0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Rolandさんのデスクトップシンセサイザー【SH-4d】のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
今回はRoland SH-4dのSH-4dオシレーターの基本的な操作の解説です。
【Cross FM】オシレーターはキャリアー波をモジュレーター波で変調する「いわゆる2オペレーターのFM音源」です。
アナログのオシレーターとくらべて硬質できらびやかでダイナミックな音色変化が特徴です。
FM音源といえば6オペレーターとか4オペレーターとかが一般的ですが【Cross FM】オシレーターは2つ波形で変調するので比較的シンプルに扱うことが可能です。
【1】〔Carrier / Modulator〕
キャリアー波とモジュレーター波の選択
【2】〔Waveform〕
SINE / TRI / SQR / SAW キャリアー波とモジュレーター波の変更をします。
【OSC】〔PITCH:Coarse Tune〕
音の高さを半音単位(±2オクターブまで)で設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔PITCH:Fine Tune〕
音の高さを1セント単位(±50セントまで)で設定します。
【OSC】【TIMBRE:Ratio】
キャリアとモジュレーターの周波数の比を設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔TIMBRE:Ratio Fine〕
キャリアとモジュレーターの周波数の比を、細かい単位で設定します。
【OSC】〔スライダー 1:Mod Env Atk〕
モジュレーション・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 2:Mod Env Dcy/Rel〕
モジュレーション・エンベロープのディケイ・タイムとリリース・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 3:Mod Env Sus〕
モジュレーション・エンベロープのサステイン・レベルを設定します。
【OSC】〔スライダー 4:Mod Depth〕
モジュレーション・エンベロープの効き具合を設定します。
値を大きくするほど、モジュレーション・エンベロープによる変化が大きくなります。
〔Carrier / Modulator Pulse Width〕
パルス幅のデューティー比を変えて波形を変形させることで得られる効果です。
SQR(矩形波)以外にも効果を得ることができます。
〔Carrier / Modulator PWM Depth〕
PW(パルス・ウィズ)にかけるLFOの、かかる量(深さ)を設定します。
LFOの設定に従ってPWを変調します。
〔Carrier/Modulator Fat〕
波形を歪ませ、元の波形のオクターブ下の周波数成分を導入します。
【RING】オシレーターはリングモジュレーションによって金属的なサウンドを生み出す音源です。
【Cross FM】との違いはCross FMがデジタルで硬質な感じなのにたいしてRINGオシレーターは金属的でもアナログ的な感じのサウンドです。
アナログベル的なサウンドからノイジーなサウンドまで幅広いサウンドメイクが可能です。
【1】〔Osc 1 / 2 〕
オシレーター1と2の選択をします。
【2】〔Waveform〕
オシレーター1と2のSINE / TRI / SQR / SAW波形の変更をします。
【OSC】〔PITCH:Coarse Tune〕
音の高さを半音単位(±2オクターブまで)で設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔PITCH:Fine Tune〕
音の高さを1セント単位(±50セントまで)で設定します。
【OSC】【TIMBRE:Modulator Tune】
オシレーター2のピッチを、半音単位(±4オクターブまで)で設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔TIMBRE:Mod Fine Tune〕
オシレーター2のピッチを、1セント単位(±50セントまで)で設定します。
【OSC】〔スライダー 1:Bottom 1〕
リング・モジュレーターを通さないオシレーター1の音の大きさを設定します。
【OSC】〔スライダー 2:Shape〕
オシレーター2の波形を歪ませ、元の波形のオクターブ下の周波数成分を導入します。
【OSC】〔スライダー 3:FXM〕
FXMによる周波数変調の深さを設定します。
【OSC】〔スライダー 4:Bottom 2〕
リング・モジュレーターを通さないオシレーター2の音の大きさを設定します。
【OSC】〔ボタン 3:FXM Speed〕
FXMによる周波数変調のしかたを設定します。
値が大きくなるほどザラつきのある音に、値が小さくなるほど金属的な音になります。
【WAVETABLE】オシレーターは短い周期の波形を組み合わせた波形(ウェーヴテーブル)の読み出し位置(ポジション)を変えることによってさまざまな音色変化が得られる音源です。
〔Wave Number 1〕はサイン波 / 三角波 / ノコギリ並み / 矩形波を組み合わせた「ウェーヴテーブル波形」なのでポジションを動かすことによりサイン波~矩形波といった感じに波形が可変していきます。
さらにポジションをエンベロープやLFOで変調することにより時間的変化や劇的な音色変化が可能です。
選択するウェーヴテーブル波形によってアナログシンセっぽいサウンドから金属的なサウンド、ノイジーなサウンドまでさまざまなサウンドを鳴らせるのが特徴です。
ウェーヴテーブルシンセサイザーといえば古くはPPG wave
現代ではプラグインシンセサイザーのMASSIVEやSerumなどが有名ですね。
【1】
使用しません。
【2】〔Wave Number〕
ウェーヴテーブル波形の選択をします。
【OSC】〔PITCH:Coarse Tune〕
音の高さを半音単位(±2オクターブまで)で設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔PITCH:Fine Tune〕
音の高さを1セント単位(±50セントまで)で設定します。
【OSC】【TIMBRE:Pos LFO Depth】
ウェーブ・ポジションにかけるLFOの、かかる量(深さ)を設定します。
【OSC】〔スライダー 1:Position〕
選んだウェーブ・ナンバー上のウェーブ・ポジションを設定します。
【OSC】〔スライダー 2:Position Env Atk〕
ウェーブ・ポジションにかけるエンベロープの、アタック・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 3:Position Env Dcy〕
ウェーブ・ポジションにかけるエンベロープの、ディケイ・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 4:Position Env Depth〕
ウェーブ・ポジションにかけるエンベロープの、かかる量(深さ)を設定します。
Rolandさんといえばアナログシンセサイザーやリズムマシン、PCMシンセサイザーのイメージが強いのでくりっぱー的にはFMやウェーヴテーブルは意外な感じでした!
SH-4dのインターフェイスはシンプルかつ、わかりやすいのでわりとアナログ感覚で扱えると思います^^
前回までのアナログ系のサウンドとはまた違うアプローチのサウンドメイクが可能なのでかなり幅広くなりますね♪