くりっぱーとろにくすのブログ

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【CDレビュー】David Bowie Outside

David Bowieが亡くなって1年以上立ちましたね。

 

去年は僕が影響を受けたアーティスト / ミュージシャンの訃報が多かったけどDavid Bowieが一番ショックだったと思います。

ボウイの作品は一応一通り聴いても特別熱心なボウイのファンにはならなかったけど訃報を知ったときに何とも言えない気分になりました。

 

初めて買ったCDは今回のアウトサイドという作品だったのですが数あるボウイの作品の中で一番好きで今も聴き続けています。

 

僕にとってのDavid Bowieはジギースターダストよりヒーローズよりレッツダンスより今回のOutsideという作品です。

Outsideは1995年に発売されたDevid Bowieの18枚目のアルバムです。

 

20年以上前にリリースされた作品ですが僕の中ではずっと色褪せない名作です。

 

制作にはボウイの作品の中でも評価が高い70年代のベルリン三部作( 「Low」「Heros」「Loger」)に参加していた盟友ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えて制作されました。

 

この作品の特徴は「ネイサン・アンドラーの日記」という仮想ストーリーに基づいたコンセプト作品で猟奇殺人をテーマにした「荒廃した現代」が描かれています。

 

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ロックスターのイメージが強いボウイの作品のなかでも最もアーティスティックで難解で暗い作品です。

 

もともとボウイは全5部作で考えていたコンセプトらしく( 当時のライナーにも書いていりました。)原題は「1. Outside」になっています。

 

僕はこの作品にとても感銘を受けて次はいつかなと楽しみにしていましたが( 実際インサイドという続編の構想がすでにボウイの中にあったらしいです。)

 

サウンド的にはロック、テクノ、インダストリアル、ジャズ、アンビエントなサウンドを高次元で融合したボウイならではの音世界です。

 

当時のシングルでNINE INCH NAILS(The Hearts Filthy Lesson)やペットショップボーイズ(Hallo Spaceboy)らが手掛けたリミックス・シングルもありました。

ライブも積極的に行っていてNINE INCH NAILSとは一緒にツアーもしてましたね。

 

この時期の曲は別バージョンやリミックス音源が多数存在していてボウイがかなりクリエイティヴだったことを伺わせます。70時間以上に及ぶ未発表のセッションとかもあるとか。

 

サウンドは打ち込み/電子音やバンドサウンドなど様々な要素が融合しています。個人的にはリーブス・ガブレルスのギターとマイク・ガースンの危うく、エキセントリックなジャズ・ピアノが印象的でした。

 

特にリーブス・ガブレルス ( 現在The Cureのギタリストとして活動 )はボウイとは80年代末のティン・マーシンから片腕ギタリストとして行動を共にしていました。それまでミック・ロンソン、ロバート・フリップナイル・ロジャースエイドリアン・ブリューといったそうそうたるギタリストと共演してきたボウイに「今まで一緒にやったギタリストの統合形」といわしめたほど。

見た目は寡黙な感じのおっさんだけど( 笑 )いきなりすげーギターソロ弾いたりします。

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当時のライブでリーブスはPakerギターRolandのVG-8というシステムでギターのサウンドからシンセみたいなサウンドまで鳴らしてそれまでのギタリストとは違う個性を放っていました。

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Outsideは今でこそ評価は高いですが、当時は暗く重く難解な作品だったためか商業的に厳しく、続編はお蔵入りとなってしまいました。

僕は大好きだったので何故こんな素晴らしい作品が評価されないんだろと思ってました。

次の作品の「Earthring」はサウンド的には近い感じだったけど当時のテクノやドラムンベースをわかりやすく取り入れたデジタル・ロック作品でした。

 

その後2000年代になり、リーヴスもボウイのもとを離れてこのOutsideの続編は完全に幻となってしまいました。

 

今思えば当時としては早過ぎた作品だったのかなとも思います。ダークでウェットな作品だけどその中にも美しさやポップさもあるし、素晴らしい作品だと思います。

 

アルバム全編を通して緊張感のある作品ですがラストの「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)は穏やかでどこか救われる感じがします。

 

深夜に一人でじっくり聴きたい作品です。 

 

ボウイもイーノもこの作品を気に入っていてボウイが亡くなる一年前からこの作品の話で盛り上がり続編制作の話もあったというコメントもありました。

聴いてみたかったなぁ。。。

 

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 1. 「レオン・テイクス・アス・アウトサイド」(Leon Takes Us Outside)  1:25
 2. 「アウトサイド」(Outside)  4:04
 3. 「ハーツ・フィルシー・レッスン」(The Hearts Filthy Lesson)  4:57
 4. 「一片の土地」(A Small Plot of Land)  6:34
 5. 「セグエ(次の楽章へ)~ベイビー・グレイス」(segue - Baby Grace (A Horrid Cassette))  1:39
 6. 「ハロー・スペースボーイ」(Hallo Spaceboy)  5:14
 7. 「ザ・モーテル」(The Motel) 6:49
 8. 「アイ・ハヴ・ノット・ビーン・トゥ・オックスフォード・タウン」(I Have Not Been to Oxford Town)  3:47
 9. 「ノー・コントロール」(No Control)  4:33
10. 「セグエ(次の楽章へ)~アルジェリア・タッチシュリーク」(segue - Algeria Touchshriek)  2:03
11. 「性倒錯者の完全なる破滅(美しき者の死)」(The Voyeur of Utter Destruction (as Beauty))  4:21
12. 「セグエ(次の楽章へ)~ラモーナ・A.ストーン/アイ・アム・ウィズ・ネーム」(segue - Ramona A.Stone / I Am With Name)  4:01
13. 「希望的始まり」(Wishful Beginnings)  5:08
14. 「ウィ・プリック・ユー」(We Prick You)  4:33
15. 「セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー」(segue - Nathan Adler)  1:00
16. 「アイム・ディレンジュド」(I'm Deranged)  4:31
17. 「建築家たちの視線」(Thru' These Architects Eyes)  4:22
18. 「セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー」(segue - Nathan Adler) 0:28
19. 「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)

 

参加ミュージシャン

デヴィッド・ボウイ - ボーカル、サクソフォーン、ギター、キーボード
ブライアン・イーノ - シンセサイザー、トリートメント、ストラテジー
リーブス・ガブレルス - ギター
エルダル・キジルケイ - ベース、キーボード
マイク・ガースン - ピアノ
スターリング・キャンベル - ドラムス
カルロス・アロマー - ギター
ジョーイ・バロン - ドラムス
ヨッシー・ファイン - ベース
トム・フリッシュ - ギター
ケビン・アームストロング - ギター
ブライオニー - バッキング・ボーカル
ローラ - バッキング・ボーカル
ジョーシー - バッキング・ボーカル
ルビー・エドワーズバッキング・ボーカル

 

 

 

Buddha of Suburbia

 

1993年にリリースされた「Buddha of Suburbia (郊外のブッダ )」という作品は次へOutsideへの布石が感じられます。ブライアン・イーノはこの作品を聴いてかなり気に入ったそうで後のコラボにつながったそうです。

もともとサントラ目的で作られたためか、何故かこの作品は日本盤がありません。

 

リラックスして制作した雰囲気がありOutsideに比べると重さや暗さはなく、こっちの方がさらっと聴ける感じですね。

ロック・スターのボウイというよりはクリエーターのボウイという感じです。

 

Outsideのラストナンバーで前妻との離婚について歌った名曲「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)の原曲バージョン収録。 

KORG Legacy Collection M1 【ソフトシンセ レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーこと

Kurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

KORG Legacy Collection元祖ROMプラー・シンセKORG M1について書きたいと思います。

 

実機は1988年発売。

PCM音源と独立2系統ステレオ・デジタル・エフェクター、8トラックの内蔵シーケンサーを搭載した61鍵シンセサイザーで当時世界中で大ヒットしました。

 

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このM1の魅力はなんといってもその音源の豊富さでピアノ、キーボード系からストリングス、ブラス、シンセ、民族楽器、ドラム、環境音までカバー出来ます。

 

1980年~86年くらいまではYAMAHAさんのFM音源のデジタル・シンセサイザー・DXシリーズが一人勝ちでブイブイいわしてた感じでしたがRolandさんのD-50とこのKORGさんのM1の登場から変わっていったと思います。

KORG M1はアナログ・シンセサイザーFM音源のように波形を合成して音作りをするものではなくてサンプリングされた音 ( 波形 )を鳴らすという今でいう、ROMプラー、当時はワークステーションシンセサイザー / オールインワン・シンセサイザーなどと呼ばれていました。

 

曲作りに必要な鍵盤、シンセサイザーシーケンサーが融合したM1の大ヒット以降、各メーカーもワークステーションシンセサイザーの開発取り組みました。

中でもKORGはM1以降、01/W、TRINITY、TRITON、M3、KRONOSなどワークステーションシンセサイザーと定番になりました。

 

M1の登場以降、当時のミュージシャンのプリプロ( レコーディング前の制作作業 )のクオリティがすごく上がったそうです。

 

「東洋のテクノゴッド」の異名を持つテクノ・ミュージシャンのケン・イシイさんがはじめて買ったシンセサイザーで夢中で使ったそうです。

ある日電源入れたら突然故障かなんかでプリセットぶっとんで(^^;全部自分で音をプログラムしてオリジナリティを確立したというのは有名な逸話ですね。

実際M1が制作環境の中心だった氏の初期の作品はエクスペリメンタルでオリジナリティ溢れる独特な音でした。

 

まー、ケン・イシイさんは特殊な例として笑

KORG M1は当時のライブや音楽番組なんかでもよく見かけましたし、実際90年代中盤くらいまでのJ-POPの楽曲制作ではかなりM1が使われてたと思います。

 

M1 メイン画面

 

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M1 ソフトウェア・シンセサイザー 仕様

最大同時発音数   256音(コンピュータのCPUに依存)
パート数      8
PCM波形        1,000種類以上
音色数       3,300種類以上のプリセット音色、ユーザー・プリセット:400種類
エフェクト     34種類

 

M1シリーズおよびTシリーズのデータ・インポート可能(.syxファイル経由)
スタンドアローン動作、VST/AU/RTASプラグイン・インストゥルメント対応

 

ソフトウェアのM1はKORG LEGACY COLLECTIONに収録されています。

 

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さらにソフトウェアのM1は当時別売りで発売されていた拡張ROMカード+M1の後継機のTシリーズのフロッピーの音色も全て収録しています。

 

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おもなモード

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BROWSER    音色のブラウジング・セクション

COMBI      複数のプログラムを組み合わせたコンビ・モード ( 最大8プログラム )

MULTI     複数の音色をMIDI等で鳴らせるマルチ・モード( 最大ステレオ8出力可能)

PROG     2つのサウンド波形からなる単体プログラム

GLOBAL      各種設定

 

BROWSER

 

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カテゴリー分けされてて検索しやすいです。

また右上の「PREVIEW」をクリックすると以下のパターンから自動試奏してくれます。

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EASY ( エディット )

 

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ここでプログラムの基本的なシンセサイズが出来ます。

ソフト版では実機にはなかったレゾナンスが搭載されています。

LINK EDITで2つのサウンドを同時にシンセサイズ出来ます。

波形、フィルター、アンプ、エフェクターとエディット出来るので大体間に合いますね。

 

 

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オシレーター選択画面

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カテゴリー分けされてるのが良いですね。

 

VDF(フィルター)

 

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VDA (アンプ)

 

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CONTROL

 

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INSERT FX

 

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気に入っている点

 

・80年代末~90年代前半のシンセの音が出せる

・豊富なプリセット量であらゆるジャンルに対応できる

・実機の2行のディスプレイから視認性が飛躍的に向上している

・音色数が膨大だけどパソコンならではの快適なブラウジング機能

・動作が軽い

・あの「M1ピアノ」が使える

 

惜しい点

 

・特にないけどソフトとしても古いのでそろそろGUIを新しく、というか大きくしてほしい

 

個人的評価(★5点満点)

 

サウンド   ★★★★★

操作性    ★★★★

視認性    ★★★★

負荷の軽さ  ★★★★

拡張性    -----

お買い得度  ★★★★★

 

個人的な使用用途 / シンセサイズの傾向(5段階)

 

鍵盤系               ▲▲▲▲▲

シンセ系   ▲▲▲▲▲ 

ストリングス ▲▲▲

ブラス       ▲▲▲

 

おススメジャンル

 

ポップス

ロック

テクノ

フュージョン

ジャズ

BGM

サウンドトラック

ゲームミュージック

アンビエント

 

まとめ

 

本家KORGが開発しただけあって再現度は非常に高いです。

 

ソフトウェアでM1を使うならこういうのがいいなっていうのを全て実現した感じです。

豊富なプリセット+拡張音源で殆んどの楽器の音が出せます。

でも30年近く前のサンプリング音源なので決してリアルな音ではありません。

M1というシンセサイザーの音です。

基本KORGさんらしい派手な感じの音なので好みは分かれるかもしれません。

現代仕様にしてあるため、膨大な音色もカテゴリー分けされてるのですぐに探せます。

使い方としてはエンベロープいじったり、エフェクト切ったりするくらいであまりエディットはしないでM1のシンセの音をそのまま使うって感覚ですね。

 

ハード機にはなかったレゾナンスも追加され、音作りもする気になればかなり出来るソフトだと思いますが、そういう音は今のシンセ使った方が早い気がします。純粋にM1の音を使うっていう事が多いかな。

 

基本プログラムで使って、派手にしたい時とかは重ねたり。

個人的には1番多感な時期に聴いた80年代末~90年代のポップス等で使われていた音がそのまま鳴らせるので音聴いただけで涙腺ゆるみました笑

やっぱり「M1ピアノ」最高です。

ピアノ、エレピ、オルガンなどはよく使います。

キラキラしたベル系なんかもM1ならでは。

ブラスの音とかも重ねるとより厚みを出す事も出来るし使い方はいろいろあります。

 

当時は低メモリのサンプルばかりだから結構同じような音も入ってますが(笑)

 

今はiOSアプリiM1があり、タッチパネルを活かしたKORGお家芸カオシレーター・モードでよりフィジカルな操作が出来そうですね。

プラグイン・シンセとしてはかなり古い部類になりますが64bit OSにも対応していますし、Mac / Win、VST / AUと殆んどの環境で使えるので( プロツールス以外? )前にこのブログでもふれたXpand!2とともにぜひおすすめしたいプラグイン・シンセです。

 

個人的にはKORG Legacy Collectionの中ではこのM1が一番好きですね^^

 


 

Youtube【くりっぱーチャンネル】
 
シンセサイザーの解説動画などを公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^

 

www.youtube.com

【ソフトシンセ・レビュー】Steinberg HALion Symphonic Orchestra

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

HALion 5 / HALion Sonicの拡張音源のレビューのラストは

 

 

HALion Symphonic Orchestra ( 以下HSO )です。

 

 

この音源はかなり前から持ったんですが全然使ってませんでした。。。

 

 

っていうか持ってたの忘れてました^^;

 

 

スタインバーグ・キーにライセンスが入っていたのでダウンロードしてすぐ使えました。

 

 

元々ないものだと思ってた ( 忘れてただけですが… ) ので、

 

 

かなり得した気分です笑 

 

 

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HALion Symphonic Orchestra 主な特徴

・弦楽器、金管楽器木管楽器、打楽器のリアルなサウンドを収録したシンフォニック オーケストラ音源


・様々な奏法を含む、100以上のパッチ、コンビネーション


・豊かなダイナミックレンジとアーティキュレーションがもたらす高い表現能力


・RealAmbience によるリアルな音場の再現

 

 

プリセット一覧

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ストリングスを中心に、ブラス系、打楽器って感じですね。 

 

 

■気に入っている点■
・オーケストラの総合音源が気軽に導入出来る

 


■惜しい点■
オーケストラ総合音源ではあるけどオーケストラの全ての楽器を網羅しているわけではない

 

 

■個人的評価(★5点満点)■

サウンド   ★★★★

操作性    ★★★★

視認性    ★★★★

負荷の軽さ  ★★★

拡張性    -----

お買い得度  ★★★★★

 

 

■個人的な使用用途 / シンセサイズの傾向(▲5段階)■

ストリングス ▲▲▲▲▲

ブラス       ▲▲▲▲

リズム    ▲▲▲

 

 

■おススメジャンル■

クラシック

BGM

サウンドトラック

ポップス

 

 

■総評■

 

拡張音源の中では¥14,040と拡張音源の中では1番高額ですが、オーケストラのサンプリング音源って基本的に数万~数十万と高額なので、その中でもHSOはかなり安価で手軽にオーケストラを拡張することができます。

 

 

大企業のなせる業でしょうか。

 

 

HALion / HALion Sonicにもオーケストラ系の音は入ってますが、やはり専用音源のこちらの方がリアリティは高いです。

 

Native Instruments KONTAKTのファクトリーに入ってるオーケストラ音源もかなり使えますが、HSOの音源もまたKONTAKTとは被らないな奏法や良さがあるので両方持っていても損はないと思います。

 

 

マシンスペックに余裕があれば両方重ねたりも出来ますしね。

 

 

KOTAKTは一度キーを押すと奏法が切り替わりますがHSOは押しっぱなしで奏法を切り替える感じです。

 

 

個人的にはオケ系音源、民族楽器音源、ドラム音源のサンプリングものはいくらあっていいと思っています。

 

Cubase / HALionユーザーで

 

 

「オーケストラの打ち込み始めてみたい」

 

 

とか

 

 

「シンフォニック系のサウンドを取り入れてみたい」

 

 

といった初心~中級者の方には特におすすめできますね^^

 

 

HALion Symphonic Orchestra 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion_symphonic_orchestra/details.html

 

 

HALion 5 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_5.html

 

 

HALion Sonic 2 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_sonic_2.html

 

 

 

【ソフトシンセ・レビュー】Steinberg HALion Hypnotic Dance

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

今回はあんまりネット上で情報がない ( 笑 )

 

 

HALion Hypnotic Danceです。

 

 

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Hypnotic Dance おもな特徴

・300種のシンセサイザープログラム


・100種のステップモジュレータープリセット


・直観的な GUI からダイレクトに音色をコントロール

 

 

プリセット一覧

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Hypnotic Danceは単体だとかなりエディットが限られていますが

 

 

( っていうかほぼ出来ない )、

 

 

HALion / HALion Sonicの画面の右上にあるエディットボタンを押して( もう一度押すと元に戻ります ) 読み込むとオシレーターやフィルターなどのエディットが可能になります。

 

 

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■気に入っている点■

・ステップを再生してフレーズをDepthつまみを操作することによって動きのあるサウンドが作れる

 


■惜しい点■

・プログラムによってゲートのステップ、フレーズのステップと決まっていて自由度が少ない

・音色のバリエーションが少ない、単体起動だとオシレーターのエディットが出来ない

・ステップは演奏ではなく、音そのものをモジュレーションしているためMIDIで書き出せない

・個人的に使用用途があまり見つからない

 

 

■個人的評価(★5点満点)■

サウンド   ★

操作性    ★

視認性    ★★★

負荷の軽さ  ★★★

拡張性    -----

お買い得度  ★

 

 

■個人的な使用用途 / シンセサイズの傾向(▲5段階)■

パッド      ▲▲

シンセリード   ▲▲

 

 

■おススメジャンル■

テクノ

トランス

EDM

 


■総評■ 

操作は簡単ですが、ステップもかなり限定されてるし自由度が低いです。

 

 

これならHALion音源のVAシンセの

 

 

TriumAURONなど

 

 

を使った方がよっぽどクリエイティヴになれる気がしました。

 

 

追加ライブラリーの「Triebwerk」「Dark Planet」

 

 

と違ってこのソフトならではっていう売りがないので残念ながらお得感が殆どないです。

 

 

サンプル音源などもないので容量は96MB

 

 

この内容で¥4,000は高いかな。

 

 

全く使えないわけじゃないけど他で代用出来ることが多いのです。

 

 

拡張音源というよりHALionに音源内蔵ステップ・モジュレーター追加するみたいな感じですね。

 

 

HALionの内臓シンセは書き出し可能なステップ・シーケンサーもついてるものも多いのでこのソフトを単体販売する意味があまり感じられませんでした。

 

 

結論からいって個人的には「ハズレ」でしたね。。。

 

 

個人的にはHALionライブラリー・コレクターの方以外にはおすすめ出来ません(^^;

 

 

Hypnotic Dance 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/hypnotic_dance/details.html

 

 

HALion 5 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_5.html

 

 

HALion Sonic 2 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_sonic_2.html

 

現在購入するとHALion 6 / HALion Sonic 3 へ無償アップデートが可能です。

( 2017年2月4日現在 )

【ソフトシンセ・レビュー】Steinberg HALion Dark Planet

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

Steinberg HALion強化月間ということで引き続き、

 

 

拡張音源のDark Planetをレビューしてみたいと思います。

 

 

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Dark Planet 主な特徴

・ループ、インストゥルメント (ベース、リード、パッド、ドラム、パーカッション等)、エフェクトを含む800種以上のプリセット


・MorphFilter により自在にフィルタリング


プラグインインストゥルメント、または HALion シリーズの拡張ライブラリーとして動作


・直観的な GUI からダイレクトに音色をコントロール

 

 

プリセット一覧

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リズムは色のついたところの鍵盤は押さえるとテンポに追従したループが鳴ります。( 鍵盤で音程あり )

 

 

鍵盤の白い部分は16分で区切られて↓画像のようにキーの順に打ち込んで再生するとループと同じフレーズになります。

 

 

入れ替えて別のフレーズを作成することも可能です。

 

 

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■気に入っている点■
・いわゆる効果音 / SE系の音が豊富に入っている

・パッド / シンセ / ベース音などもそれなり使える

 


■惜しい点■
・サンプリング系はエディットの幅が限られている( HALion / HALion Sonicで起動すればある程度エディットが可能 )

 

 

■個人的評価(★5点満点)■

サウンド   ★★★

操作性    ★★★★

視認性    ★★★★

負荷の軽さ  ★★★

拡張性    -----

お買い得度  ★★★★

 

 

■個人的な使用用途 / シンセサイズの傾向(▲5段階)■

パッド       ▲▲▲▲

リズム    ▲▲▲▲

SE       ▲▲▲

シンセリード ▲▲

 

 

■おススメジャンル■

サウンドトラック

エレクトロニカ

アンビエント

インダストリアル

テクノ

トランス

 


■総評■

HALionのモジュールとしても起動出来ますが、

 

 

このDark PlanetもVST / AU インストゥルメントとして単体で起動出来ます。

 

 

HALion / HALion Sonic上で起動すればシンセ系の音色はオシレーターから自由にエディット出来ます。

 

 

シンセ系の音はHALionのアナログモデリングを使ってるんでしょうね。

 

 

こういったシネマティック音源のループサウンド

 

 

Naitive InstrumentsEvoveDamageなどがあり、

 

 

それはド派手で迫力あってカッコ良いんですが場合によっては音が強すぎると感じることもあります。

 

 

Dark PlanetはやはりHALionの音源ということもあり、

 

 

派手だったり、歪んだりはしてるけど整ってる感じがして

 

 

NIのとは音のキャラクターが被らない気がします。

 

 

シネマティック系の製品ですがテクノ系なんかでも十分に使える音源だと思います。 

 

 

個人的にはパッドやシンセストリングスのサウンドも好きですね。

 

 

Dark Planet 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/dark_planet/details.html

 

 

HALion 5 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_5.html

 

 

HALion Sonic 2 製品ページ

https://japan.steinberg.net/jp/products/vst/halion/halion_sonic_2.html

 

 

現在購入するとHALion 6 / HALion Sonic 3 へ無償アップデートが可能です。

( 2017年2月3日現在 )

AIR Music Technology Xpand!2【ソフトシンセ・レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーこと

 

 

Kurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

AIR Music Technology【Xpand!2】

 

 

DAW環境で打ち込みされてる方はすでに持ってると思いますが、

 

 

最近使用頻度が高いのでレビューしてみようと思います。

 

 

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もともとProtoolsの付属音源でしたが

 

 

現在ではVST / AUの規格にも対応して

 

 

他のDAWでも使えるようになりました。 

 

 

サンプリングの波形を元にした、いわゆるPCM音源です。

 

 

前にこのブログの記事でも触れましたが、

 

 

かつて初期のHALionのプリセットやHyper Sonicなど

 

 

YAMAHAさんの傘下になる前のSteinberg系のソフトシンセを作っていたWizooというチームが現在のAIRみたいです。

 

 

僕は初代HALionからのユーザーでその後もLM-4とかXphrazeとか。。。

 

 

その節はお世話になりましたねぇ。

 

 

去年MIDIキーボードの

 

 

ALESIS VX49を買う前に

 

 

楽器屋さんで試奏した時、

 

 

このXpand!2を含む

 

 

VIPというソフトウェアがインストールされてました。

 

 

そこで音出しした時に

 

 

「打ち込みで作曲する時に欲しい音ってこういう音なんだよな」

 

 

って感じましたね。

 

 

 ALESISのキーボードを選んだのは

 

 

このXpand!2が決め手だったのかもしれません笑

 

 

他のバンドルソフトが悪いわけじゃないけど

 

 

プラグインシンセってこういうPCM音源って少ないし、

 

 

VIPソフトウェアだと実際このシンセくらいしか使ってません( 笑 )

 

 

Xpand!2おもな特徴

 

 

・4チャンネルマルチティンバー

 

 

・各パート64ボイス

 

 

・2500プリセット

 

 

・50種類のエフェクトから2つ選んで使用可能

 

 

音源方式

 

・Subtractive Synthesis
・FM Synthesis
・Tonewheels
・Sample Playback

 

 

プリセット・カテゴリー一覧

 


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メインコントロール

 

 

A / B / C / D /の各モジュール、トータルのEASY

 

 

をコントロールするセクションです。

 

 

パラメーターは音色によって決まっている感じです。

 

 

メイン画面

 

 

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基本的にこのA~Dの各モジュール × 4っていう感じですね。

 

 

かつての1Uラックの音源モジュールみたいですね。

 

 

エディット画面

 

 

PLAY

おもにピッチや発音設定など。

 

 

ARP

アルペジエーターの設定

 

 

【カテゴリー : ループ】のループはオーディオ素材ではなく単発のドラムの音をアルペジエーターでフレーズ演奏している感じですね。音の変化なしでリアルタイムにテンポ変えられます。

 

 

MOD

モジュレーションやLFOの割り当て

 

 

Xpand!2  気に入っている点

 

 

・沢山の種類の音が入っていてあらゆるジャンルの制作に対応出来る

 

・デモ制作 ( 場合によっては本チャンも )ならこのソフトのみでも十分可能

 

・基本PCM音源だけどアルペジエーターなど使い方次第で簡易VA / FM音源としても使える

 

・一つの起動で4つまでの音をレイヤーまたは別々に使える

 

・パラメーターが限られている分、音作りに悩まず曲作りに集中出来る

 

・動作が軽いので複数立ち上げられる

 

 

Xpand!2  惜しい点

 

 

・膨大な数の音色を選ぶ時の表示が小さくて見にくい

( VIPソフトウェアから起動すれば快適にブラウジング可能です。)

 

・音によってエディット出来るパラメーターが決まっているので音を作りこみたい時は物足りなく感じてしまう

 

 

Xpand!2  くりっぱー的評価(5点満点)

 

 

サウンド   ★★★★

操作性    ★★★

視認性    ★★

負荷の軽さ  ★★★★

拡張性    (特にないけど、VIPソフトウェアで起動可能)

お買い得度  ★★★★★

 

 

Xpand!2  くりっぱー的シンセサイズの傾向(5段階)

 

鍵盤系     ▲▲▲▲▲

パッド     ▲▲▲

ポリシンセ   ▲▲▲

リード             ▲▲

ベース     ▲▲ 

リズム     ▲▲

SE      ▲▲

 

Xpand!2  くりっぱー的おススメジャンル

 

ポップス

BGM

ロック

トランス

テクノ

ヒップホップ

レゲエ

ワールド / エスニック

アンビエント

 

 

Xpand!2  まとめ

 

 

くりっぱーは楽曲制作時にこのXpand!2

 

 

エレピやオルガンなんかでよく使っていますが

 

 

シンセ系も作りこめば十分イケると思います。

 

 

「すごいリアル!」

 

 

とかじゃないけどチープなわけでもない、

 

 

オケによく合う絶妙な感じですね。

 

 

懐かしく、とても新鮮な感じがしますね^^

 

 

よく1ドルとか無料とかでセールしてますが

 

 

「どうせ無料とか100円くらいなんだからそれなりなんじゃないの?」

 

 

って思う方もいるかもしれませんが

 

 

全然そんなことないです!

 

 

ポップスや、多ジャンル制作する雑食クリエーターの方に特におススメです。

 

 

基本オールジャンルいけますが、

 

 

いわゆる最近のEDM系のリードやベースはちょっと弱いかなって感じもします。

 

 

それは他のシンセで十分補えますしね。

 

 

逆にこのソフト、普通の値段になったらだれも買わなくなっちゃうんじゃないかって余計な心配してしまいますが。。。

 

 

製品ページ ( 英語 )

www.airmusictech.com

 

 

Xpand!2  補足

 

 

Xpand!2単体だとブラウジングがけっこう面倒と書きましたが

 

 

AIR社のバンドルソフト、VIPソフトウェアから起動すると

 

 

真ん中にカテゴリーの詳細、左側にプリセットの一覧が表示されて快適に音色検索出来ました。

 

 

VIPのみ( ? )のレイヤーのプリセットもあってそれもまたいい感じです^^

 

 

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Youtube【くりっぱーチャンネル】

 

 シンセサイザーの解説動画などを公開しています。
 

見にきていただけるとうれしいです^^

 

www.youtube.com

 

 

【追悼】 ~ベースを持った渡り鳥~ John Wetton

キング・クリムゾン、U.K.、エイジアなどで活躍したシンガー / ベーシストのJohn Wetton( ジョン・ウェットン,1949年6月12日 - 2017年1月31日 )さんが67歳で亡くなられたそうです。

 

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去年の末に元King Crimsonのメンバーでエイジアの代理を務めたこともある、シンガー / ベーシストのEmerson, Lake & Parmerのグレッグ・レイクも亡くなってしまったし、ウェットンもガンの闘病中とのことでかなり激痩せしてしまっていて心配はしていたんですが。。。

 

モーガル・スラッシュ、ファミリー、ロキシー・ミュージックユーライア・ヒープウィッシュボーン・アッシュ、など様々なバンドを渡り歩き、King Crimsonに加入してからいわゆるプログレッシヴ・ロック系のヴォーカリスト / ベーシストとして注目されました。

 

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その後ウェットンが中心になり、

エディ・ジョブソン ( Keybord / Violin )

アラン・ホールズワース( Guitar )

ビル・ブルーフォード( Drum )

 

と78年に結成したバンドU.K.プログレッシヴ・ロックを踏襲しつつ、各メンバーの素晴らしい演奏とジョンの歌が融合した素晴らしいバンドでした。

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しかし当時はすでにパンク / ニューウェーヴの時代、プログレッシヴ・ロックは過去の遺物のような風潮で商業的な成功は収められませんでした。

そしてプログレというよりジャズ志向だったギターのアラン、ドラムのビルが早々に脱退してしまいます。

 

その後、ドラムにテリー・ボジオが入り、ギターなしの3人で新体制で活動しました。2ndアルバムの「Danger Money」ではコンパクトでポップな曲にも挑戦していてその後のエイジアの片燐が見られます。

 

80年代に入り、

ジェフ・ダウンズ ( Keybord / 元The Buggles, Yes )
スティーヴ・ハウ ( Guitar / 元Yes )
カール・パーマー ( Drums / 元Emerson, Lake & Parmer )

 

70年代にプログレッシヴ・ロックバンドで一時代を築いたメンバー達とスーパー・バンド「ASIA( エイジア )」を結成しました。

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エイジアではプログレの質感を持ったままコンパクトな楽曲、ポップでキャッチーなメロディと爽やかで厚みのあるコーラスというサウンドでファースト・アルバムの『Asia(詠時感〜時へのロマン)』を発表します。

 

一部のプログレッシヴ・ロックのファンからは「産業ロック」などと批判されましたが、この作品は売れに売れて全世界で1500万枚以上の大ヒットを記録したそうです。確かに捨て曲なしの素晴らしい作品です。

 

プログレッシヴ ( Progressive )=進歩的

 

って意味なのにプログレマニアは変化する事よりも様式を求めるんですよね。

 

いち早く時代を先取って新しい手法を提示した彼らはある意味プログレッシヴだったのかもしれません。 

 

スーパー・グループとして大成功を収めたエイジアでしたがその後はありがちなメンバーの確執やセールス不振などで失速し、メンバーが出たり入ったりの空中分解な状態が続きます。

 

セカンドの「Alpha」サード「Astra」も素晴らしい作品でしたが、セールス的に厳しかったそうです。

 

その後エイジアはウエットンは脱退してソロになり、ジョン・ペインがヴォーカル / ベースになりましたが、全く別のバンドでした。

 

2000年代に入り、みんな歳をとって丸くなったのか (笑) ジョンとジェフリーがコラボするようになり、その後オリジナル・メンバーでエイジアの再結成が実現になりました。

 

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来日公演も行われ僕も観に行きましたが、当時の新作アルバムPHOENIXからと1stの『Asia(詠時感〜時へのロマン)』曲全てと各メンバーが前にいたバンドの代表曲をやってくれて最高でしたね。

 

その後はエイジアの活動を継続しつつ、ソロやU.K.での来日公演など精力的に活動していました。

再結成以降は正直全盛期のエイジアの焼き回しみたいな感じですが ( 笑 )、それでいいんです、それがよかったんです。

 

親日家としても知られ、来日も多く、ライブの時のMC

「キミタチ、サイコダヨ!」(君達最高だよ)

はファンの間ではお決まりのセリフでした。

 

ジョン・ウエットンの魅力はプログレッシヴ・ロック、ハードロック、ポップロックAORをベースにしたスタイルで張りのあるメロディアスな歌声とそれを生かした作曲能力だと思います。ベーシストとしても有名ですが、ベース以外にもギター、キーボード、フィドルなど様々な楽器を演奏出来たそうです。

 

 

 

おススメ作品

King Crimson

Red (1974年)

名作「キングクリムゾンの宮殿」とともに最高傑作との呼び声も高い作品です。

全体的にダークで緊張感が漂っているサウンドです。クリムゾン・ファンの間でも屈指のウエットン・ヴォーカルの名曲「Starless」収録。

 

U.K.

 

U.K. ( 憂国の四士 ) (1978年)

Danger Money ( デンジャー・マネー) (1979年)

Night After Night ( ナイト・アフター・ナイト) (1979年)

U.K.はどれもおススメです。プログレ聴きたいって人がいたら僕がまずこのU.K.をおすすめしますね。

4人時代は高度でクールな演奏とウエットンの歌のバランスが素晴らしいです。

3人時代はギターレスになった分、エディ・ジョブソンのキーボード+ヴァイオリンが大活躍しています。曲調もプログレッシヴ・ロックの「次」を模索している感じです。

ライブ作品「ナイト・アフター・ナイト」は日本公演のライブを収録したもの。

 

ASIA

Anthologia ( 2002年 )

ウエットン在籍時のエイジアの80年代の3枚の作品(Asia,Alpha,Astra)+未発表曲のお得な利マスタリング・コンプリート2CDです。これあればエイジアは網羅出来ます。

 

去年くらいから自分の好きなアーティスト / ミュージシャンが亡くなってしまって寂しくなりますね。。。

 

近年もエイジアの相棒、ジェフリー・ダウンズと作業していたみたいですし、活動意欲は旺盛だったそうです。個人的にウェットン氏はプログレッシヴ・ロックのヴォーカリストで一番好きな人かもしれません。

 

素晴らしい音楽と歌声をありがとうございました。どうか安らかに眠ってください。