くりっぱーとろにくすのブログ

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SOFT BALLET - EARTH BORN(1989)

アルファ・レコードから1989年にリリースされたSOFT BALLETのデビューアルバム。

メジャーデビュー前から活動していただけあってファーストアルバムですでにテクノポップ/ニューウェーヴな森岡インダスリアル/EBMの藤井というスタイルが出来上がってますがアルファ時代は藤井さんの曲も音はハードですが歌を重視したポップな曲調で作曲してます。

当時はEBM(Electric Body Music)を掲げていただけあってサウンドの主導はベースラインが握っています。

ライブ時にまた異なるアレンジされたのもカッコ良かったですね♪

当時の藤井さんは「ライブの仕込みをしてる時がオレのライブ」っていう発言をしてたみたいですね(笑)

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全作詞 遠藤遼一 ()は作曲者

M01. BODY TO BODY (森岡賢)

「体から体へ」のサビが印象的なバンドのデビューシングルにして代表曲でもありますね。

硬質なサウンドにメタルパーカッションで「これぞSOFT BALLET!!!!!!!!!!!!」って感じの曲です。

ライブでもアレンジを変えて演奏されたり、解散時のベストでも再録音され、再結成時もライブで演奏されてました。

M02. HOLOGRAM ROSE (藤井麻輝)

藤井さん作曲の硬質なナンバー。藤井さんも初期からインダストリアル/EBMの要素が強いですが初期は結構歌重視のメロディアスな曲を作ってますね。緊張感があってリズムも凝ってて好きです。

M03. WITH YOU (森岡賢)

ロックっぽいアッパーチューン。ライブでも結構プレイしてたみたいでノリが良いです。

「INCUBATE」時のライブバージョンがメチャクチャカッコ良くて好きです^^

M04. BORDER DAYS (森岡賢) 

森岡さん作曲のジャズっぽいナンバー。ピアノのコードとブラスとカッティングギターの音が気持ち良いです。単なる電子音バンドじゃないというか、こういった曲もサラッと出来てしまうのもSOFT BALLETの素敵なところ。

M05. KO・KA・GE・NI (森岡賢)

「BODY TO BODY」のカップリングとしても収録されたナンバー。ミディアムなテンポのミステリアスな感じの曲ですね。

M06. L-MESS (藤井麻輝)

民族的なサンプリングとメタルパーカッションが印象的なEBMナンバー。インディーズ時代からこの曲はあったみたいだし、当時の定番曲だったのかな。初期は藤井さんも民族的なメロディーや音階を多用してましたね。

M07. SPINDLE (藤井麻輝)

アコースティックギターとミョンミョン鳴ってるシンセがクセになるメロディアスなナンバー。ライブでもアレンジが変更されてよりエレクトロニックになってカッコ良かったです。

M08. PASSING MOUNTAIN (森岡賢)

初期の森岡ポップの代表曲。なんか「学校の校歌みたいだね」って仲間内で話してました(笑)ライブでもよく演奏されてたみたいですし。最初の解散前のベストアルバムにも再録音されました。

ライブでコピーした個人的にも思い入れのある曲です♪

M09. EARTH BORN (森岡賢)

アルバムのタイトル曲でもあるこの曲はドラマチックで緊張感があり、サビの歌詞も「天は君の上にある いつからかいつまでか 海は僕の足にある どこまでかどこからか」とスケールの大きい重厚なナンバーです。

こちらも再録音ベストアルバムに収録されてます。遠藤さんのヴォーカルがパワーアップしてさらに壮大な感じになりました。

M10. BLACK ICE (藤井麻輝)

打撃音と左右に振られたノイズで始めるラスト曲はノイジーなアップテンポの藤井曲で幕を閉じます。

 

 

SOFT BALLETのアルバムレヴューしてみようと思います♪

個人的に多大な影響を受けた森岡賢さんの衝撃の訃報を知ってからSOFT BALLETの音源ばかり聴いています。

あらためて現在の僕の音楽の根底を作ってくれたのはSOFT BALLETの音楽だったと再認識しました。

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バンドのメジャーデビュー20周年の2009年に限定発売された藤井麻輝氏によるリマスタリング/全面監修のボックスセット「INDEX-SOFT BALLET 89/95」を持っているのですがもともと昔全て聴いてる音源だし、手に入れて満足してあまり聴いてませんでした(^^;

 

森岡氏への追悼と今回またじっくりSOFT BALLETに向き合ってみようという意味で1989年から~最初の解散の1995年までのアルバムレヴューを書いてみようと思います。(続く)

OBXD【ソフトシンセ・レビュー】

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

最近のフリーのVSTプラグインはクオリティの高いものが多いですよね。

 

 

このOBXDもフリーながら素晴らしいクオリティのプラグインシンセです。

 

 

OBXDはその名の通りOberheim(オーバーハイム)シンセサイザーを意識して作られたプラグインシンセです。

 

 

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https://obxd.wordpress.com/

(ダウンロードは自己責任でお願いします。)

 

 

デペロッパーによるとOB-X,OB-Xa,OB-8を元に作られてるみたいですね。

 

 

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オリジナルだとRushのゲディ・リーとかJAPANのリチャード・バルビエリ、小室哲哉さんなどが愛用してました。

 

 

オーバーハイムといえば

 

 

ブ厚いリードやブラス(Van Halenの「Jump」とか)なんかが有名ですよね。

 

 

このOBXDもアナログシンセらしいリード、ベース、ブラス、シンセパッドなんかが得意なシンセです。

 

 

数あるフリーのVSTの中でも人気/評価ともに高いソフトみたいですね。

 

 

オーバーハイムのソフトシンセといえば昔OP-Xっていうのがあって中々良かったんですが僕の環境だと32bitから64bitの移行とともに使えなくなってしまってそれっきりでした。

 

 

最近だとArturiaSEM VMatrix-12 Vなどの

 

 

クオリティの高いプラグインソフトもありますがちょっと動作が重いし操作が複雑です

 

 

フリーですので細かいことをいえばやっぱり

 

 

「似て非なるもの」って感じですが

 

 

単純にフリーのヴァーチャルアナログシンセとしては素晴らしいと思います。

 

 

個人的にはこのOBXDのが手軽に使えて結構オーバーハイムシンセの特徴を捉えているなっていうイメージです♪

 

 

詳しい仕様はICONさんでも特集されてます。

 

 

 

 

個人的には発音ボイス毎に左右にパンニング出来る「VOICE PANNING」が素晴らしいですね。和音鳴らすとステレオ感が出て気持ち良いです^^

 

 

UNISONモードで分厚いリードやベースもかんたんに作れちゃいます。

 

 

オシレーターシンククロスモジュレーションの変調も出来るので幅広い音作りが可能です。

 

 

プリセットは別でダウンロードして使うみたいなんですが僕はそれいらないくらいかんたんに音が作れる素晴らしいシンセだと思いました♪

 

 

アナログシンセの音作りを理解してる人ならすぐに扱えるソフトだと思います。

 

 

持っていて損はないプラグインなのでぜひ^^

 

 


 

 

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わたくしの音楽履歴 ~vol. 3 Depeche Modeと英Muteレーベル~

SOFT BALLETテクノ/ニューウェーヴ/インダストリアル/EBMに興味を持った僕はまず彼らのルーツを探ることにしました。

なけなしの小遣いでレンタルしたDepech Mode。聴いてみて確かにSOFT BALLETは影響を受けてるな~って思いました。

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Depeche Mode

デイヴ・ガーン (Vocal)

マーティン・ゴア (Synthsizer/Guitar/Vocal/Song Writing)

アンドリュー・フレッチャー(Synthsizer)

過去メンバー

ヴィンス・クラーク (Synthsizer/Song Writing)

後にErasureを結成して現在も活動中。マーティンとVCMGとしても作品を発表。

アラン・ワイルダー (Synthsizer/Keybord/Drums/Arrenge)

Nitzer EBBのプロデュースやRecoil名義で活動

 

大好きなSOFT BALLETが影響受けたバンドということで僕が夢中になるのにそう時間はかかりませんでした。

元々テクノポップ/ニューウェーヴのブームに乗ったシンセ・ポップ・バンドだったDepeche Modeでしたがリーダー兼メインソングライターのヴィンスが81年のデビュー後に早々に脱退してしまい、バンドは最初の危機を迎えます。しかしそこでマーティン・ゴアの作曲能力が開花して、そこにアラン・ワイルダーが加わり当時最先端だったサンプリングやインダストリアル音響など先鋭的なサウンドを貧欲に取り入れるバンドとなりました。

80年代中盤から90年代初頭にかけてがバンドの全盛期でマーティンの書くダークで繊細な世界観を持つ楽曲とアランの先鋭的なサウンドをデイヴが低音ヴォーカルで歌い上げるというスタイルでした。

後のEBM(Electric Body Music)や90年代以降のナイン・インチ・ネイルズ、マリリン・マンソンスマッシング・パンプキンズリンキンパークをはじめとするオルタナティヴ系のアーティストにも絶大な影響を与えました。

日本ではあんまり人気ないけど海外では同世代のバンド、U2並みの人気がありスタジアムを満杯にするほどのビッグバンドだそうです。

全盛期のステージはマーティン、アンドリュー、アランの楽器隊メンバーがサンプラーE-mu社のサンプリング・シンセサイザーイミュレーターなどを黙々と演奏し、ヴォーカルのデイヴだけがノリノリでパフォーマンスするという形態でした。

 

 今でいう原曲とは違うクリエイティヴなリミックスを浸透させたのもこのDepeche Modeでした。

それまでのリミックスというとディスコ向けにインストゥルメンタルパートを長くしただけのという感じでしたが、On Uレーベルを主催するレゲエ/ダブの鬼才、エイドリアン・シャーウッドのリミックスした「People Are People」は原曲とは全く違うアレンジで衝撃でした。

シングルの度にいくつものリミックスを用意するという手法も彼らがパイオニアだったと思います。

 

80~90年代に全盛を誇った彼らもアラン脱退後ヴォーカルのデイヴのオーヴァードーズで心肺停止して死にかけたり、マーティンのアルコール中毒など色々トラブルがありましたがそれを乗り越えてニューウェーヴ時代のロングランナーとして今も第一線で活躍しています。

 

また近年はマーティンとヴィンスがVCMGとして作品を作ったり、RecoilDepeche Modeのライブにゲスト参加したりリミックスしたりと過去のメンバーとの共演もあります。

 

Depeche Modeはまさに僕にとっての洋楽初体験にして究極っていうThe Beatls的バンドです。

 

そしてそのDepeche Modeが所属していたのがイギリスのMuteレーベルです。

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もともとオーナーのダニエル・ミラー氏が自分の作品を発表するために作ったレーベルでしたがDepeche Modeが成功してイギリスを代表する一大レーベルとなりました。

 

Muteレーベルの素晴らしいところはDepeche ModeErasureなどのポップなバンドで儲ける反面、SPKキャバレー・ヴォルテール、アインシュテルツェンデ・ノイバウテンスロッビング・グリッスルなどのノイズインダストリアルの実験的なアーティストの作品もリリースしていたことです。またEBM(Electric Body Music)を代表するバンド、Nitzer EBBもこのMuteレーベルに所属していました。

 

そのあとNova Mute、Blast Firstなどのサブ・レーベルが誕生して今のクラブミュージックの発展に貢献してのも見逃せません。

 

現在でもマドンナが絶賛したイギリスを代表するポップ・デュオのゴールドフラップが所属するなど勢力的に活動しているみたいですね。

電気Groove石野卓球さんも相当影響受けたみたいであとでマニアックなMuteレーベルのコンピレーションCDなんかも出してました。

 

レーベル開始から現在までずっとポップな大衆性とアンダーグラウンドな実験性の共存を維持しながら運営を続け「理想のインディレーベル」とまでいわれるMuteレーベルはテクノ史の中で最重要レーベルといっても過言ではないでしょう。

フリーVSTプラグインシンセサイザー PG-8X 2.0

0からのシンセサイザーのくりっぱーことKurippertronixxx@Kurippersynthです。

 

 

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Rolandさんのアナログシンセサイザーの名機

 

 

JX8PモデリングしたVSTフリーウェアのPG-8Xが

 

 

バージョンアップしたというので早速ダウンロードしてみました。

 

 

Martin Lüders' VST sit

(ダウンロードは自己責任でお願いします。)

 

 

最大同時発音数も12音に増えて

 

 

動作の安定性も向上しているそうです。

 

 

まず見た目が専用コントローラーの

 

 

PG-800そのまんまなのがうれしいです。

 

 

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オリジナルのJX8Pは1985年発売ということで

 

 

もう30年以上も前ですね。

 

 

この時代のアナログシンセサイザー

 

 

基本波形がDCO(デジタル・コントロールド・オシレーター)

 

 

フィルターやアンプはアナログという

 

 

シンセサイザーが主流でいわゆる

 

 

デジアナ・シンセシンセサイザーとか

 

 

ハイブリッド・シンセサイザーとか

 

いわれてました。

 

 

アナログシンセサイザーともFMシンセサイザーとも

 

 

違う独特の味わいがあって好きでしたね。

 

 

YAMAHA DX7シリーズがバカ売れしてた時期だったので

 

 

他のメーカーは厳しい時代だった思いますが

 

 

各メーカーそれぞれ個性を出して

 

 

素晴らしいシンセサイザーを作っていました。

 

 

80年代のデジタル・シンセサイザー

 

 

当時スマートなデザインが流行っていたので

 

 

つまみなどのコントロール素子が全て省かれていました。

 

 

国内で初めてシンセサイザーを発売したメーカーだった

 

 

Rolandさんとしては別売りの専用のコントローラーを使用することでア

 

 

ナログ・シンセサイザーと同等の音作りを実現していたのです。

 

 

後にJX8P台2分のシンセエンジンを積んだ

 

 

SUPER JX JX-10というのが出て

 

 

僕はそのラック版のMKS-70

 

 

コントローラーのPG-800を持ってました。

 

 

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このあとのRolandさんのシンセサイザー

 

 

D-50からはフィルターなども含めて

 

 

フルデジタルのシンセサイザーにシフトしていったので

 

 

このJXが当時Roland最後のアナログシンセサイザーだったそうです。

 

 

そんな感じなので期待して

 

 

プラグインを読ませて音出してみると

 

 

「かなりリアルに作りこまれてるな」

 

 

って印象を受けました^^

 

 

このシンセは二つのDCOを加工して

 

 

音作りしてくんですが

 

 

フィルターの質感とかクロスモジュレーションとかの

 

 

再現度も高いなと思いました。

 

 

Rolondさんのお家芸のステレオコーラスも内蔵してます。

 

 

JXのピアノの音ってDXピアノとはまた違う

 

 

この機種ならではの高音がキラキラしてるんだけど

 

 

明るくないみたいな独特の響きがあって

 

 

好きだったんですがそれもいい感じに再現出来ます♪

 

 

個人的に好きなのは

 

 

シンセパッド、ブラス、マリンバ系の音とかかなぁ。

 

 

VSTで2つ立ち上げればSUPER JXにもなりますしね(笑)

 

 

現代のシンセとはまた違った響きがあるので

 

 

組み合わせて使ってみるのも面白いかもしれませんね。

 

 

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森岡賢(KEN MORIOKA)の1stソロ「Questions」

森岡賢さんが亡くなってからSOFT BALLETや森岡さんの作品ばかり聴いています。今日は森岡賢さん(KEN MORIOKA)の1994年にリリースされたファーストアルバムについて書いてみようと思います。

 

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M1. R or J
M2. ARU ASA
M3. LET IT BE
M4. K.A
M5. SUMO
M6. MIZU TO ABURA
M7. WHO
M8. THE SADNESS OF THINGS

 「INCUBATE」で完全にノックアウトされた僕は完全にSOFT BALLETの音楽にのめり込んでいました。そんな中メンバーがソロ活動することになりヴォーカルの遠藤遼一さんもソロ、藤井麻輝さんはBuck-Tickのギタリストの今井寿さんとのインダストリアル・ユニットSCHAFTを結成してPIG a.k.a.レイモンド・ワッツ氏を迎えてゴリゴリのインダストリアルロックを展開していきました。←これはこれで衝撃でしたが(笑)そんな中、森岡さんの「Questions」も制作されました。

 

まず聴いてみて曲のバラエティがすごい。ロック、テクノポップ民族音楽、アラビア音楽、エレクトロ・ダブなどなど。

M1の「R or J」は後のビックビートを予感させる森岡流デジロックナンバー。あとにご本人が「The Prodigyが出てきた時は悔しかった」とおっしゃっていましたが94年の時点でこの音は先をいってたと思います。さわやかなテクノポップのM2「ARU ASA」、M3以降はタブラや民族っぽい女性ヴォーカルが気持ちよい彼の得意な民族音楽が続きます。M5の「SUMO」はちょっと遊びのある森岡さん自身のヴォーカル。M7「WHO」はピアノとアンビエントなシンセ音が気持ちよいインストナンバー。ラストのM8「THE SADNESS OF THINGS」は切ない歌と美しいストリングスが印象的なナンバー。英語の歌ですがサビでは「モノノアワレ」と日本語(?)で歌っています。

音も歌詞もボーダレスで森岡さんのソロ作品の中で一番森岡さんらしい作品だと思います。全体を通しても当時の日本の音楽シーンの中で異彩を放っていたし、音はやっぱり古さは感じますが唯一無二の個性的な作品だと思います。

 

僕はPeter Gabrielが主催するイギリスのRealworldレーベルの作品が大好きなのですが森岡さんやこの作品の影響が民族音楽を好きになるきっかけの作品だったのかも知れません。

 

この作品もSOFT BALLETファンくらいしか買ってなかったんだろうけど日本のメジャーレーベルがお金を出して良い作品を作っていた素晴らしい時代でした。

 

Arturia V-Collection 5

先日フランスのソフトメーカーArturiaのヴィンテージシンセを再現したプラグインバンドルパッケージの「V-Collection」「Arturia V-Collection 5」にヴァージョンアップしたのでアップデートしてみました。

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現在ではアナログシンセサイザーMIDIコントローラーなど多彩な製品を開発していますがこのメーカーの売りはやっぱりアナログシンセサイザー再現性だと思います。

 

ここのメーカーのTAE(Ture Analog Emulation)というアナログを再現する技術はかなりクオリティが高いと思います。

moogシンセのソフト作る時もmoogシンセの産みの親の故ロバート・モーグ博士のところに通いつめて学んだそうなので今回もガチです。当時はモーグ博士のお墨付きとしてリリースされていました。

実機にほとんど触ったことないので何ともいえませんが。。。GUIもマニアックでレジェンド達がかつて愛用した往年の名機の音をパソコン上で気軽に再現出来てかなりその気分になれて素晴らしいと思います♪

 

今回のアップデートで追加された楽器の目玉は

Synclavier V

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New England Digital社のデジタルシンセサイザーSynclavierモデリングしたソフト。後々の現代DAWの技術を当時のハードで無理やり再現してFairlight CMIとともに80年代のモンスターマシンとして君臨していました。音にこだわるお金持ちのミュージシャン/プロデューサーなんかに愛用されてました。デジタルシンセ、サンプリング、ハードディスクレコーディングなど今では当たり前の技術ですが当時はあまりに先をいってて価格は億以上だったとか。

もともとはデジタル・シンセサイザーとして開発されていました。

「アナログシンセの再現を得意としていたArturiaがデジタルシンセを出してきたかっ!」って感じで正直意外でした。個人的にはデジタルシンセ大好きなので大歓迎ですけど。

今回のSynclavier Vはオリジナルの開発者の1人、キャメロン・ジョーンズ氏と一緒に開発したみたいですね。

 

当時の著名ユーザーはアートオブノイズ、マイケル・ジャクソンパット・メセニースティングフランク・ザッパエディ・ジョブソンなど

国内では冨田勲さん、小室哲哉さん、松任谷正隆さん、加山雄三さんなどそうそうたるアーティストさんが使用されてました。

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12個あるパーシャル(いわゆるオシレーターかな?)を組み合わせてサウンドをデザインする感じです。

硬質なサウンドや透明感のあるパッドの音なんか絶品ですね。

デジタルシンセならではのきれいなサウンドからブッ壊れ系までの極端な音の変化があって楽しいですね。それをモーフィングできるのが素晴らしい。

30年以上前にこんなシンセがあったなんて驚きです。

個人的にはNaitive InstrumentsAbsynthもいい音で大好きなんですがこのSynclavier Vのが使い勝手いいかも^^

時間軸にそったサウンドの変化もシンセサイズ出来るので宇宙っぽい音とかアンビエントなんかにも重宝しそう。

エフェクターも内蔵してるのでかなり音作り込めます。

今回からV-Collectionの殆どのシンセにアルペジエーターが追加されて鳴らしながら音いじれたりして便利です♪気持ち良過ぎてずっと鳴らしていたい(笑)

 

近年はハードでもYAMAHA reface DX、KORG Volca FMなど現役のFMシンセサイザーが販売されているのでこのSynclavier Vもまた現在の市場にたいするArturiaの解答なのかもしれませんね。

 

のこりのはとりあえず音出してみた程度です。

Piano V

また意外なのがあの「あのArturiaがアコースティック楽器のシュミレーション!?」これにはびっくりしました。ピアノの再現ってサンプリング音源の方が有利な気がするんですがこのソフトのモデリングはなかなかクオリティが高くてよかったです♪

 

「Glass Piano」など一風変わった音源も収録。サンプリング音源に比べて容量も軽くてHDDにもやさしい。

しばらく使い込んでみようと思います。

 

Stage-73 V

エレクトリックピアノの名機Fender Rhordesを再現したソフト。

エレピの定番中の定番「ローズ・ピアノ」としてロック、ジャズ、ソウルなどあらゆる幅広いジャンルで今も使われ続けている音です。

前回追加されたエレクトリックピアノの名機、ウリッツァーが良かったので今回も期待していたんですがやっぱり期待に応える素晴らしい出来でした♪

 

B-3 V

ロックでお馴染みのハモンドB-3。

70年代のロック・レジェンドにはお馴染みですね。

個人的にあまりオルガン音源って使わないんですが、これから少しづつ使ってみようかな。

 

Farfisa V

こちらもオルガン音源。

ピンクフロイド、レッドツェッペリン、スライ・ザ・ファミリーストーンなんかが使ってましたね。

オルガン音源はNative InstrumentsサンプラーKONTAKTでオルガンを再現した「Vintage Organs」もあるので時間に余裕があったら聴き比べてみたいものですね。

 

個人的には次回YAMAHAのエレクトリック・グランドピアノのCPモデリングして欲しいですね^^