発音させたときに、同時に発音する音をデチューン(音程をずらす)させます。UNISONが “1”(単音)の 場合は無効になります。
〔UNISON SPREAD〕
UNISONを複数の音に設定してユニゾンで発音させたときに、各ボイスの出力をLチャンネルとRチャンネルに振り分けます。UNISONの設定が奇数の場合は1ボイスだけはセンターに定位します。
〔PROPORTIONAL PITCH CONTROL〕
押した強さに応じてビブラートや音程が上下します。
〔VOICE ASSIGN〕
発音の仕方を設定します。
MONO : モノフォニックで発音します。
LEGATO : モノフォニックで発音します。EGをリトリガーしません。
DUO : デュオフォニック(2 音)で発音します。
POLY : ポリフォニックで発音します。
VCO(Voltage Controlled Oscillator)はシンセサイザーの発音の基本となるセクションでARP ODYSSEYでは2つのVCOを使用可能です。
※〔VOICE ASSIGN:DUO〕を選択すると2つのVCOを別々で同時2音の発音となります。
各オシレーターの選択とレベルのコントロールは【AUDIO MIXER】でおこないます。
【VOLTAGE CONTROLLED OSCILLATOR (VCO)】
シンセサイザーの発音の基本、オシレーターをコントロールするセクションです。
〔FREQUENCY COARSEスライダー〕
ピッチをおおまかに調整します。
〔FREQUENCY FINE〕
ピッチを微調整します。
〔AUDIO KYBD ON, LF KYBD OFF〕(VCO 1のみ)
AUDIO KYBD ON:通常の音階を発振します。
LF KYBD OFF:低周波(LFO)になります。この信号でVCO 2を変調したり、効果音の音源ソースとして使用できます。
〔SYNC〕(VCO 2のみ)
VCO 2がVCO 1の周波数に同期して強烈な倍音を生み出します。
OFFにするとデュオフォニックの演奏が可能になります。
〔FMデプス・スライダー〕
FM(フリーケンシー ・モジュレーション:周波数変調)をかけたときの深さを調節します。
〔PULSE WIDTH〕(WIDTH)
パルス幅を調節します。
〔PULSE WIDTH〕(MOD)
パルス・ウィズ・モジュレーション(パルス幅変調)のかかり具合を調節します。
〔FMソース・スイッチ〕(SINE / SQUARE)
LFOによるモジュレーションの波形(サイン波 / 矩形波)を選択します。
〔FMソース・スイッチ〕(S/H / ADSR)
サンプル・アンド・ホールドまたはエンベロープ・ジェネレーター(ADSR)によるモジュレーションを選択します。
〔パルス・ウィズ・モジュレーション・ソース・スイッチ〕(LFO / ADSR )
パルス・ウィズ・モジュレーション(パルス幅変調)を行うソースを選択します
【LOW FREQUENCY OSCILLATOR】
LFOは低い周波数のオシレーターで各パラメーターを変調する機能です。
前述の通り【VCO 1】を〔LF KYBD OFF〕に設定するとLFO波形として機能します。
〔LFO FREQ〕
LFOの周期(スピード)を調節します。
〔LFO KEY SYNC〕
ONに設定すると、鍵盤を弾くたびにLFOがスタートし、ノートごとに独立したLFOが動作します。OFFのときは後から弾いたノートにも最初に弾いた鍵盤によってスタートしたLFOがかかります。
〔LFO TEMPO SYNC〕
LFOをテンポ(MIDIクロック)に同期させるかどうかをオン、オフで設定します。
【S/H MIXER】
〔S/Hインプット・レベル・スライダー〕
VCO- 1からの波形出力をS/H MIXERに送るときの入力レベルを調節します。
〔S/Hインプット・レベル・スライダー〕
ノイズまたはVCO- 2の矩形波をS/H MIXERに送るときの入力レベルを調節します。
〔S/Hインプット・ソース・スイッチ〕
S/H MIXERに入力するソース(VCO- 1の波形)を選択します。
〔S/Hインプット・ソース・スイッチ〕
S/H MIXERに入力するソース(ノイズまたはVCO- 2の矩形波)を選択します。
〔S/Hトリガー・ソース・スイッチ〕
S/H MIXERから送られてきたオーディオ信号を検出する際に、トリガーとなる信号(LFOからの出力信号または鍵盤を押したときの出力)を選択します。
【SAMPLE / HOLD】
〔S/H OUTPUT LAGスライダー〕
S/Hの出力電圧の段差をなめらかにします。
【VCO】でLFOをどれだけ深くかけるかコントロールします。
VCF(Voltage Controlled Filter)はシンセサイザーのサウンドの明るさをコントロールするサウンド作りの重要なセクションです。
〔VCF FREQ〕
LPF(ロー・パス・フィルター)のかかり方を調節します。
スライダーを一番下(16Hz)にすると入力信号の高域がカットされ柔らかい音になります。
〔VCF RESONANCE〕
周波数のピークを持ち上げてサウンドにクセをつけます。
〔VCF TYPEスイッチ〕
ARP ODYSSEYの各世代のVCF のタイプを選択します。
Ⅰ : ODYSSEY Rev. 1
Ⅱ : ODYSSEY Rev. 2
Ⅲ : ODYSSEY Rev. 3
〔HPF CUTOFF FREQ〕
HPF(ハイ・パス・フィルター)のかかり方を調節します。
スライダーを上げていくと、入力信号の低域がカットされ細い音になります。
〔DRIVE〕
ONにすると、VCAを歪ませることができます。
〔VCA GAIN〕
オーディオ信号がVCAを常に通過する音量を調節します。
【AUDIO MIXER】
〔NOISE/RING MOD〕
ノイズ・ジェネレーターまたはリング・モジュレーターから送られてくるオーディオ信号のレベルを調節します。
〔VCO-1〕
VCO-1から送られてくるオーディオ信号のレベルを調節します。
〔VCO-2〕
VCO-2から送られてくるオーディオ信号のレベルを調節します。
〔FILTER MOD (KYBD CV、S/H MIXER)〕
VCF FREQをコントロールする信号のレベルの調節、またはS/H MIXERから送られてくる信号を使ってフィルター開閉の調節をします。
〔FILTER MOD (S/H、LFO)〕
S/H(サンプル・アンド・ホールド)またはLFOを使ってフィルターを開閉する場合に調節します。
〔FILTER MOD (ADSR、AR)〕
2つあるエンベロープ・ジェネレーター(AR、ADSR)を使ってフィルターを動かす場合に調節します。
〔VELOCITY (VEL VCA、VCF)〕
ベロシティによるフィルターまたはアンプの音色変化(VCA、VCF)を調節します。
〔VCA LEVEL〕
VCAをエンベロープ・ジェネレーター(ADSR、AR)でコントロールするレベルを調節します。
【ENVELOPE GENERATOR】
「ADSR / ARのエンベロープのカーヴで音量やフィルター、ピッチなどの各パラメーターをコントロールします。
〔ADSR EG - ATTACK〕
ADSR EG のアタック・タイムを調節します。
〔ADSR EG - DECAY〕
ADSR EG のディケイ・タイムを調節します。
〔ADSR EG - SUSTAIN〕
ADSR EG のサステイン・タイムを調節します。
〔ADSR EG - RELEASE〕
ADSR EG のリリース・タイムを調節します。
〔AR EG - ATTACK〕
AR エンベロープ・ジェネレーターのアタック・タイムを調節します。
〔AR EG - RELEASE〕
AR エンベロープ・ジェネレーターのリリース・タイムを調節します。
〔ADSR トリガー・ソース・スイッチ〕
ADSRエンベロープ・ジェネレーターに送るトリガーを選択します。
KYBD GATEを選んだ場合は、鍵盤から送られてくるトリガーをEGに送ります。LFO REPEATを選んだ場合は、LFOのパルス波をEGに送り、LFO FREQの速さに合わせてEGが周期的にエンベロープを繰り返します。
〔ADSR リピート・スイッチ〕
ADSRまたはAR リガー・ソース・スイッチでLFO REPEATを選択している場合に有効になります
KYBD REPEATを選んだ場合は、EGへ繰り返し送られているLFOのトリガーが鍵盤を押している間だけリピートします。
AUTO REPEATを選んだ場合は、鍵盤のオン/オフ関係なくリピートし続けます。
〔AR トリガー・ソース・スイッチ〕
ARエンベロープ・ジェネレーターに送るトリガーを選択します。 動作はADSRトリガー・スイッチと同じです。
〔NOISE GENERATOR スイッチ〕
ホワイト・ノイズまたはピンク・ノイズを選択します。
画面上の「Factory」をクリックするとプリセットブラウザーが出てきて各種プリセットサウンドの選択が可能です。
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