0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
世界初16ビット・ゲーム機の音源を完全再現したグルーヴボックス
SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS
のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS その1 〜基礎操作編~ ブログ連動動画
SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS ソニックウェア 操作方法
その1 〜基礎操作編~|初心者でもわかる 解説
ja.sonicware.jp
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今回はSONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESISの基本的な操作の解説です。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESISとは?
LIVEN MEGA SYNTHESISは1980年代末に発売された世界初の16ビット・ゲーム機
SEGA MEGADRIVE(メガドライブ)が採用していた音源チップ「YM2612」をハードウェアマシンとして再現したグルーヴボックスです。
グルーヴボックスとはリズム、ベース、メロディなどをループベースで一台で演奏出来るマシンです。
SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS 主な特徴
・4オペレーター / 8アルゴリズムのFM音源エディット・モードで緻密な音色エディットが可能
・ゲームミュージック音源ではおなじみのPSG(プログラマブル・サウンド・ジェネレーター)音源
・マイクロプロセッサーZ80でのPCM再生の更新周期までをも再現
サンプリング可能(8bit - 12kHz/24kHz/48kHz x 96個ストア)
・FM音源 3トラック+PSG音源 2トラック+PCM音源 1トラックの合計6トラック構成
・スピーカー内蔵+電池駆動可能
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そしてなんと!「イース」「ベアナックル」「ザ・スーパー忍」等、
数々の名作タイトルを手掛けて当時から現在まで第一線で活躍されている作曲家 / ゲームプロデューサーの古代 祐三氏によるサウンドバンクとパターンも収録しています!
当時メガドライブ少年だったくりっぱーにとっては胸アツ過ぎるマシンです!^^
年明け早々にこのLIVEN MEGA SYNTHESISの発売がアナウンスされて即予約しました!笑
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS
LIVEN MEGA SYNTHESISは電池駆動可能で内蔵スピーカーを搭載しているのどこでもサウンドを鳴らすことが可能です。
内蔵スピーカーは【func】+一番右のスピーカーアイコンのボタンを押すとオン / オフの設定が可能です。
LIVENシリーズはマシンライブに特化したマシンでもあるのでさまざまな機器と接続して同期することが可能です。
SYNC IN / OUT:LIVENシリーズやKORG volcaシリーズを接続可能です。
MIDI IN / OUT:さまざまなMIDI機器と接続可能です。
LINE IN / OUT:オーディオの入力やELZシリーズ、Teenage EnginaringのPOシリーズと同期が可能です。
LIVEN MEGA SYNTHESISは
6トラック最大128ステップのシーケンスを作成可能です。
最大同時発音数は6ボイスで
FMトラック 1 / 2 / 3:合計 6 ボイス
PSGトラック 4 / 5:合計 4 ボイス
PCM(サンプリング)トラック 6:3 ボイス
(VOICE MODEをDRUMに設定しているとき)
最大同時発音数を超えた場合は、優先度の低いトラックのノートからノートオフされます。
優先度は FM:トラック 3>トラック1、PSG:トラック5>トラック 4 の順です。ただし、リリース中の音がある場合は、トラックの優先度に従いリリース中の音が優先してノートオフされます)。
LIVEN MEGA SYNTHESISは
・各コントロールノブ
・27のキーボード
・16のステップボタン
・【func】ボタン
を使ってコントロールします。
LIVEN XFMは機能が多いのでさらに【shift】ボタンの操作もありましたがMEGA SYNTHESISは【func】ボタンのみなのでシンプルな印象です^^
BPMモードは2種類あり【func】キーを押しながら【BPM】キーを押して、PTN/GLBLを選択します。
〔PATTERN(PTN 表示)〕
パターンで設定された BPMが使用されます。
〔GLOBAL(GLBL 表示)〕
グローバル BPM が使用されます。
外部機器とのテンポ同期の設定は【FUNC】を押しながら【CLOCK】を押しておこないます。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS パターンを再生しよう!
パターンの再生は【PTN】を押して
ステップ[1]~ [16]のボタンでパターンを選択して
【▷】で再生 / 停止します。
パターン17以降は【PAGE】【1 / 3】【2 / 4】のボタンを使ってバンクを切り替えます。
LIVEN MEGA SYNTHESISは最大8バンク × 16パターン 合計128のパターンを使用可能です。
【PTN】を押して【OK】を押すとリロードされるのでライブの時など元のサウンドに戻したいときに使用します。
パターンのチェイン再生は
【PTN】を2回押してオレンジに点灯させます。
[1]~[16]のボタンでチェイン再生させたい順番でパターンを選択して【▷】で再生します。
※再度押すと解除されます。
チェイン再生を抜けるには【PTN】を押します。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS 各種設定をしよう!
LIVEN MEGA SYNTHESISは
【func】を押しながら鍵盤キーを押して各種設定が可能です。
【func】+[FM EDIT]
付属のオーバーレイシートを使ったサウンドエディットのモードになります。
サウンドエディットモードはまたあとの回です。
【func】+[REC SETTING]
オート録音の設定をします。
A.R.LV:OFF またはオート録音を開始する入力信号のレベルを-60 〜-20dB に設定
できます。
オート録音をオフにした場合、録音待機時に【Sampling】を押すと録音が始まります。
S.FRQ:サンプリング周波数の設定をします。(すべてサンプリングレートは8bitです。)
Low:12kHz 8 秒
Mid:24kHz 4 秒
Hi:48kHz 2 秒
【func】+[COPY]
トラックをコピーします。
【func】+[PASTE]
コピーしたトラックを別のトラックに貼り付けします。
【func】+[BPM]
PTN(パターン)BPM モード
パターンチェンジした際、パターンに保存されているテンポ情報を使ってBPMを再設定します。
GLBL(グローバル)BPM モード
パターンチェンジした際も引き続き現在のグローバルBPM 値に従って動作します。
【func】+[METRONOME]
メトロノームのオン/ オフを切替します。
【func】+[SETTING]
VOL
メトロノームの音量を設定します。
PR.CT
メトロノームのプリカウントを設定します。
【func】+[CLOCK]
INT(デフォルト):LIVEN XFMを単体で使う、もしくは同期のマスターにする場合はに設定します。
MIDI:MIDI INに接続した外部MIDI機器に同期します。
SYNC:SYNC INに接続した外部SYNC機器に同期します。
LINE:LINE INに接続した外部ELZ_1、POシリーズに同期します。
くりっぱーもたまにやらかしますが笑
この手のマシンで「単体でシーケンスが再生しない!」っていうときはここがクロックの設定がINT以外になってるってパターンが多いです(^^;
【func】+[MIDI CH]
LIVEN MEGA SYNTHESISのMIDIチャンネルを設定します。
T.1 ~ 6CH
各トラックのMIDI 送受信チャンネルを設定します。
PT.CH
パターン用パラメーターのMIDIチャンネルを設定します。
AT.CH
選択したトラックにアクセスするためのMIDI チャンネルを設定します(オートチャンネル)
【func】+[MIDI]
O.CH
鍵盤キーを弾いたときに出力されるMIDI チャンネルを設定します。
TX.CC
コントロールチェンジの送信をON/OFFします。
※コントロールチェンジの受信は常に有効です。
【func】+[PCM]
サンプルのリネームや送受信をおこないます。
【func】+[PTN]
P.N.ED(Pattern Name EDit)パターンの名前を変更します。
【func】+[SYSTEM]
CN.LP:LOOPを選択するとパターンのチェイン再生がループします。
A.STP:ステップレコーディング時に自動でステップを移動するオートステップモードを有効にします。
【func】+[LINE IN]
GAIN
入力ゲインの変更をします。
[MONO]
モノ / ステレオの設定をします。
[→FX]
FXへのセンド量を調整します。
[GAIN]
全体のゲインをコントロールします。
【func】+[SPEKER]
内蔵スピーカーのオン / オフをします。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS サウンドをコントロールしよう!
【OK】+鍵盤キーでノートがホールドされます。
もう一度同じ鍵盤を弾くか【CLR】+【OK】を押すと解除されます。
[BANK]トラック 1 / 2 / 3 :FM
選択トラックのサウンドのバンクを選択します。
[SOUND]トラック 1 / 2 / 3 :FM
バンクの中からサウンドを選択します。
[BANK]トラック 4 / 5 :PSG
選択トラックのサウンドを選択します。
[SOUND]トラック 4 / 5 :PSG
サウンドのデチューンをコントロールします。
[BANK]トラック 6 :PCM
選択トラックのサウンドのバンクを選択します。
[SOUND]トラック 6 :PCM
バンクの中からサンプルキットを選択します。
[ATTACK]
サウンドの立ち上がりの時間をコントロールします。
[RELEASE & GATE]
サウンドの長さをコントロールします。
[OCTAVE]
オクターブの設定をします。
[SPEED]
スウィープ / LFOの周期(スピード)をコントロールします。
[RANGE]
スウィープ / LFOの深さをコントロールします。
[PAN]
サウンドの左右定位ををコントロールします。
[LEVEL]
サウンドの音量をコントロールします。
[→FX]
エフェクトの深さをコントロールします。
[VELO]
ノートの強弱を設定します。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS 各機能を使おう!
LIVEN MEGA SYNTHESISは【func】を押しながらステップの[1]~[16]ボタンでさまざまな機能を使うことが可能です。
[1:LEGACY]
選択トラックのサウンドの質感を選択します。
FM
FILTER:音源チップの周波数特性を再現します。
LADDER:音源チップのDAC の挙動を再現します。
FILTER + LADDER:上記二つの特性を同時に使用します。
PSG音源トラックではFILTER のON、OFF が可能です。
PCM
FILTER:FM トラック同様
4BIT:FILTER に加えてビットレートを落としたサウンドになります。
[2:MODE]
ボイスモードの選択をします。
[POLY] Polyphonic
FM:最大6 ボイス同時出力のモード
PSG:最大4ボイス同時出力のモード
[MONO] Mono
リトリガーありの1 ボイス出力のモードです。
[LGT] Legato
リトリガー無しの1 ボイス出力のモードです。
[ARP] ARPEGGIATOR
押さえている鍵盤を1 音ずつさまざまな順番で発音するモードです。
[2:MODE(PCM)]
DRUM Drums:サンプルをスライスして鳴らすモード(最大3 ボイスのスライスの発音可)
SHOT One Shot:サンプルをワンショットで鳴らす
[3:ADJ]
ボイスモードでMONO / LEGATOを選択時はグライド値(ピッチの変化の遅れ)を設定します。
ボイスモードでARPの選択時はアルペジエーターの設定をします。
[4:SWEEP CURVE]
ピッチ変調のスウィープカーヴ / LFO波形の選択をします。
サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波、逆ノコギリ波、サンプル&ホールド(ランダム)波、3種類の上昇カーヴを選択可能です。
[5:NOTE]
シーケンスの音符を設定します。
[6:LENGTH]
1 ~ 128のステップの数(シーケンスの長さ)を設定します。
【func】を押しながら【VALUE】を回すとステップを2倍コピーします。
[7:SWING]
シーケンスを前後に揺らしてノリやグルーヴを出します。
[8:TRANSPOSE]
各トラックごとの+-12の移調します。
[9:RND STEP]
各トラックごとの1 / 2 / 4 / 8 / 16ステップのランダムステップのステップを設定します。
[10:ACTIVE]
エフェクト(FX)のオン / オフをします。
[11:TYPE]
エフェクト(FX)の種類を選択します。
[12:PTN LEVEL]
パターン全体のレベルをコントロールします。
[13:RANDOM]
シーケンスのランダマイズのオン / オフをします。
各トラックごとの[9:RND STEP]の設定にしたがってシーケンスのランダマイズをします。
[14:STUTTER]
押したステップを連打します。
※チェイン再生の時は無効です。
[15:TIE]
音符をつなげて音を伸ばします。
[16:LATCH]
ノブ操作時にラッチ処理をするか設定します。
OFF Jump:ノブを操作したときに直ちにパラメーターが反映されます。
ON Latch:ノブの位置がパラメーター値に来るまではパラメーターが変化せず、ノ
ブがパラメーター値に来た後は追従します。
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS その1 〜基礎操作編~ ブログ連動動画
SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS ソニックウェア 操作方法
その1 〜基礎操作編~|初心者でもわかる 解説
★SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS その1 〜基礎操作編~ まとめ
8 bit、FM音源、ウェーブテーブル、サンプリングなど
デジタルマシンを精力的に開発しているSONICWAREさんですが、
ここに来てメガドライブの音源をマシン化するのは驚きました!笑
SEGAのゲームやサウンドはマニアックな人気がありますし、
とくに海外はメガドライブはめっちゃ売れてたみたいだし
コアなファンも多いと思うので海外でも人気出ると思います!
昨年テクノミュージシャンのdkさん(@dk_L4B)に
SONICWARE LIVEN XFMをお借りして動画を作成させていただいたので
今回のMEGA SYNTHESISはわりとすんなり入れました!
marronfieldsproduction.hatenablog.com
XFMとMEGA SYNTHESISは同じグルーヴボックス的なマシンですが、
XFMにくらべてパラメーターがシンプルなので
はじめてのマシンライブ機材として初心者の方にも良い感じだと思います^^
MEGA SYNTHESISで物足りなくなったら
XFMや他のLIVENシリーズと組み合わせたらかなりイイ感じかも!^^
LIVENシリーズを使っている方なら
大体感覚的に使えると思いますが
LIVENシリーズ自体、画面も4文字の表示のみですが、
かなり多機能なマシンなので
初見の方はある程度の機能と概要の慣れと理解が必要だと思います。
基本的につまみとボタン、
funcキーを使った二次操作がメインなので
ワークフローに慣れるまでちょっと大変かもしれません。
(くりっぱーは前回ちょい苦戦しました(^^;)
各機能をどうやって呼び出して使うのか把握しておくと迷わないと思います。
慣れてしまえばけっこう直感的に扱えるマシンだと思います!
そういう意味ではLIVENシリーズは楽器的なマシンなのかも知れません。
トラックごとのシーケンスのランダマイズや
プロバリティ(確率)などの
現代のマシンライブで使われる機能を
盛り込んであるのはさすがだなと思いました!
メガドライブの音源と言えばKORG GagetのOTRIIもありました。
こちらはサンプルワンショットのみのROMプラーといった感じで
手軽にメガドライブサウンドが鳴らせました♪
marronfieldsproduction.hatenablog.com
往年の16bitゲームマシンの音源チップを
グルボ化というマニアックなマシンですが(褒め言葉!)
円安や物価高騰が続く現在、
SONICWAREさんの買いやすい価格設定は本当に頭が下がります。
そんな感じでこれからLIVEN MEGA SYNTHESISを深堀りしていきたいと思います!
ではまた次回!