0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
reface DXの動画を作っていきます。
YAMAHA reface DX ヤマハ リフェイス 操作方法
今回はFMの基本的な概念についての解説です。
FM音源の「FM」とは
Frequency Modulation
(フリケンシーモジュレーション)のことで
直訳すると
周波数(フリケンシー)を変調(モジュレーション)するという意味ですね。
FMでは「揺らす」とか「くすぐる」って表現をしたりします。
reface DXでは4つのオペレーター( シンセサイザーでいうオシレーター )
を変調して音作りしていきます。
☐変調される側のオペレーターを【キャリア】
○変調する側のオペレーターを【モジュレーター】
といいます。
変調といえばシンセサイザーでは
低い周波数で変調する
【LFO】(Low Frequency Oscillator)が有名ですが
FM音源の変調はもっと周波数が高く、
超高速LFOといった感じの変調です。
【LFO】はどちらかというと
ローフリークエンシーってくらいですから笑
ビブラートなど波形を「揺らす」イメージですが
FMでの変調は超高速で波形を揺らすことによって
波形自体を変えてあらなた波形にします。
アナログシンセサイザーではなかなか出せない
金属的だったり、ノイジーな音が出せます。
【OP 1】オペレーター1のみをLFOで変調してみます。
【EDIT】 ▷ 【7 LFO】を押して
〔PMD〕はPitch Modulation Depthの略で
〔SPEED〕〔PMD〕を最大値にします。
高速で変調することによって音がだいぶ変わりました。
【OP 1】のみでしたが【OP 2】もオンにします。
FM【FREQ】 ▷ 【OP 2】で
オペレーター2のフリークエンシーを上げていきます。
値が少ないうちはLFOぽいですが
値を上げるにつれて
【OP 2】で変調することにより
LFOよりも超高速で変調されて
波形自体が変わって
もともとの【OP-1】のサイン波とは別の金属的な音になります。
[ALGO](アルゴリズム)とは
並列や組み合わせといった意味がありますが、
reface DXでは
4つのオペレーターの
変調されるオペレーター【☐キャリアー】
変調するオペレーター【〇モジュレーター】
の並び方や組み合わせで変調の仕方を決めます。
FM音源の音作りでココかなり重要です!テスト出ます笑
reface DXでは12種類のアルゴリズムを選択することができます。
おなじオペレーターの設定でも
アルゴリズム次第でまったく違う音になったりします。
たとえば【ALGO】アルゴリズムの1番は
オペレーター234が【〇モジュレーター】
オペレーター1が【☐キャリアー】
という組み合わせ方なので
オペレーター2 / 3 / 4を使ってオペレーター1を変調する
というアルゴリズムです。
なので【ALGO】アルゴリズム次第で
同じオペレーターの設定でも全然違う音になったりします。
【ALGO】アルゴリズムの12番は
オペレーター1~4が【☐キャリアー】なので
FM変調なしでそのまま出力されます。
サイン波ならオルガンのサウンドが出せます。
フィードバックでノコギリ波にして重ねたりすれば
いわゆるアナログシンセサイザー的な使い方も可能です。
reface DXのオペレーターの
【FREQ】フリークエンシーは2つのモードがあります。
〔Ratio / レシオ〕
いわゆるピッチの値を1.00を基準とし、倍になるごとに1オクターブ上、半分になるごとに1オクターブ下になります。
〔Fixed / フィックス〕
Ratioと同じくピッチの値をコントロールしますが、音階がなくなり、どこのキーを鳴らしても同じ音がなります。
この【FREQ】フリークエンシーのコントロールが重要です!
直感的とはいかないので(^^;
プリセットを研究してみるのもいいかも知れませんね。
プリセットの「LegendEP」は
【OP 1 / OP 3】が変調される【☐キャリアー】
【OP 2 / OP 4】が変調する【〇モジュレーター】
になっています。
各オペレーターをON / OFFしてみると
実際は【☐キャリアー】である
オペレーター1と3の音が出力されているのがわかります。
こんな感じでプリセットのオペレーターのON / OFFや
フリークエンシーなどを研究してみると理解が深まると思います。
YAMAHA reface DX ヤマハ リフェイス 操作方法
何気なく使ってたFM音源も
こうやって向き合ってみると
4オペレーターでもじつに奥が深いですね。
FMシンセシスはちょっと慣れが必要なので
最初はオペレーター2つで
FM変調を研究した方がいいのかも知れません。
そしてやはりアルゴリズムによる組み合わせでも
全然音が変わってくるので
このへんも経験や勘が必要になってくると思います。
以前ぼくは
といいましたが笑
ですね笑
FMシンセサイザーの音作りは
アナログシンセサイザーのように
「直感的」とはいきませんが(^^;
うまくコントロールできれば
アナログシンセサイザーでは出せない
複雑で豊かなサウンドを出すことができます。