0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Arturia MiniFreak (アートリア ミニフリーク)のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
Arturia MiniFreak アートリア ミニフリーク 操作方法
ハードウェアのArturia MiniFreakをプラグインで完全互換 / 再現したMiniFreak Vも単体のプラグインとして購入できるようになりました!
今回はArturia MiniFreakのオシレーターの基本的な操作の解説です。
MicroFreakは多彩デジタルオシレーターを搭載していてとても面白いシンセサイザーでした。
MiniFreakではより進化して2つのシンセエンジンを搭載しました。
オシレーター1では15種類のオシレータータイプにオシレーターにくわえてオーディオ入力、
オシレーター2ではオシレーター1の変調やフィルタリングなどを含めた21種類のモードをそれぞれ内蔵してより進化しました。
Arturia MiniFreakでは〔Select〕ボタンで各オシレーターの切り替え、〔Volume〕で各オシレーターの音量調整が可能です。
〔Transepose〕で音階のコントロールが可能です。
・そのままで半音単位、
・つまみを押すと[Fine]が点灯してセント単位、
・【SHIFT】を押しながらだとオクターヴ単位
という感じで音階のコントロールが可能です。
Arturia MiniFreakのデジタルオシレーターはオレンジの4つのつまみでコントロールします。
[Type]オシレーターの種類を切り替えます。
基本的に各オシレーターは[Wave](試験管)[Timbre](ボトル)[Shape](フラスコ)のつまみでコントロールします。
なぜこういった表示なのかというとMiniFreakを使えば誰でもマッドサイエンティストになれるらしいです笑
BasicWavesはノコギリ波と矩形波のキャラクターをブレンドしています。シンプルながらも豊かな倍音の BasicWaves で、初期のモジュラーシンセサイザーのオシレーターの挙動を再現できます。
[Wave / Morph]
矩形波 (値0) からノコギリ波 (50)、2周期分のノコギリ波 (音程が1オクターブ高くなります)(100) へと連続可変します。
[Timbre / Sym]
Morph の値が50 (ピュアなノコギリ波) のときには、このノブを回しても何も起こりません。Morph の値が50以下の場合、Sym で矩形波のパルス幅が変化し、50を超えた場合には2つのノコギリ波の位相が変化します。
[Shape / Sub]
1オクターブ低いサイン波をミックスします。いわゆるサブオシレーター です。
SuperWaveは波形のコピーを複数作りそれぞれのチュ ーニングを微妙にズラしてシンセ波形の音を厚くするRoland JP-8000 で有名なSupwe Saw系のサウンドをかんたんに再現できます。
[Wave / Wave]
基本波形を選択します。一般的なノコギリ波以外にも、矩形波、三角波、サイン波も選択できま す。
[Timbre / Detune]
コピーされた波形間のデチューン量を、ほぼデチューンなしの状態からやりすぎと思われるほ どにまで調節できます。
[Shape/ Volume]
元の波形とコピーされた波形の音量バランスを調整します。
Harmoはハーモニックオシレーターで色々な 倍音 の時間的な音量変化で音色を作り出す アディティブシンセシス (加算合成方式) のオシレーターです。
Harmo は各倍音の周波数比の「テーブル」を数多く用意し、最大8つまでの倍音を選択することで簡単に音を作ることができます。
[Wave / Content]
各倍音の周波数比のテーブルを選択します。数値が高いほど倍音が豊富な音になります。
[Timbre / Sculpting]
各倍音がサイン波から矩形波に徐々にモーフィングしていき、初期のアディティブシンセでは不可能なキャラクター変化が得られます。
[Shape/ Chorus]
コーラス効果で音の広がりと厚みが少し増します。
Karplus-Strong は音源としては最初期の フィジカルモデル の1つです。
Bow (弓) と Strike (打撃) から始まり、それぞれの要素を別々のノブでコントロールします。
[Wave / Bow]
Strike (打撃) 音に加える Bow (弓や弦を弾く) 音の量を設定します。この量によって撥弦系の持続音になったり、ドラムのような減衰音になります。なお、このノブの設定はPosition の設定による音色変化には影響しません。
[Timbre / Position]
ドラムヘッドを叩く位置を設定します。どんなドラマーでもヘッドの中心部を叩いたときとリムに近いところを叩いたときの音に大きな違いがあることを知っているかと思いますが、Position はその音色変化をシミュレートします。なお、このノブの設定は Bow の設定による音色変化には影響しません。
[Shape / Decay]
レゾネーターの振動が減衰する早さ(いわゆるディケイタイム)を設定します。
VAnalogはバーチャルアナログの波形モデルで、2つのアナログ波形 (パルス波とノコギリ波) をシミュレ ートし、どちらも波形を大きく変化させることができます。また、アナログらしい感じを出せるデチュー ンパラメーターもあります。
[Wave / Detune ]
パルス波に対するノコギリ波のピッチを調整します。ごくわずかなデチューンから、最大±2オ クターブまで変化させることができます。
[Timbre / Shape]
パルス波を変形させます。非常に狭いパルス幅から矩形波に近くなるにつれて、オシレーター シンク (一方のオシレーター位相を他方のオシレーターの位相に強制的に合わせる音作りの手法) のよう な高い倍音が生じてきます。
[Shape / Wave]
ノコギリ波を三角波からノコギリ波へ変化させます。
Waveshaperオシレーターは2つの波形変化技術を組み合わせて、面白い倍音構成を作ることができます。
ウェーブフォールダー は1970年代に Don Buchla に考案したもので、波形の上端と下端を過大入力しているときのように単にカットするのではなく、それぞれを反対方向へ折りたたむというものです。これにより変わったタイプの倍音構成に変化します。
[Wave / Wave]
ウェーブシェイパーからの出力波形を調節します。
[Timbre / Amount]
ウェーブフォールディングの量を設定します。
[Shape / Asym]
波形の非対称度を設定します。
Two Op. FM オシレーターは、2オペレーター FM (周波数変調) という意味です。
2つのオペーレーター(オシレーター波形)を超高速変調させてYAMAHA DX-7に代表される煌びやかで硬質なサウンドが得意です。
[Wave / Ratio]
2つのオペレーターの周波数比を設定します。
[Timbre / Amount]
モジュレーション量を調整します。設定値を高くすると倍音が多くなり、FM 特有のブライトな音色になります。
[Shape / Feedback]
オペレーター 2 の出力をオペレーター 2 に再入力させ、それ自身の位相を変化させる量を設定します。こうしたフィードバックは FM シンセシスのもう1つの重要ポイントで、高域まで伸びる密な倍音を作り出したり、場合によってはデチューン効果を作り出すこともできます。このパラメーターもぜひ実験してみてください。
Formantオシレーターはグラニュラーシンセシスを使用し、2つのフォルマントフィルターを通してフィルターがかかった波形などを作ります。
グラニュラーシンセシス は、音を グレイン や パーティクル と呼ばれるごく小さなサイズにスライスし、そのグレインを色々な方法で並べ替えたり操作することで音作りをする方式です。
[Wave / Interval]
2つのフォルマントフィルターの周波数比を設定します。
[Timbre / Formant]
ベースとなるフォルマント周波数を設定します。
[Shape/ Shape]
フォルマントの帯域幅とシェイプを設定します。
Speechオシレーターはテキサス・インスツルメンツ社の Speak & Spell という、1970
代の喋るおも ちゃの技術を利用したものです。
このオシレーターは内部的にはシンプルな音を合成し、ライブラリーやサブライブラ
ーに入っている単 語を発音するというようにかなり忙しく働きますが、あなたは何を
わせるかを選ぶだけですから簡単で す。
[Wave / Type]
音のライブラリーを選択します。このライブラリーにはいくつかのフォルマントセットがあり、 母音と 二重母音 (「アイ」や「オウ」など) のほか、色や数、字、"modulator" や "waveform" といっ たシンセ関連の単語を生成します。
[Timbre / Timbre ]
言葉のフォルマントを上下に変化させて声質を調整します。
[Shape / Word]
Typeノブで選択したライブラリー内の音韻や単語を選択します。
Modalはシンプルな操作で美しくてクリアで、リアルなパーカッショントーンを作るオシレーターです。
技術的にはエネルギーの放出により発生する振動を共鳴させるというフィジカルモデリングを応用したものでKarplusオシレーターと同様の手法です。
[Wave / Inharm]
不協和な共鳴が発生する量を調整し「ウッディ」な音から「メタリック」な音へ変化します。
[Timbre / Timbre]
振動部分の音の明るさを設定して、低域成分と高域成分のバランスを取ります。これにより発生する倍音成分の量が変化します。
[Shape / Decay]
共鳴が減衰する早さ(ディケイタイム)を調整します。
Noiseオシレーターでは色々な基本波形をノイズをミックスできますので、1つのオシレ
ーターでノイズと音程のある音を同時に出せます。
MiniFreak のNoise オシレーターは、サンプリングのノイズの非常に小さな断片のサンプ
ルレートを下げて作る パーティクルノイズ を含む幅広いノイズタイプを作ることができます。
[Wave / Type]
パーティクルノイズからホワイトノイズ (すべての周波数帯域を均等に含んだノイズ)、
さらにはハイピッチのメタリックノイズまで、ノイズ音を調整します。
[Timbre / Rate]
ノイズのサンプルレートを下げます。メタリックノイズの場合は、ノイズ出力の矩形波
のピッチをコントロールします。
[Shape / Balance]
ノイズに基本波形をミックスします。
ノイズだけの状態からノイズ+サイン波、ノイズ+三角波、ノイズ+矩形波へと変化します。
BASSオシレーターはサイン波と コサイン 波 (サイン波が 0 のときにコサイン波が最大または最小、またはその逆になるサイン波) という2つの波形のモデルです。
[Wave / Saturate]
コサイン波のサチュレーションを設定します。歪んでいない純粋なコサイン波は倍音が
なく基音だけですが、サチュレーション (オーバードライブの一種) を上げることで倍音
が生じてきます。
[Timbre / Fold]
BASS オシレーターにはWaveshaperオシレーターと同様に2段階の非対称ウェーブフォールダーが入っており、これにより倍音を生じさせることができます。
[Shape / Noise]
2段階のウェーブフォールダーの間にノイズ信号をミックスする量を設定しサイン波とコ
サイン波で位相変調を行います。これにより、ザラッとした、ランダム要素が多少入っ
たトーンを作れます。
SAWXオシレーターは古き良きノコギリ波がまだまだ新たなトリックに使えることを物
語るオシレーターです。このオシレーターでは、位相変調されたノコギリ波とサンプル
レートを下げたホワイトノイズをコーラスで厚くすることができ、様々なキャラクター
の豊かな倍音構成の音を作りことができます。
[Wave / SawMod]
ノコギリ波にかける位相変調の強さを設定し倍音構成が劇的に変化します。
[Timbre / Shape]
コーラスの量を設定します。
[Shape / Noise]
ノコギリ波を変調する信号にノイズをミックスする量を調整します。設定値を高くすと
とラジオノイズのようなランダム要素が増えていきます。
HARMオシレーターはHarmo オシレーターは別のモデルで基音に倍音を追加するオシレ
ーターです。
[Wave / Spread]
基音と倍音の周波数比を設定します。設定値が 50 の場合、両者はユニゾンになり、0
か 100 のときは1オクターブ下か上になります。それ以外の場合は平衡変調器を通した
ように音が劇的に変化します。
[Timbre / Rectify]
倍音の整流度を調整します。整流器は少々ウェーブフォールディングに似た効
果を出すアナログ回路で有名です。
[Shape / Noise]
位相変調されたノイズとクリッピングをミックスします。
Osc 1では Audio In端子から入力したオーディオ信号を MiniFreak の シグナルフローに
取り込むことができます。入力したオーディオ信号はデジタル変換され、ウェーブフォ
ールダーとデシメーターで加工され、デジタルノイズをミックスすることもできます。
[Wave / Fold]
ウェーブフォールディングの深さを調節します。Decimate が 0 の場合このパラメーターは単純に入力レベルを調節します。
[Timbre / Decimate]
デシメート (信号を間引く) 量を設定し、キーボードトラッキングにも追従します。
[Shape / Noise]
ノイズのミックス量を設定します。
Chordsオシレーターはどんな単音を弾いてもコードにします。2声、3声、それ以上の
コードにすることができ、コードの音域や転回形も設定できます。
[Wave / Interval]
コードの種類を選択します。キーボードで弾いた音がそのコードのルート音になりす。
• Octave
• 5th
• sus4
• minor (m)
• m7
• m9
• m11
• 6th + 9th (69)
• Major9 (M9)
• M7
• Major (M)
[Timbre / Inv/Trsp]
コードの種類を変えずにその構成音のオクターブを変化させます。いわゆるコードの 転
回形のことです。
[Shape / Waveform]
オシレーターの波形を選択します。設定値が 0 から 50 までの範囲では、波形が切り替
わり、50 以上からは16種類の波形がスムーズにモーフィングします。
※Chord オシレーターはパラフォニックモードでは使用できません。
FM/RMはOsc 2でOsc 1を周波数変調 (FM) とリングモジュレーション (RM) の変調をします。
[Wave / Wave]
Osc 1 を変調するOsc 2 の波形を選択します。
[Timbre / FreqMod]
FMの変調量を選択します。
[Shape / RingMod]
RM(リングモジュレーター)の変調量を選択します。
Multi Filter以降はOSC 1を加工するデジタルフィルターになります。アナログのVCFとはまた違った多彩なフィルタリングが可能です。
[Wave / Cutoff]
カットオフフリケンシーを調節します。
[Timbre / Resonance]
カットオフフリケンシーでのレゾナンスを調節します。
[Shape / Mode]
フィルタータイプ (ローパス、バンドパス、ノッチ) と、スロープ (12、24、36) (dB/oct)
を設定します。
Surgeon Filterはハウリングのようになってしまう「ウルフトーン」のような不要な周
波数帯域をシャープにカットします。
[Wave / Cutoff]
フィルターのカットオフ周波数または中心周波数を設定します。
[Timbre / Spread]
フィルターのピークまたはカットの帯域幅を設定します。このパラメーターは、Mode
が BP かNotch のときにのみ使用できます。
[Shape / Mode]
フィルタータイプを選択します。選択できるタイプは、ローパス、バンドパス、ハイバス、ノッチの4タイプです。
Comb Filterはいわゆる櫛形フィルターといわれるものでいわゆるフランジャー効果のザラザラした質感にします。
[Wave / Cutoff]
ディレイタイムを調整することで全体的な周波数特性のバランスを設定します。ディレ
イタイムを長くすると低音域が強調され、短くすると高音域が強調されます。Osc 2 の
他のフィルターとは違い、コムフィルターはキーボードトラッキングにマッピングされ
ています。
[Timbre / Gain]
元の信号レベルに対する、遅延をかけた信号のミックスレベルを調節します。設定値が
0 の場合、コムフィルター効果はかかりません。
[Shape / Damping]
コムフィルター内のフィードバックループの前段でローパスフィルターをかけます。設
定値を高くすると音色がより穏やかになり、コムフィルターの劇的な感じもマイルドに
なります。
Phaser FilterはComb Filterの原理でサウンドをフェイズシフトしてサウンドにうねりをくわえるフィルターです。
[Wave / Cutoff]
フェイザーノッチの周波数レンジを調節し、強調する帯域を設定します。
[Timbre / Feedback]
フィルターからの出力をもう一度フィルターに入力してエフェクトの効きを強調する量
を調節します。
[Shape / Pole]
フェイザーフィルターで生じさせるノッチの数を設定します。ポール数が1ペアでノッチが1つできますので、2ポールの場合はノッチが1つ、12ポールならノッチは6個になります。
Destroyはいわゆるブッ壊し系のフィルターですね笑
Destroyだけ撮影し忘れちゃったのでTwitterにあげたDestroyを使った動画をつけました(^^;
[Wave / Fold]
ウェーブフォールディングの量、つまり、波形の上端と下端を単にカットするのではな
く、それぞれの反対方向へ折りたたむポイントを調節します。設定値を高くするとノイ
ズが増えてレゾナンスがシャープになっていき、クリッピング (歪ませる) よりもクール
な音になることが多めになります。
[Timbre / Decimate]
入力信号からデータを間引くサンプル数を設定します。Fold の設定値を高めにしておく
とパチパチといった不快なノイズが発生していきます。このパラメーターはキーボード
[Shape / Bitcrush]
入力信号のビット数を下げます。これにより、イヤな感じの独特なノイズや歪みがどん
どん発生していきます。
Arturia MiniFreak アートリア ミニフリーク 操作方法
今回はArturia MiniFreakのデジタルオシレーターを一通り鳴らしてみました。
定番モノからマニアックなものまでいろいろなオシレーターを2つ使えるのでかなり楽しめそうですね^^
MicroFreakもそうだったのですがMiniFreakも[Wave](試験管)[Timbre](ボトル)[Shape]の3つのパラメーターだけで直感的にオシレーターを操ることができるところが素晴らしいと思いました!
あとでやりますが、MiniFreakはモジュレーションに機能なども充実しているので複雑なシンセサイズもかんたんにおこなうことが可能です。
シンセ中級者~マニアはもちろんですが、初心者とか慣れてない方にぜひ使ってほしいシンセサイザーですね!
とはいえ近年の物価高で10万超えのシンセになってしまいましたからね、、、(^^;でも昔は10万以上なんて当たり前だったからなぁ。。。
くりっぱーのファーストシンセのYAMAHA EOS B700も中古で17万くらいで買った気がします。
まー分割で買っても月1万で一年以内に終わるし、プラグイン版のMiniFreak Vも使えるし余裕で1年以上使えるシンセだと思うので個人的にはやっぱりおすすめしたいシンセサイザーですね!
Arturiaさんのシンセって良い意味でマニアックだし、シンセ愛が深いんですよね^^
Arturia MiniFreak くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^