くりっぱーとろにくすのブログ

電子楽器や音楽のワクワクを共有したいブログ

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Cubaseユーザーの僕がStudio One使ってみた vol.2 ~ソングファイルが読み込まないっ!~

0からのシンセサイザーのくりっぱーこと

 

 

Kurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

Presonus Studio Oneを導入して一ヶ月半くらいたちましたが

 

 

ほぼ問題なく制作活動出来るようになりました。

 

 

最近8~9割くらいはStudio Oneで制作してます。

 

 

でもCubase付属のエフェクターとか使えなくてちょっと不便ですね。。。

 

 

慣れてきてワークフローがかなり向上したと思います^^

 

 

しかし、ソングファイルを立ち上げるとそのままStudio One自体が落ちてしまい、

 

 

ファイルを開けないという問題が発生しました。(ver 3.5 2017年6月現在)

 

 

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ネットで調べると、どうやらオーディオインターフェイスがうまく機能しなくてソングファイルを読み込む時に落ちてしまうとの事でした。

 

 

Studio One起動後、

 

 

メニューのStudio One>オプション>オーディオ設定で

 

 

一度オーディオインターフェイスの接続を外してからソングファイルを開く

 

 

と読み込みに成功しました!

 

 

f:id:Marronfieldsproduction:20170619065952j:plain

 

 

ソングファイルが立ち上がった後に一度接続を外したオーディオインターフェイスを接続すれば作業の再開が出来ます。

 

 

で、しばらく読み込まない時はその方法で読み込みに成功していたのですが、

 

 

ある時その方法でも全く読まなくなってしまった状態になりました。。。

 

 

試行錯誤した結果、

 

 

別のソングファイル新規でソングファイルを立ち上げたままの状態で先程の落ちてしまうソングファイルを開く

 

 

と先程まで読まなかったファイルの読み込みに成功しました!

 

 

【STUDIO ONE ソングファイルが読み込まないときのまとめ】

 

 

ソングファイルの読み込み時に落ちてしまう症状が出る時はいったんオーディオI/Fの接続を外してソングファイルを読み込む

 

 

とりあえず新規ソングファイルを立ち上げてからソングファイルを読み込む

 

 

同じ様な症状の方、是非お試しあれ^^

 

 

 

Cubaseユーザーの僕がStudio One使ってみた【DAWレビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynth です。

 

 

今さらながらPresonus Studio One 3 を導入してみました。

 

 

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現代の音楽制作の基盤ともいえるDAW( Digital Audio Workstation )ソフトですが、

 

 

僕はいままでSteinberg Cubaseをメインに制作していました。

 

 

CubaseはSXの頃から使ってますが今や世界一のシェアのDAWソフトなんだとか。

 

 

別でableton liveもありますが

 

 

liveは制作も可能ですがサンプラーみたいな感覚で使ってます。

 

 

ここ最近までDAW

 

 

製作用のCubaseとライブ用のableton live

 

 

というスタイルでやってました。

 

 

今回のPresonus Studio Oneは元々SteinbergにいたCubaseの開発スタッフが手掛けたDAWソフトです。

 

 

なので使い勝手はCubaseに近い感じです。

 

 

STUDIO ONEの特徴としては通常の楽曲制作モード( ソング )に加えて

 

 

専用ソフト並みのDDP書き込み可能なマスタリング機能( プロジェクト )もある点ですね。

 

 

楽曲制作のソング

 

 

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マスタリング作業のプロジェクト

 

 

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Studio One自体は結構前からあったんですが、去年くらいから著名なミュージシャンやプロデューサーが乗り換えたって話が増えてきました。

 

 

僕が昔影響された

 

 

Soft Ballet藤井麻輝

 

 

電気Grooveのまりんこと砂原良徳など

 

 

「音に拘る」方達も

 

 

使っているのも導入したきっかけの一つです(笑)

 

 

DAWとしては後発なのでCubaseをシンプルにしてより音と動作に拘ったって印象を受けました。

 

 

プラグインもシンプルで実用的なものが多いです。

 

 

Cubaseは慣れてるし、多機能だけどエラーやフリーズも多いし、動作が重かったりしますしね。

 

 

VSTに対応してるだけあってLogicProToolsのユーザーの方が導入するのも多いような気がします。

 

 

付属のVSTシンセはシンプルで実用的なものって感じですね。

 

 

すごくいいってわけじゃないけど普通に使える感じ?(笑)

 

 

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MIDIエフェクトは面白いですね。

 

 

特に指一本でコード演奏出来るChorderはお気に入りです。

 

 

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Presonus STUDIO ONE 気に入ってる点

 

・もともとCubaseユーザーなのでマニュアルも殆ど読まずに操作ができた

 

・後発だけあってシンプルかつ使い勝手が練られている

 

・専門ソフト並みのマスタリング機能

 

・単音からコードを作成してくれるMIDIプラグインのコード機能が面白い

 

・ブラウザがサイドに表示出来てプラグインやサンプルをどんどん挿していける

 

 

Presonus STUDIO ONE 惜しい点

 

・ミキサー画面がちょっと細くて見づらい

 

・カーソルがなんか使いにくい

 

VSTシンセがちょっと物足りない

 

・ドラムサンプラーのIMPACTがサンプラー内のサンプルの入れ替えやコピーができないので不便。シンプルで使い勝手いいだけに残念

 

Cubaseよりは安定しているが動作自体はそんなに軽いとは感じない

 

 

Presonus STUDIO ONE まとめ点

 

 

これまでのDAWのよい所を踏襲しつつ、新鋭DAWとして

 

 

余計なものは削ぎ落としてワークフローや音質に拘ったソフト

 

 

って印象を受けました。

 

 

音声編集ソフトのメロダインが標準で組み込まれてるのも大きいです。

 

 

動作に関してはうちの環境だとCubaseとあまり変わらずそこまで軽くはないかなって感じです。

 

 

Cubaseユーザーから言わせてもらうと

 

 

「似て非なるもの」

 

 

なので馴染みがある部分も多いですがちょっと慣れが必要かもしれません。

 

 

DAWのショートカットも使えるので使っていくうちに馴染んでくるとは思いますけどね。

 

 

慣れたら早く作業できそうな気がします。

 

 

これから活躍してくれることを期待しています(^^)

 

 

フリー版もありますし、初心者の方には良いかも知れません。

 

 

価格も安いですし。一番上のプロフェッショナルでも5万以下ですからね。

 

 

昔のCubaseなんて10万くらいしたもんなぁ。。。

 

 

www.mi7.co.jp

 

 


 

 

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【機材レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

ここ最近YAMAHAさんのreface DXをライブのメインシンセに使ってみたり久しぶりにいじってます。

 

 

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YAMAHA refaceシリーズは

CS (アナログ・シンセサイザー)

DX (FMシンセサイザー)

YC (コンボ・オルガン) 

CP (エレクトリック・ピアノ)

 

 

YAMAHAの歴代の名機をミニ37鍵盤で再現したキーボードです。

 

 

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※2020年9月からYAMAHA reface DXの解説動画始めました↓

 

 

marronfieldsproduction.hatenablog.com

 

 

YAMAHA reface DX 解説動画再生リスト

 

 
 
 

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近年、過去の名機を踏襲したキーボードやシンセサイザーはミニ鍵盤のものも増えてきました。

 

 

KORGMicro KORGMS-20

 

 

ARP ODDESEY、

 

 

RolandのJD-xiなど

 

 

その中でYAMAHAが満を持して発売したのがこのrefaceシリーズです。

 

 

楽器メーカーとして鍵盤に拘るYAMAHAだけあってHQ(High Quality)MINI鍵盤の質が高く、他のミニ鍵盤より演奏性が考慮されてる感じがして楽器としての演奏を楽しめます。

 

 

もちろんUSBやMIDIで繋いで他の鍵盤から演奏することも可能です。

 

 

電池駆動可能でスピーカー内蔵なのでどこでも音が出せます。

 

 

もちろん電源アダプターも付属しています。

 

 

さらに外部入力もあるので音楽プレーヤーやスマホを繋いで演奏することも可能です。

 

 

開発者の方がインタビューで

 

 

アコースティックギターみたいにどこでも演奏出来る楽器としてのキーボードを作りたかった」

 

 

とおっしゃっていましたが、まさにそれを実現しています。

 

 

リビングでもベッドルームでもライブハウスでもクラブでもどこでも楽しむことができます。

 

 

ガッツリ高機能なシンセもいいけどこういうちっこいのもかわいくて愛着湧きますね^^

 

 

インターフェイスの設計も後発だけあってかなりこだわった感じがしますね。

 

 

造りもしっかりしていて安っぽさはありません。

 

 

前置きが長くなりましたが

 

 

その4つのキーボードの中から僕が選んだのは

 

 

FMシンセサイザーのreface DXです。

 

 

refaceはCP / YC / CSがアナログ楽器でコントロール素子がすべて触れるのに対して、DXはシリーズの中で唯一デジタル楽器なのでエディットが階層式なので他のモデルとはちょっと違いますね。

 

 

reface DX - reface - ヤマハ株式会社

 

 

個人的にハードFMシンセサイザーは初めて買ったYAMAHAEOS B700と当時のフラッグシップの音源モジュールTG77以来です。

 

 

基本的にオールマイティな音作りが可能ですがFM(Frequency Modulation)音源はアナログシンセでは出せない硬質な音や煌びやかな音、過激な音色変化というのが特徴ですかね。

 

 

DXピアノといわれる、もはや一つの楽器の音になったピアノやメタリックなベース、金属的な音なんかが有名ですよね。

 

 

逆をいえばDXが苦手な音はアナログシンセの方が得意なことが多いです。

 

 

MIDIコントローラーをつないでコントロールナンバーを割り当てればコントローラーを使ってリアルタイムエディット出来ます。

 

 

残念ながらオペレーター以降のADSRなどのコントロールは出来ないみたいです。

 

 

MIDIコントローラーで確認出来たパラメーターです。

 

(【】はMIDIコントロールナンバー)

・ALGO (algorithm)【80】

・OP1 LEVEL (output level)【85】

・OP1 FB (feedback level)【86】

・OP1 FB (feedback type)【87】

・OP1 FREQ MODE【88】

・OP1 FREQ RATIO/FREQ (coarse)【89】

・OP1 FREQ RATIO/FREQ (fine)【90】

・OP2 LEVEL (output level)【102】

・OP2 FB (feedback level)【103】

・OP2 FB (feedback type)【104】

・OP2 FREQ MODE【105】

・OP2 FREQ RATIO/FREQ (coarse)【106】

・OP2 FREQ RATIO/FREQ (fine)【107】

・OP3 LEVEL (output level)【108】

・OP3 FB (feedback level)【109】

・OP3 FB (feedback type)【110】

・OP3 FREQ MODE【111】

・OP3 FREQ RATIO/FREQ (coarse)【112】

・OP3 FREQ RATIO/FREQ (fine)【113】

・OP4 LEVEL (output level)【114】

・OP4 FB (feedback level)【115】

・OP4 FB (feedback type)【116】

・OP4 FREQ MODE【117】

・OP4 FREQ RATIO/FREQ (coarse)【118】

・OP4 FREQ RATIO/FREQ (fine)【119】

 

 

reface DX仕様

鍵盤数:37鍵
鍵盤種:HQ(High Quality)MINI鍵盤
イニシャルタッチ:○
音源方式:FM音源
最大同時発音数:8
タイプ数:12(アルゴリズム
ボイス数:32
エフェクト:ディスト―ション、 タッチワウ、 コーラス、 フランジャー、 フェ―ザ―、 ディレイ、 リバーブ

 

 

オシレーターをフィルターで削って音作りしていくアナログシンセサイザーとはちがってFMシンセサイザーオシレーターの代わりにオペレーターというものが存在しています。

 

 

キャリアーをモジュレーターで変調させて音作りしていきます。

 

 

 

従来のDXは6オペレーターで廉価版は4オペレーターでした。refaceも4オペレーターですが各オペレーターでフィードバックを調節可能になり、従来のDXシリーズよりも調節の幅も広く、各オペレータでSAW(ノコギリ)波がかんたんに作れるようになりました。

 

 

そしてやはりノイジーな音の暴れかたはFM音源ならではですね!

 

 

エフェクターも内蔵しているのでエレピの音なんかも単体でもかなりよく鳴りますね♪

 

 

音色メモリーは4バンク×8音色の32音色保存可能です。iOSアプリの reface captureというアプリを使えば音色の管理が出来ます。

 

 

いまさら知ったのですがYAMAHA Soundmondoというサイトがあり、ここでは世界中のrefaceユーザーが作ったパッチをシェア出来ます。

 

 

Soundmondo

 

 

特に他のモデルより音作りの幅が広いDXユーザーにはうれしいサイトですね。

 

 

使い方はかんたんでユーザー登録してパソコンとrefaceを繋ぐだけです。

 

 

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YAMAHA reface DX 気に入ってる点

 

・いつでもどこでも電源を入れて演奏が出来る

 

・外部入力もあり、オケ的なものを流して簡易ライブみたいなことも可能 

 

・音は特化してるだけあってかなり本格的

 

・ミニ鍵盤の質がよく他のミニ鍵盤では味わえない演奏感がある

 

・ノコギリ波がかんたんにつくれる

 

・サイトにて世界中のユーザーが作成したパッチのシェアが可能

 

・4機種の中で唯一音色メモリー機能がある

(オリジナルもメモリーできたし、さすがにFM音源はね。。。)

 

 

 

YAMAHA reface DX 惜しい点

 

・タッチ・スライダーはデザイン的には好きだけどちょっと使いにくいのでライブには不向きな感じ

 

モジュレーション・ホイールも付けて欲しかった

 

・DXの再現というのであればアフタータッチ( 鍵盤の押し込む強さによるパラメーターのコントロール )もあれば最高のミニ鍵盤だった

 

MIDIコントローラーでアサインできるのがオペレーター系のパラメーターのみ、メーカーさんに確認したところSys-EXを用いれば可能だけど現実的でないとの回答

 

YAMAHA reface DX くりっぱー的評価(★5点)

 

 

サウンド   ★★★★★

操作性    ★★★

視認性    ★★★

拡張性    ★★★ ( アプリでの音色管理、ブラウザでのパッチの共有が可能 )

お買い得度  ★★★★

 

 

YAMAHA reface DX くりっぱー的オススメジャンル

 

 

ポップス

ロック

フュージョン

ジャズ

EDM

トランス

テクノ

アンビエント

 

YAMAHA reface DX まとめ

 

ミニ鍵盤でありながら楽器としてのポテンシャルを追求したYAMAHAらしいキーボードです。一応MIDIやUSBも付いてますがMIDIキーボードというより単体の楽器として使うって感じですね。MIDIで鳴らすというよりは鍵盤を演奏するっていう感じですね。

 

 

エレクトリック・ピアノのCPは「エレピ弾きたい人がミニ鍵盤なんて必要とするものなのかな」とか思っていましたが、実際に試奏してみてクオリティの高さにびっくりしました。全然欲しくなりました(笑)

 

 

アナログ・シンセサイザーのCSも良かったです。YAMAHAのアナログ・モデリングってすごくクオリティが高いですしね。

 

 

とにかく実際に楽器屋さんにいって弾いてみることをおすすめします!

 

 

手軽に使えて奥が深い、refaceシリーズのコンセプトですかね。

 

 

最近の製品で「なんでこんな機能ないの!?」みたいなこともあるんですが、

 

 

そういうのも含めて開発者の方達は

 

 

演奏するためのrefaceという鍵盤楽器

 

 

を作りたかったんでしょうね。

 

 

たまにはMIDIDAWを忘れて楽器で遊ぶのもいいかもしれませんね^^

 

 

reface VLなんてあったら期待ちゃいますね。

 

 

オプションのアタッチメントでショルダーキーボードとしても使用可能です。

(僕はしませんが…(^^;)

 

 

 
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YAMAHA reface DX 解説動画再生リスト

 

 
 
 
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【機材レビュー】Arturia BEAT STEP

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

ArturiaさんのMIDIコントローラー / ステップシーケンサーBEATSTEPを導入してみました。

 

 

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Arturiaさんといえばソフトシンセサイザーで有名なフランスのメーカーですが、

 

 

近年はコントローラーやアナログ・シンセサイザー / ドラムマシンなんかにも力を入れていますよね。

 

 

reface DXのコントローラーを探していたらこのBEAT STEPを思い出して購入してみました。

 

 

手にとってみるとなかなか良い質感です。

 

 

BEATSTEP 主な特徴

MIDIコントローラーモード (レッド LED モード)

・ステップシーケンスモード (ブルー LED モード)

・16 ベロシティ/プレッシャーセンス付きパッド

・16 エンコーダー

・16 MIDIコントローラープリセット

・16 シーケンスプリセット
・Arturia “MIDI CONTROL CENTER” と連動

・内部もしくは外部クロックに同期

・USB I/O
・CV/Gate アウトプット (V/Oct)

MIDI アウトプット
Apple iPad との連携が可能 (別売のカメラコネクションキットが必要)

MIDI CC もしくは MMC でのトランスポート

ケンジントンロックスロット
・標準的なUSB電源アダプター (別売) 使用時にはスタンドアロンMIDI/CVコントローラーとして動作

・USB クラスコンプライアント (ドライバーインストール不要)

 

 

BEAT STEPはおもにMIDIコントローラー / ドラムパッドモードとステップシーケンサーモードに分かれています。

 

 

ステップシーケンサーはスケールの設定が出来るのである程度適当にノブを回してもそれなりに聴こえます。

 

 

とはいえ音楽的に聴かせたいフレーズを作るならソフトでエディットが必要ですかね。

 

 

エンコーダーはエンドレス( 回転 )式なので好みが分かれるかもしれません。

 

 

MIDI / USB / CVとあらゆる電子楽器が接続可能なので使用範囲はかなり広いと思います。

 

 

スタンドアロンでも使用可能ですがテンポの表記ができません。ソフト側でテンポ情報を保存することもできません。

 

 

タップテンポは当然あると思い込んでいましたがタップテンポはBEAT STEP Proにしかないのでご注意ください。

 

 

テンポを同期させたい場合はUSB接続でDAW、もしくはiOSのアプリをマスターにする必要があるようです。

 

 

USB接続したCubaseableton liveで同期設定をしてEXT Syncボタンを押すと同期演奏が確認できました

 

 

MIDIやシーケンスの設定はエディターソフトMIDI Control Centerで設定可能です。( サイトから無料配布 )

 

 

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そのままの画面なのでわかりやすいですね。

 

 

■気に入っている点■

MIDI / USB / CVとあらゆる電子楽器をコントロール可能

・USB経由で電源を供給すればスタンドアロンシンセサイザーのコントロールが可能

DAWソフトからBEATSTEPを経由してCV / Gateに対応している古いアナログ・シンセサイザーも鳴らすことができる。

・造りがしっかりしていてボタンやパッドの感触もよい

・エディターソフトが使いやすい

 

 

■惜しい点■

・タップテンポ機能はない

・テンポ表示がなく、テンポ情報はメモリーも出来ない。ソフト等で対応してほしかった

 

 

■個人的評価(★5点満点)■ 

操作性    ★★★★

視認性    ★★★★

拡張性    ★★★★

お買い得度  ★★★★

 

 

 

複数の電子楽器のシーケンス( 2ステップシーケンス+ドラムシーケンス )などが演奏可能なArturia BEAT STEP Proもあります。

 

HALion 6 / HALion Sonic 3使ってみた 【ソフトシンセ レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

YAMAHA / Steinbergさんのサンプラー / マルチ音源のHALion 6 / HALion Sonic 3がの発売日が決まりましたね。

 

 

ダウンロード版は発売中だったので早速ヴァージョンアップしてみました。

 

 

YAMAHAさん以前のヴァージョン1から使ってるハリオニストとして( 笑 )

 

 

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・HALionはサンプラー + 音源

 

 

・HALion SonicはHALionエンジンを使った音源ソフトです。

 

 

HALionユーザーはSonicもそのままインストールされます。

 

 

音源として使うならSonicの方が明瞭だし、多分動作も軽そうなのでそっちよく使ってます。

 

 

基本的なインターフェイスは変わらないですね。

 

 

グラフィックがちょっと変わった感じです。

 

 

前ヴァージョン使ってた方なら問題なく使用できます。

 

 

今回は6種類のインストゥルメント+それらを組み合わせたコンビ・プログラムが追加されました。 

 

 

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今回から専用のダウンローダー・ソフトを使ってダウンロード→インストールという作業になりました。

 

 

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HALion 6 / HALion Sonic 3から追加された新しい6つのインストゥルメントをHALion Sonic 3で使ってみたので紹介しようと思います。

 

 

Raven (アコースティック・ピアノ音源)

 

ピアノ音源なのでシンプルなエディットです。

 

 

プリセットはエフェテイヴな音も入ってて楽しいです。

 

 

Raven / Eagleのピアノ音源にはアルペジーエーター/ステップシーケンサーは付いていません。

 

 

HALion自体にアルペジエーターあるのでそちらで鳴らす事は出来ます。

 

 

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Hot Brass (ブラス音源)

 

 扱いやすいけどリアルさはいま一つなのでポップス/やロック向けって感じですね。

 

 

スイッチで奏法の切り替えとかはないです。

 

 

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エンヴェロープ+LFO

 

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MOD + VOICE + ARP 

 

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Eagle (アコースティック・ピアノ音源)

 

 

こちらはRavenと比べてブライトな感じかなぁ。

 

 

こちらもエフェクトで加工されたプリセットが入っています。

 

 

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エフェクトで加工してあるプログラムもあります。

 

 

Anima (ウェーヴ・テーブル・シンセサイザー)

 

今回の目玉(?)かな。

 

2ウェーヴテーブルOSC+SUBオシレーター+ノイズ波形のシンセサイザー

 

3D表示の波形をマウスで動かせます。2D表示も可能です。

 

音作りは一通りこなせる感じかな。

 

音作りの幅は広いので悪いシンセではないけど、近年はウェーブテーブルのシンセサイザーは多いので持ってる人はあんまりありがたみないかもしれません。

 

HALionでの利点はアルペジエーターが使えることですかね。

 

 

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OSC 1 & 2

 

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SUB OSC+NOISE

 

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エンヴェロープ+LFO

 

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MOD + VOICE + ARP

 

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SKY LAB (グラニュラー・シンセサイザー)

 

サンプリング波形を読み込んで使うグラニュラー・シンセシス音源。

 

ラニュラー・シンセシス音源というとCubase付属のPadshopと被るのであんまりありがたみはないかも^^;

 

元となるサンプリング波形を選んで音作りします。

 

サンプルインポートは出来ないのかな?

 

アルペジエーター使えるっていう利点はありますね。

 

空間系シンセパッドや効果音 / SEの作成に向いてそうです。

 

 

f:id:Marronfieldsproduction:20170212104557j:plain

 

 

エンヴェロープ+LFO

 

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MOD + VOICE + ARP

 

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Studio Strings (ストリングス音源)

 

 

リアルさはいまひとつですが、、、普通にいろいろ使えそうです。

 

 

奏法切り替えはなし。アルペジエーターで化けるかも。

 

 

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エンヴェロープ+LFO

 

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MOD + VOICE + ARP

 

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HS3 Combi

 

 

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今回の新規の6種類のインストゥルメントこれまでのHALionのプログラムを組み合わせたコンビネーション。

 

 

けっこう遊べます。

 

 

とりあえずファースト・インプレッション

 

 

YAMAHA / HALionの特性というか、生楽器の音もノイジーなシンセ音も基本的にどの音も整ってますね。

 

 

個人的にはオケになじみやすい音というのがHALion音源の個性だと思っています。

 

 

ピアノ、ブラス、ストリングス系の音は元々HALionのライブラリに入っていますし、ウェーヴ・テーブル音源は近年のソフトシンセでは定番なので今さら感もなくもないですが ( 笑 )

 

 

ストリングス、ブラスは専用音源ならもうちょっとリアリティ欲しかったかなって感じです。

 

 

サンプラーのHALion 6は複雑なのでまだほとんど使ってません^^;

 

 

くりっぱー的HALion (Sonic 3) の魅力

 

・なじみやすい出音

 

・明瞭なインターフェイス

 

・豊富なフィルターやモジュレーション

 

DAWに書き出し可能で豊富なアルペジエーター+ステップシーケンサー

 

 

 

HALionは1プログラムにつき、最大4つの音源が使えるので別々のアルペジエーターを設定とかするとかなり複雑なプログラムとか作れます。

 

 

多分やらないけど。。。^^;

 

 

コードパッドも設定出来ますし、カスタマイズ次第では化けるソフトかもしれません。 

 

 

PCM音源、VA音源、ウェーヴ・テーブル音源、グラニュラー・シンセシス音源と多彩な音源を網羅してこの価格はかなりコストパフォーマンスは高いですね。

 

 

HALionのみで後で差し替えというスタイルでも十分なクオリティのデモが出来ると思います。

 

 

音源ソフトとしては使い勝手が良いのですが器用貧乏的な部分もあるのでHALionという素晴らしいエンジンを生かして拡張音源とかまた出して欲しいですね。

 

 

個人的にはYAMAHAというと、やっぱりFM音源とフィジカル・モデリング音源期待しちゃいます。

 

 

HALion Sonicの音源のみEagle,Anima,Sky lab,Studio Stringsを使って曲作ってみました。

 

 

youtube

 

 

サンプラーはそのうち使ってみたいと思います。

 

 

メーカーページ (ダウンロード版は購入できます。)

japan.steinberg.net

 


 

 

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【CDレビュー】David Bowie Outside

David Bowieが亡くなって1年以上立ちましたね。

 

去年は僕が影響を受けたアーティスト / ミュージシャンの訃報が多かったけどDavid Bowieが一番ショックだったと思います。

ボウイの作品は一応一通り聴いても特別熱心なボウイのファンにはならなかったけど訃報を知ったときに何とも言えない気分になりました。

 

初めて買ったCDは今回のアウトサイドという作品だったのですが数あるボウイの作品の中で一番好きで今も聴き続けています。

 

僕にとってのDavid Bowieはジギースターダストよりヒーローズよりレッツダンスより今回のOutsideという作品です。

Outsideは1995年に発売されたDevid Bowieの18枚目のアルバムです。

 

20年以上前にリリースされた作品ですが僕の中ではずっと色褪せない名作です。

 

制作にはボウイの作品の中でも評価が高い70年代のベルリン三部作( 「Low」「Heros」「Loger」)に参加していた盟友ブライアン・イーノをプロデューサーに迎えて制作されました。

 

この作品の特徴は「ネイサン・アンドラーの日記」という仮想ストーリーに基づいたコンセプト作品で猟奇殺人をテーマにした「荒廃した現代」が描かれています。

 

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ロックスターのイメージが強いボウイの作品のなかでも最もアーティスティックで難解で暗い作品です。

 

もともとボウイは全5部作で考えていたコンセプトらしく( 当時のライナーにも書いていりました。)原題は「1. Outside」になっています。

 

僕はこの作品にとても感銘を受けて次はいつかなと楽しみにしていましたが( 実際インサイドという続編の構想がすでにボウイの中にあったらしいです。)

 

サウンド的にはロック、テクノ、インダストリアル、ジャズ、アンビエントなサウンドを高次元で融合したボウイならではの音世界です。

 

当時のシングルでNINE INCH NAILS(The Hearts Filthy Lesson)やペットショップボーイズ(Hallo Spaceboy)らが手掛けたリミックス・シングルもありました。

ライブも積極的に行っていてNINE INCH NAILSとは一緒にツアーもしてましたね。

 

この時期の曲は別バージョンやリミックス音源が多数存在していてボウイがかなりクリエイティヴだったことを伺わせます。70時間以上に及ぶ未発表のセッションとかもあるとか。

 

サウンドは打ち込み/電子音やバンドサウンドなど様々な要素が融合しています。個人的にはリーブス・ガブレルスのギターとマイク・ガースンの危うく、エキセントリックなジャズ・ピアノが印象的でした。

 

特にリーブス・ガブレルス ( 現在The Cureのギタリストとして活動 )はボウイとは80年代末のティン・マーシンから片腕ギタリストとして行動を共にしていました。それまでミック・ロンソン、ロバート・フリップナイル・ロジャースエイドリアン・ブリューといったそうそうたるギタリストと共演してきたボウイに「今まで一緒にやったギタリストの統合形」といわしめたほど。

見た目は寡黙な感じのおっさんだけど( 笑 )いきなりすげーギターソロ弾いたりします。

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当時のライブでリーブスはPakerギターRolandのVG-8というシステムでギターのサウンドからシンセみたいなサウンドまで鳴らしてそれまでのギタリストとは違う個性を放っていました。

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Outsideは今でこそ評価は高いですが、当時は暗く重く難解な作品だったためか商業的に厳しく、続編はお蔵入りとなってしまいました。

僕は大好きだったので何故こんな素晴らしい作品が評価されないんだろと思ってました。

次の作品の「Earthring」はサウンド的には近い感じだったけど当時のテクノやドラムンベースをわかりやすく取り入れたデジタル・ロック作品でした。

 

その後2000年代になり、リーヴスもボウイのもとを離れてこのOutsideの続編は完全に幻となってしまいました。

 

今思えば当時としては早過ぎた作品だったのかなとも思います。ダークでウェットな作品だけどその中にも美しさやポップさもあるし、素晴らしい作品だと思います。

 

アルバム全編を通して緊張感のある作品ですがラストの「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)は穏やかでどこか救われる感じがします。

 

深夜に一人でじっくり聴きたい作品です。 

 

ボウイもイーノもこの作品を気に入っていてボウイが亡くなる一年前からこの作品の話で盛り上がり続編制作の話もあったというコメントもありました。

聴いてみたかったなぁ。。。

 

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 1. 「レオン・テイクス・アス・アウトサイド」(Leon Takes Us Outside)  1:25
 2. 「アウトサイド」(Outside)  4:04
 3. 「ハーツ・フィルシー・レッスン」(The Hearts Filthy Lesson)  4:57
 4. 「一片の土地」(A Small Plot of Land)  6:34
 5. 「セグエ(次の楽章へ)~ベイビー・グレイス」(segue - Baby Grace (A Horrid Cassette))  1:39
 6. 「ハロー・スペースボーイ」(Hallo Spaceboy)  5:14
 7. 「ザ・モーテル」(The Motel) 6:49
 8. 「アイ・ハヴ・ノット・ビーン・トゥ・オックスフォード・タウン」(I Have Not Been to Oxford Town)  3:47
 9. 「ノー・コントロール」(No Control)  4:33
10. 「セグエ(次の楽章へ)~アルジェリア・タッチシュリーク」(segue - Algeria Touchshriek)  2:03
11. 「性倒錯者の完全なる破滅(美しき者の死)」(The Voyeur of Utter Destruction (as Beauty))  4:21
12. 「セグエ(次の楽章へ)~ラモーナ・A.ストーン/アイ・アム・ウィズ・ネーム」(segue - Ramona A.Stone / I Am With Name)  4:01
13. 「希望的始まり」(Wishful Beginnings)  5:08
14. 「ウィ・プリック・ユー」(We Prick You)  4:33
15. 「セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー」(segue - Nathan Adler)  1:00
16. 「アイム・ディレンジュド」(I'm Deranged)  4:31
17. 「建築家たちの視線」(Thru' These Architects Eyes)  4:22
18. 「セグエ(次の楽章へ)~ネーサン・アドラー」(segue - Nathan Adler) 0:28
19. 「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)

 

参加ミュージシャン

デヴィッド・ボウイ - ボーカル、サクソフォーン、ギター、キーボード
ブライアン・イーノ - シンセサイザー、トリートメント、ストラテジー
リーブス・ガブレルス - ギター
エルダル・キジルケイ - ベース、キーボード
マイク・ガースン - ピアノ
スターリング・キャンベル - ドラムス
カルロス・アロマー - ギター
ジョーイ・バロン - ドラムス
ヨッシー・ファイン - ベース
トム・フリッシュ - ギター
ケビン・アームストロング - ギター
ブライオニー - バッキング・ボーカル
ローラ - バッキング・ボーカル
ジョーシー - バッキング・ボーカル
ルビー・エドワーズバッキング・ボーカル

 

 

 

Buddha of Suburbia

 

1993年にリリースされた「Buddha of Suburbia (郊外のブッダ )」という作品は次へOutsideへの布石が感じられます。ブライアン・イーノはこの作品を聴いてかなり気に入ったそうで後のコラボにつながったそうです。

もともとサントラ目的で作られたためか、何故かこの作品は日本盤がありません。

 

リラックスして制作した雰囲気がありOutsideに比べると重さや暗さはなく、こっちの方がさらっと聴ける感じですね。

ロック・スターのボウイというよりはクリエーターのボウイという感じです。

 

Outsideのラストナンバーで前妻との離婚について歌った名曲「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」(Strangers When We Meet)の原曲バージョン収録。 

KORG Legacy Collection M1 【ソフトシンセ レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーこと

Kurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

KORG Legacy Collection元祖ROMプラー・シンセKORG M1について書きたいと思います。

 

実機は1988年発売。

PCM音源と独立2系統ステレオ・デジタル・エフェクター、8トラックの内蔵シーケンサーを搭載した61鍵シンセサイザーで当時世界中で大ヒットしました。

 

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このM1の魅力はなんといってもその音源の豊富さでピアノ、キーボード系からストリングス、ブラス、シンセ、民族楽器、ドラム、環境音までカバー出来ます。

 

1980年~86年くらいまではYAMAHAさんのFM音源のデジタル・シンセサイザー・DXシリーズが一人勝ちでブイブイいわしてた感じでしたがRolandさんのD-50とこのKORGさんのM1の登場から変わっていったと思います。

KORG M1はアナログ・シンセサイザーFM音源のように波形を合成して音作りをするものではなくてサンプリングされた音 ( 波形 )を鳴らすという今でいう、ROMプラー、当時はワークステーションシンセサイザー / オールインワン・シンセサイザーなどと呼ばれていました。

 

曲作りに必要な鍵盤、シンセサイザーシーケンサーが融合したM1の大ヒット以降、各メーカーもワークステーションシンセサイザーの開発取り組みました。

中でもKORGはM1以降、01/W、TRINITY、TRITON、M3、KRONOSなどワークステーションシンセサイザーと定番になりました。

 

M1の登場以降、当時のミュージシャンのプリプロ( レコーディング前の制作作業 )のクオリティがすごく上がったそうです。

 

「東洋のテクノゴッド」の異名を持つテクノ・ミュージシャンのケン・イシイさんがはじめて買ったシンセサイザーで夢中で使ったそうです。

ある日電源入れたら突然故障かなんかでプリセットぶっとんで(^^;全部自分で音をプログラムしてオリジナリティを確立したというのは有名な逸話ですね。

実際M1が制作環境の中心だった氏の初期の作品はエクスペリメンタルでオリジナリティ溢れる独特な音でした。

 

まー、ケン・イシイさんは特殊な例として笑

KORG M1は当時のライブや音楽番組なんかでもよく見かけましたし、実際90年代中盤くらいまでのJ-POPの楽曲制作ではかなりM1が使われてたと思います。

 

M1 メイン画面

 

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M1 ソフトウェア・シンセサイザー 仕様

最大同時発音数   256音(コンピュータのCPUに依存)
パート数      8
PCM波形        1,000種類以上
音色数       3,300種類以上のプリセット音色、ユーザー・プリセット:400種類
エフェクト     34種類

 

M1シリーズおよびTシリーズのデータ・インポート可能(.syxファイル経由)
スタンドアローン動作、VST/AU/RTASプラグイン・インストゥルメント対応

 

ソフトウェアのM1はKORG LEGACY COLLECTIONに収録されています。

 

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さらにソフトウェアのM1は当時別売りで発売されていた拡張ROMカード+M1の後継機のTシリーズのフロッピーの音色も全て収録しています。

 

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おもなモード

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BROWSER    音色のブラウジング・セクション

COMBI      複数のプログラムを組み合わせたコンビ・モード ( 最大8プログラム )

MULTI     複数の音色をMIDI等で鳴らせるマルチ・モード( 最大ステレオ8出力可能)

PROG     2つのサウンド波形からなる単体プログラム

GLOBAL      各種設定

 

BROWSER

 

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カテゴリー分けされてて検索しやすいです。

また右上の「PREVIEW」をクリックすると以下のパターンから自動試奏してくれます。

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EASY ( エディット )

 

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ここでプログラムの基本的なシンセサイズが出来ます。

ソフト版では実機にはなかったレゾナンスが搭載されています。

LINK EDITで2つのサウンドを同時にシンセサイズ出来ます。

波形、フィルター、アンプ、エフェクターとエディット出来るので大体間に合いますね。

 

 

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オシレーター選択画面

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カテゴリー分けされてるのが良いですね。

 

VDF(フィルター)

 

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VDA (アンプ)

 

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CONTROL

 

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INSERT FX

 

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気に入っている点

 

・80年代末~90年代前半のシンセの音が出せる

・豊富なプリセット量であらゆるジャンルに対応できる

・実機の2行のディスプレイから視認性が飛躍的に向上している

・音色数が膨大だけどパソコンならではの快適なブラウジング機能

・動作が軽い

・あの「M1ピアノ」が使える

 

惜しい点

 

・特にないけどソフトとしても古いのでそろそろGUIを新しく、というか大きくしてほしい

 

個人的評価(★5点満点)

 

サウンド   ★★★★★

操作性    ★★★★

視認性    ★★★★

負荷の軽さ  ★★★★

拡張性    -----

お買い得度  ★★★★★

 

個人的な使用用途 / シンセサイズの傾向(5段階)

 

鍵盤系               ▲▲▲▲▲

シンセ系   ▲▲▲▲▲ 

ストリングス ▲▲▲

ブラス       ▲▲▲

 

おススメジャンル

 

ポップス

ロック

テクノ

フュージョン

ジャズ

BGM

サウンドトラック

ゲームミュージック

アンビエント

 

まとめ

 

本家KORGが開発しただけあって再現度は非常に高いです。

 

ソフトウェアでM1を使うならこういうのがいいなっていうのを全て実現した感じです。

豊富なプリセット+拡張音源で殆んどの楽器の音が出せます。

でも30年近く前のサンプリング音源なので決してリアルな音ではありません。

M1というシンセサイザーの音です。

基本KORGさんらしい派手な感じの音なので好みは分かれるかもしれません。

現代仕様にしてあるため、膨大な音色もカテゴリー分けされてるのですぐに探せます。

使い方としてはエンベロープいじったり、エフェクト切ったりするくらいであまりエディットはしないでM1のシンセの音をそのまま使うって感覚ですね。

 

ハード機にはなかったレゾナンスも追加され、音作りもする気になればかなり出来るソフトだと思いますが、そういう音は今のシンセ使った方が早い気がします。純粋にM1の音を使うっていう事が多いかな。

 

基本プログラムで使って、派手にしたい時とかは重ねたり。

個人的には1番多感な時期に聴いた80年代末~90年代のポップス等で使われていた音がそのまま鳴らせるので音聴いただけで涙腺ゆるみました笑

やっぱり「M1ピアノ」最高です。

ピアノ、エレピ、オルガンなどはよく使います。

キラキラしたベル系なんかもM1ならでは。

ブラスの音とかも重ねるとより厚みを出す事も出来るし使い方はいろいろあります。

 

当時は低メモリのサンプルばかりだから結構同じような音も入ってますが(笑)

 

今はiOSアプリiM1があり、タッチパネルを活かしたKORGお家芸カオシレーター・モードでよりフィジカルな操作が出来そうですね。

プラグイン・シンセとしてはかなり古い部類になりますが64bit OSにも対応していますし、Mac / Win、VST / AUと殆んどの環境で使えるので( プロツールス以外? )前にこのブログでもふれたXpand!2とともにぜひおすすめしたいプラグイン・シンセです。

 

個人的にはKORG Legacy Collectionの中ではこのM1が一番好きですね^^

 


 

Youtube【くりっぱーチャンネル】
 
シンセサイザーの解説動画などを公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^

 

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