0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。
去年の末に買ったKORG micro Xという10年くらい前に発売された25鍵のシンセサイザーのレビューです。(追記:2018年に売却済みです。)
シンセサイザーといってもサンプリングされた波形をもとにした音源、いわゆるPCM音源です。
このmicro Xは90年代~00年代にかけて世界中で大ヒットしたシンセTRITONの音源をベースに作られています。
基本的にキーボード系からシンセ系、ドラムまで一通りの音は出せます。
もともとKORGのシンセは結構持っていたのでこのシンセが発売された当時は鍵盤は最低でも37鍵盤(3オクターブ)欲しいし、音源も「いつものTRITON系の音源でしょ」って感じで全然興味ありませんでした(^^;
このシンセはフルサイズのシンセ鍵盤ですがこのmicro X以降のmicroKORGからミニ鍵盤になったんですよね。
近年はTaktaleとかありましたがあれは出力がステレオミニジャックなのでちょっとなぁって感じですね。音が良かったのでもったいない。
なぜ今さらそんなもの買ったかというと普段の制作とは関係なしにライブや一人で電子楽器セッションしたりするのが楽しくてそこにPCM音源を入れたいと思ったからですね。
最近はモジュラーシンセとかアナログライクなシンセサイザーが人気ありますが世代的やっぱりPCMの音って恋しいんですよね。
音楽制作は基本ソフトシンセ/ DAWベースで作っていますがやっぱりハードのシンセサイザーをいじるのは楽しいですね笑
だから鍵盤モノのシンセというより音が出せるちょっと横長の音源モジュールって感覚で買いました(笑)
当時一緒に発売された61鍵盤のKORG X50というシンセサイザーと同機能とのことです。
microXの方がプリセット波形多いとか。
25鍵だけど37鍵シンセくらいのサイズがあります。
思ったほどmicroじゃないですね^^;
ジョイスティックが遠いのがちょっとマイナスかなぁ。左手で鍵盤押さえながら操作したりするので。
あと鍵盤のバネの返りがちょっと強くて長い時間演奏してると気になるかなって感じですね。
2系統のステレオアウトがあるのも魅力的でリズムと他の音を分けて出せるのはうれしいですね。
これでTRITON並みのサンプラー機能あれば最強の25鍵だったんですけどね(笑)
個人的にTRITON、KARMA、m50とKORGのPCMシンセを使って来たのでKORGのPCMシンセは信頼してます。
このmicro X、音はTRITONとKARMAの中間くらいの音って感じかな。TRITONより若干ハイファイになった気がします。
当時の流行ったトランス系の派手なプリセットとかも多いですが ( 笑 )、個人的にはワールドミュージックやアンビエント系のプリセットが多いのはうれしいですね(^^)
シンセパッド系はTRITONからそうでしたがKORGらしい素晴らしいものです。
大体アルペジエーターでプリセット組んであるので適当に鍵盤押さえればそれなりの曲を鳴らしてくれます。
エディットはKORGの伝統的なワークステーションのシンセを模倣するものなのですが機能が多い上に複雑でちょっとわかりにくいですね。
そこでエディターが用意されています。
スタンドアロンとプラグインが用意されていますが32bit仕様のためか、プラグインはエラーになってしまって使えません。
かろうじてスタンドアロンが使えるといった感じですね。。。
しかもDAW起動してると使えないっていう。。。
エディター自体の操作性は良いです^^
USBで接続出来ますがMIDIデータのみのやりとりでオーディオの接続はインターフェイスが必要です。
ちなみに最近( ? )KORGの旧サイトってなくなってしまったみたいですね。
新しいサイトでもマニュアル等はダウンロード出来ますがドライバーやエディターはなかったです。
米国KORGのサイトにあったのでそこからダウンロードしました。
・KORGらしいすぐ使えるPCMシンセ音が沢山入っている
・内臓のアルペジエーターで遊んでるとイマジネーション膨らむ
・電子音楽以外にもポップス / ロック / シンフォニック / ワールドミュージック系の音が沢山入っている
・メインのステレオアウトと別にステレオアウトがある
・基本KORGの音は大好きだけどコンビモードが苦手^^;
・案外デカい 、特にハードケースはいらないくらい邪魔( 笑 )
・機能が多いので仕方ないけど画面表示が見辛い(エディターでカバーしろってことでしょうか)
・つまみがスカスカ
・ジョイスティックが鍵盤から遠いので左手で演奏しながらだと届かない。
サウンド ★★★★
操作性 ★★
視認性 ★★
重量 ★★★
拡張性 ★( エディターソフトあり )
お買い得度 ★★★★
ポップス
ロック
テクノ
トランス
ヒップホップ
やっぱりサイズがネックで処分してしまいました。
鍵盤楽器として演奏範囲が小さいし、音源として持ち運ぶには大きすぎる(^^;
音は好きだったんですけどねぇ。
…サイズ以外は(笑)ほぼ予想通りでした(良い意味で)
昨年末のライブでアルペジエーター使う時にableton liveをマスターにしてUSBでテンポ・シンクさせてみたんですが何故か音が急に小さくなったり不可解な現象が起きたので結局手動で合わせました。ライブですしね! (笑)
プリセット の完成度が高いですし、個人的には演奏するためのシンセというよりは音源、もしくはアルペジエーター再生機みたいな使い方をしていこうと思います。
それなりにコンパクトですし、市場価格も1~2万とかなりお手軽なので遊びで買うには良いシンセかもしれませんね。
●音源部:Hyper lntegratedシンセシス・システム
●鍵盤数:25
●最大同時発音数:62
●入出力端子:USB端子、MID11N/OUT、
ペダル入力端子(ダンパー用、スイッチ用、エクスプレッション用)
アナログ出力(フオーン)×4(ステレオ2系統)
●外形寸法:606(W)×80(H)×226(D)mm
●重量:2.4kg
見にきていただけるとうれしいです^^