0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Rolandさんのデスクトップシンセサイザー【SH-4d】のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
今回はRoland SH-4dの【MATRIX】機能の基本的な操作の解説です。
マトリクスとは「モジュレーション・マトリクス」の機能でLFOやエンベロープ・ジェネレーターなどの信号を自由に配線し、システムに初期設定されている配線だけでは得られないさまざまなサウンドを作ることができる機能です。
LFOのような内部の信号に加えコントロール・チェンジなど外部からのMIDI信号も信号源(ソース)として使うことができます。
MIDI CCに関してはマニュアル 275P~MIDIインプリメンテーション・チャートに各ナンバーと機能が記載されています。
1つのスロットにつき、1つのソースと最大4つの出力先(デスティネーション)を設定でき、各デスティネーションに対してモジュレーションのかかり具合(デプス)を設定できます。
いわゆるモジュラーシンセサイザーのパッチングを内部でおこなうというイメージです。
プラグインシンセサイザーやデジタルシンセサイザーは大体この機能を搭載してますし、くりっぱーチャンネルで何度もやっているのでおなじみの機能ですね。
マトリクス機能を使うには【SHIFT】を押しながら〔7:MATRIX〕を押します。
【◁】【▷】ボタンで編集したいスロットを選びます。
モデルによって、2~4つまでのスロットを使用できます。
【◁▷△▽】ボタンで、編集したいソース/デスティネーションを選びます。
SourceはMIDI CCのあとに
SH-4dのBEND / AFT / VEL / KBD / LFO / FENV / AENVが選択可能です。
【1】つまみでソース/デスティネーションを、【2】つまみで各デスティネーションに対するモジュレーションのDepth(強さ)を設定します。
モジュレーションマトリクスは基本的にSource(変調元)▷Destination(変調先)▷Depth(深さ)という流れで設定していきます。
AUTO ASSIGN機能を使うにはMATRIX画面で、もう一度【SHIFT】ボタンを押しながら〔7:MATRIX〕ボタンを押します。
設定したいソース/デスティネーションに対応する操作子(つまみ、スライダー、ボタン)を操作します。操作に合わせてソース/デスティネーションが設定されます。
MATRIX画面に切り替わったら【2】つまみでモジュレーションの強さを設定します。
使用可能なスロットがない場合「No empty slot」というメッセージが表示され、自動的にMATRIX画面に切り替わります。
【SHIFT】ボタンを押しながら〔8:LFO〕ボタンを押します。
〔Rate Sync〕
LFOの周期をテンポに同期させるときは、ONにします。
〔Key Trigger〕
キーを弾いたタイミングと、LFOの周期が始まるタイミングを合わせるか(ON)、合わせないか(OFF)設定します。
〔LFO Pan Depth〕
LFOをパンにかけるときの、かかり具合を設定します。
〔Phase Position〕
Key TriggerがONのときの、LFOの開始位相値を設定します。
ひとつのパートでシンセ鳴らしてるだけとかならいいですが、リズムパートや他のパートと同時に鳴らすときにはやはりEQが必要になってきますよね。
Roland SH-4dではパートごとのEQの設定が可能です。
【SHIFT】ボタンを押しながら〔9:EQ〕を押します。
〔Switch〕
イコライザーをオン/オフします。〔Low Gain〕
-24.0~+24.0[dB]の低域の増幅/減衰量を調節します。
〔Mid Gain〕
-24.0~+24.0[dB]の中域の増幅/減衰量を調節します。
〔High Gain〕
-24.0~+24.0[dB]の高域の増幅/減衰量を調節します。
〔Low Freq〕
20~16000[Hz]の低域の基準周波数を設定します。
〔Mid Freq〕
20~16000[Hz]の中域の基準周波数を設定します。
〔High Freq〕
20~16000[Hz]の高域の基準周波数を設定します。
〔Mid Q〕
0.5~16.0の中域の帯域幅を設定します。値を大きくするほど幅が狭くなります。
【MATRIX】機能によって初期設定ではできない変調も可能になります。
基本的にパルスワイズくらいしか変調できませんでしたが、MATRIX機能で各オシレーターのパラメーターを変調可能になります。
…ただ全部のパラメーターというわけではなく、変調できないパラメーターもあるのはちょっと物足りないですね(^▽^;
…そしてLFOはやはり2つ欲しいです!
mc-101でも2つのLFOで変調できますしね。
せっかく面白いオシレーターのあるSH-4dなのでこのへんもアップデートによって改善されることを願っています!