0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
Rolandさんのデスクトップシンセサイザー【SH-4d】のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
今回はRoland SH-4dのR(リズム)パートの基本的な操作の解説です。
【SHIFT】を押しながら〔5〕を押してリズムパートを選択します。
キーボードボタンを押すと音が鳴るのと同時に設定するリズム・インストとして選択されます。
SH-4dは2レイヤーの26のリズムインストを設定 / 使用可能です。
リズムキットの選択はトーンと同様に【SOUND】ボタンを押して各プリセットを選択します。
【1】のつまみ、【△】【▽】または【OSC 1】【OSC 2】ボタンで波形を設定したいレイヤーを選びます。
【2】つまみ(トップ画面が表示されているときのみ)または【OSC】〔MODEL〕つまみで波形を選びます。
シンセ波形からサンプルまでさまざまな波形が収録されています。
【2】もしくは【OSC】〔MODEL:Layer 1/2 Waveform〕
各レイヤーで再生する波形を選びます。
【OSC】〔PITCH:Layer 1/2 Coarse Tune〕
各レイヤーの音の高さを半音単位(±4オクターブまで)で設定します。
【SHIFT】+【OSC】〔PITCH:Layer 1/2 Fine Tune〕
各レイヤーの音の高さを1セント単位(±50セントまで)で設定します。
【OSC】〔TIMBRE:Layer Balance〕
2つのレイヤー同士の音量のバランスを設定します。
127:0のとき、レイヤー1のみが発音します。
【OSC】〔スライダー 1:Layer 1/2 FXM Depth〕
FXMによる周波数変調の深さを設定します。
【OSC】〔スライダー 2:PEnv Attack〕
ピッチ・エンベロープのアタック・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 3:PEnv Decay〕
ピッチ・エンベロープのディケイ・タイムを設定します。
【OSC】〔スライダー 4:PEnv Depth〕
ピッチ・エンベロープの効き具合を設定します。
値を大きくするほどピッチ・エンベロープによる変化が大きくなります。
【OSC】〔ボタン 4:Layer 1/2 FXM Color〕
FXMによる周波数変調のしかたを1~4の値で設定します。
値が大きくなるほどざらつきのある音に、値が小さくなるほど金属的な音になります。
オシレーター以降の【FILTER】【AMP】はリズム・インストごとに設定が可能です。
※パートRでは〔HPF〕〔KEY-F〕〔DRIVE〕および【LFO】セクションのつまみは操作することができません。
【SHIFT】+〔8:TONE〕でリズムキット(インスト)の設定をします。
〔Kit Level〕
リズム・キット全体の音量を調節します。
【INST SETTINGS】
〔Voice〕
同じキーを複数回押したときの発音のしかたを設定します。
SINGLE:同一鍵を連打するたびに前の音を消音します。
MULTI:同一鍵を連打しても発音数の許す限り発音します。
〔Mute Group〕
同じグループに設定したキーを同時に鳴らさないようにします。
オープン・ハイハットとクローズド・ハイハットなど、特定のインスト同士を同時に鳴らさないようにしたい場合に設定します。
どのグループにも属さないキーはOFFに設定します。〔Env Mode〕
ADSR:エンベロープがディケイ・タイムを過ぎてからノート・オフするまで、サステイン・レベルを維持します。ノート・オフすると、現在値からリリース区間に移行します。
ADR:ノート・オフのタイミングに関係なく、ディケイ・タイムを過ぎたらリリース区間に移行して、エンベロープで設定された時間どおりに動作します。
〔Layer 1 Gain / Layer 2 Gain〕
-18~+12[dB]の波形のゲイン(振幅)を設定します。値は6dB(デシベル)ずつ変わります。6dB上がると、ゲインは2倍になります。
〔Output Assign〕
インストごとに、パートMFXに出力する(MFX)か、パートMFXを通さず直接パート出力にミックスする(DRY)かを設定します。
リズムパートの打ち込みはRolandさんのリズムマシンでおなじみのTR式RECでキーボードボタンでリズムインストを選択して〔1 ~ 16〕のボタンをオン / オフして打ち込んでいきます。
ひとつのステップにたいして最大8音の記録が可能です。
Roland SH-4dは各パート最大64ステップのシーケンスが可能です。
基本的に16ステップで打ち込んで16以上のステップは〔Step Length〕でステップ数を増やして〔PAGE/TIE〕ボタンを押してページを切り替えて表示 / 打ち込みします。
【SHIFT】+【PARTTERN】ボタンでシーケンスの設定モードになります。
〔Step Length〕
1~64までパターンのステップ数を設定します。
〔PAGE/TIE〕ボタンを押しながら[1]つまみを回して設定することもできます。
〔Scale〕
1/8、1/16、1/32、1/4T、1/8T、1/16T
〔Play Mode〕
再生するときのステップの順番を設定します。
〔PAGE/TIE〕ボタンを押しながら[2]つまみを回して設定することもできます。
FWD:最初のステップから順に再生します。
REV:最後のステップから逆順に再生します。
FWD+REV:最初のステップから順に再生し、最後のステップになったら逆順に再生します。
INV:偶数と奇数を反転して再生します。
RND:ランダムに再生します。
〔Gate Length Offset〕
各ステップのゲート・レングスに対して相対的に変化を与える、グローバルのゲート・レングスを設定します。
〔Shuffle〕
-90~0~+90
偶数番目のステップ(Step 2、Step 4、Step 6...)の発音のタイミングを調節します。
〔Smooth〕
Control Change信号(Motion)の変化がなめらかにつながり、スムーズに音色が変化します。
AUTO:スライダーとエンベロープつまみのみ、Smooth機能をオフにします。
OFF:すべてのつまみについてSmooth機能をオフにします。
ON:すべてのつまみについてSmooth機能をオンにします。
〔Motion Sw〕
Control Change信号(Motion)の出力のオン/オフを切り替えます。
〔Mute Sw〕
パート・ミュートのオン/オフを切り替えます。
〔First Step Sw〕
First Stepの設定のオン/オフを切り替えます。
〔First Step〕
1~(STEP LENGTHで設定した値)
途中のステップを最初のステップとして演奏することができます。
〔Last Step Sw〕
Last Stepの設定のオン/オフを切り替えます。
〔Last Step〕
1~(STEP LENGTHで設定した値)
途中のステップを最後のステップとして演奏することができます。
〔Level〕
パート・レベルを設定します。
〔Pan〕
ステレオ出力するときの、パートの音の定位を設定します。
〔PAGE/TIE〕ボタンを押しながら
[1]つまみで〔Step Length〕(1~64ステップ数)
[2]つまみで〔Play Mode〕(シーケンスの再生方法)
をリアルタイムにコントロールできるのはライブ性が出ていいですね^^
入力したステップを長押しするとステップのエディットモードになります。
エディットモードではステップごとの
VELO(強弱)GATE(長さ)PROB(確率)SUB(連打)
の編集が可能です。
ステップのコピーをするには
【SHIFT】+〔13:COPY〕を押します。
【◁】【▷】ボタンでコピー内容を選択します。
〔PATTERN〕
パターン全体の内容をコピーします。
パターンの各パートに読み込まれているトーン・ナンバーもコピー/ペーストします。
保存されていないトーンの内容は、ペースト時に失われます。
〔PART〕
パターンのうち、カレント・パートの内容をコピーします。
トーン番号はコピー/ペーストしません。
〔STEP〕
カレント・パートのステップ・シーケンサーから、1 ステップの内容をコピーします。
[2]つまみまたは[1]~[16]ボタンでコピー/ペースト対象のステップを選びます。
〔MULTI-STEP〕
カレント・パートのステップ・シーケンサーから、複数ステップにわたる内容をコピーします。
【△▽】でコピーとペーストを選択します。
〔Copy from steps(s)〕でコピーしたいステップの範囲を設定します。
〔Paste to steps(s)〕でペーストしたいステップの範囲を設定します。
※〔Step Length〕でペーストする分のステップも設定しておきましょう
(動画では32ステップのコピー / ペーストなので〔Step Length〕を64ステップに設定しています)
リズムパートはたくさんのプリセットから選択するのもよし、
オリジナルのキットを作成して鳴らすもよし、という感じですね。
欲を言うならユーザーサンプルなんか取り込めたらもっと楽しくなると思います^^
天下のTRシリーズを生み出したRolandさんだけあってリズムパートは感覚的かつ直接打ち込む感じでいいですね!
ただ打ち込んで鳴らすだけじゃなくて、
〔Step Length〕〔Play Mode〕をリアルタイムにコントロールしたり、
現代のシーケンサーの新しい定番になりつつあるプロバビリティ(確率)でランダマイズをコントロールできるのもいいですね!^^