0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
SONICWAREさんのグラニュラー・シンセサイザー / エフェクターのLIVEN TeXture Labのくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
SONICWARE LIVEN TeXture Lab ソニックウェア 操作方法
今回はSONICWARE LIVEN TeXture Labの基本的な操作の解説です。
LIVEN TeXture Labは6秒のサンプリングが可能な4ボイスのグラニュラーサンプラーでシンセサイザーとしての使用の他、ライン入力をプロセッシング可能なグラニュラーエフェクターとしても使用可能です。
グラニュラー・シンセサイザーはサンプリングした音を小さな粒状(グレイン)に分解しそれらのグレインを様々なタイミングで発生させ、そのグレインごとに再生方向や大きさ・速度・ピッチなどをリアルタイムで変化させることでサウンドを再構成するシンセサイザーの合成方式です。
LIVEN TeXture Labおもな特徴
・サンプリング、分割、変換、再構築して全く新しいサウンドを生み出すグラニュラー・シンセサイザー
・10個のノブでグラニュラー・シンセシスのパラメーターを直感的にコントロール可能
・オクターブ上の残響レイヤーを重ねてゆく荘厳なShimmerリバーブ搭載
・各パラメーターを動的に記録できる128ステップ・シーケンサー装備
・有名サウンドデザイナー達のプリセット収録
シンセサイザー・モード
・1サンプル最大6秒のサンプリング(16bit - 32kHz mono、スタート/エンド・ポジション調整可能)
・入力レベルによるオートスタート・サンプリング機能(入力レベル設定可能)
・制作パターンのリサンプリング
・32サンプル・メモリースロット
エフェクター・モード
・ライン入力のステレオ信号をリアルタイム・プロセッシング
・フリーズ機能装備
今回のLIVEN TeXture LabはLIVEN XFMやMEGASYNTHESISにあったサウンドエディット用のオーバーレイシートはないのでそのまま使う感じです。
LIVEN TeXture Labは他のLIVENシリーズと同様に電池駆動可能で内蔵スピーカーを搭載しているのどこでもサウンドを鳴らすことが可能です。
内蔵スピーカーは【func】+一番右のスピーカーアイコンのボタンを押すとオン / オフの設定が可能です。
LIVEN Texture Labは最大同時発音数4ボイス(シーケンスの場合は3音)で最大128ステップのシーケンスを作成可能です。
LIVENシリーズはマシンライブに特化したマシンでもあるのでさまざまな機器と接続して同期することが可能です。
SYNC IN / OUT:LIVENシリーズやKORG volcaシリーズを接続可能です。
MIDI IN / OUT:さまざまなMIDI機器と接続可能です。
LINE IN / OUT:オーディオの入力やELZシリーズ、Teenage EnginaringのPOシリーズと同期が可能です。
LIVEN Texture Labは
・16のコントロールノブ
・27のキーボード
・16のステップボタン
・【func】【shift】ボタン
を使ってコントロールします。
【shift】を押しながら各つまみを回すと小文字のパラメーターをコントロールします。
【func】を押しながら【shift】を押すと【shift】をホールドします。
【SRC / IN LVL】でサンプルの選択をします。
【OCTAVE <>】
オクターヴの設定をします。
【EFX MODE】
外部入力をリアルタイムでグラニュラー・シンセシスするエフェクターとして使用します。
【PTN】
[1]~[16]のボタンでパターンを選択します。
【PRM LOCK】
パラメーターの情報をステップに記録するパラメーターロック機能を使います。
【CLR】
各種クリアするときに使います。
【HOLD】(OK)
【OK】+鍵盤キーでノートがホールドされます。
もう一度同じ鍵盤を弾くか【CLR】+【OK】を押すと解除されます。
【FREEZE】
グレインの発生位置をフリーズできます。
【FREEZE】を押しながら【HOLD】を押すとその状態をホールドできます。
【▷】
外部入力をリアルタイムでグラニュラー・シンセシスするエフェクターとして使用します。
【○】
シーケンスやサンプルの録音をします。
【func】+【latch】でつまみ操作時にラッチ処理をするか設定します。
Jump:ノブを操作したときに直ちにパラメーターが反映されます
Latch:ノブの位置がパラメーター値に来るまではパラメーターが変化せずノブがパラメーター値に来た後は追従します。
つまみの挙動がおかしいときはこの設定をチェックしてみてください。
パターンの再生は【PTN】を押して
ステップ[1]~ [16]のボタンでパターンを選択して【▷】で再生 / 停止します。
パターン17以降は【PAGE】【1 / 3】【2 / 4】【3 / 6】【4 / 8】のボタンを使ってバンクを切り替えます。
LIVEN Texture Labは16パターン × 最大8バンク合計128のパターンを使用可能です。
【PTN】を押して【OK】を押すとリロードされるのでライブの時など元のサウンドに戻したいときに使用します。
パターンのチェイン再生は
【PTN】を2回押してオレンジに点灯させます。
[1]~[16]のボタンでチェイン再生させたい順番でパターンを選択して【▷】で再生します。
※再度押すと解除されます。
チェイン再生を抜けるには【PTN】を押します。
BPMモードは2種類あり【func】キーを押しながら【BPM】キーを押して、PTN/GLBLを選択します。
〔PATTERN(PTN 表示)〕
パターンで設定されたBPMが使用されます。
〔GLOBAL(GLBL 表示)〕
グローバルBPMが使用されます。
Texture Labは他のLIVENシリーズと同様に【func】を押しながら鍵盤キーを押して各種設定が可能です。
【func】+[REC SETTING]
サンプリング録音の設定をします。
R.SRC:パターンをリサンプリングします。
A.R.LV:OFF またはオート録音を開始する入力信号のレベルを-60 〜-20dB に設定
できます。
オート録音をオフにした場合、録音待機時に【Sampling】を押すと録音が始まります。
【func】+[UNDO]
シーケンスをレコーディング前の状態に戻します。
【func】+[REDO]
UNDO操作を取り消します。
【func】+PTN[LENGTH]
シーケンスのステップの数(長さ)を設定します。
【func】+PTN[NOTE]
シーケンスの音符を設定します。
【func】+PTN[SETTING]
シーケンスのセッティングをします。
【func】+[METRONOME]
メトロノームのオン/ オフを切替します。
【func】+[SETTING]
VOL
メトロノームの音量を設定します。
PR.CT
メトロノームのプリカウントを設定します。
【func】+[CLOCK]
INT(デフォルト):LIVEN XFMを単体で使う、もしくは同期のマスターにする場合はに設定します。
MIDI:MIDI INに接続した外部MIDI機器に同期します。
SYNC:SYNC INに接続した外部SYNC機器に同期します。
LINE:LINE INに接続した外部ELZ_1、POシリーズに同期します。
くりっぱーもたまにやらかしますが笑
この手のマシンで「単体でシーケンスが再生しない!」っていうときはここがクロックの設定がINT以外になってるってパターンが多いです(^^;
【func】+[MIDI]
LIVEN Texture LabのMIDI送受信チャンネル、クロック、コントロールチェンジの設定をします。
【func】+DATA[SAMPLE]
サンプルのリネームや送受信をおこないます。
【func】+DATA[PTN]
P.N.ED(Pattern Name EDit)パターンの名前を変更します。
【func】+[SYSTEM]
CN.LP:LOOPを選択するとパターンのチェイン再生がループします。
A.STP:ステップレコーディング時に自動でステップを移動するオートステップモードを有効にします。
【func】+[LINE IN]
GAIN
入力ゲインの変更をします。
[MONO]
モノ / ステレオの設定をします。
[GAIN]
全体のゲインをコントロールします。
【func】+[SPEKER]
内蔵スピーカーのオン / オフをします。
LIVEN Texture Labは【func】を押しながらステップの[1]~[16]ボタンでさまざまな機能を使うことが可能です。
-VOICE-[1:MODE]
ボイスモードで発音の選択します。
POLY(Polyphonic):最大4 ボイス同時出力のモード(シーケンスに記録できるのは 3 ボイス)
MONO (Mono): リトリガーありの1ボイス出力のモード
LGT (Legato):リトリガー無しの1ボイス出力のモード
ARP (Arpeggiator): 押さえている鍵盤を1音ずつ発音するモード
-VOICE-【2:ADJ】
グライドの設定とアルペジエーターのパターンを選択します。
-GRAIN RND-【3:SIZE】
グレインのサイズを【VALUE】でランダマイズします。
-GRAIN RND-【4:SHAPE】
グレインのシェイプを【VALUE】でランダマイズします。
-MOD 1-【5:ASSIGN】
モジュレーション1で変調をかけるパラメーターを【VALUE】で選択します。(各パラメーターはマニュアル26ページ)
-MOD 1-【6:SHAPE】
モジュレーション1のLFO波形を【VALUE】で選択します。(各波形はマニュアル26ページ)
-MOD 1-【7:FADE IN】
MOD1のモジュレーションがかかり始めるまでの時間をで設定します。
-MOD 1-【8:RETRING】
MOD1のリトリガーのオン / オフを設定します。
-MOD 2-【9:ASSIGN】
モジュレーション2で変調をかけるパラメーターを【VALUE】で選択します。(各パラメーターはマニュアル26ページ)
-MOD 2-【10:SHAPE】
モジュレーション2のLFO波形を【VALUE】で選択します。(各波形はマニュアル26ページ)
-MOD 2-【11:RETRING】
MOD2のリトリガーのオン / オフを設定します。
-MOD 2-【12:MOD SYNC】
モジュレーションのテンポシンクのオン / オフが設定できます。オンにするとモジュレーションの速さを4/1 〜1/32に設定できるようになります。
-REVERB-【13:FILTER】
フィルターのタイプを設定します。
OFF:フィルターオフ
LPF:高域をカットするフィルター
HPF:低域をカットするフィルター
BPF:特定の帯域のみを通過させるフィルター
-REVERB-【14:TYPE】
OFF、HALL、ROOM、ARENA、PLATE、TUNNEL、INFINITYの残響のタイプを選択します。
-REVERB-【15:LINE IN→】
LINE IN入力のリバーブへのセンド量も調節できます。
-REVERB-【16:PTN LVL】
パターンの音量レベルをコントロールします。
SONICWARE LIVEN TeXture Lab ソニックウェア 操作方法
LIVEN TeXture Labはグラニュラーシンセシスということでアンビエント系のシンセパッドやサウンドテクスチャーに特化した印象があります。
グラニュラーサンプラーはソフトウェアではわりとありますが、ハードウェアのLIVENシリーズで手軽に使えるのはいいですね!
グラニュラーエフェクターとしても使えるのも面白いですよね^^
キラキラした残響を足すことができるシマーリバーブの搭載もうれしいです。
外部ディレイなんかと組み合わせると飛べます笑
LIVENシリーズといえばくりっぱーチャンネルと当ブログでXFM、MEGASYNTHESISを取り上げてきました。
XFMが4トラック、MEGASYNTHESISが6トラックを使用してドラム、ベース、ウワモノなど組み合わせるいわゆるグルボ的なマシンだったのに対してTexture Labはグラニュラーサンプリングシンセサイザーというまた違った立ち位置のマシンです。
そしてLIVENシリーズは共通の機能もそれぞれ操作方法が違ったりするので慣れが必要です笑
LIVENシリーズの発展形のLoFi-12 XT使ってみてLoFi-12 XTは情報量の多いディスプレイが付いているのでとてもわかりやすいですが目的の操作をするには階層たどったりする必要があります。
LIVENシリーズは慣れてしまえばつまみが多いし直接コントロールできる要素が多いので良いですね^^
LIVENのシーケンサーや【shift】や【func】の2次操作は最初慣れが必要ですが慣れてくると直感的に使える感じがします。
Texture Labは発売されてから気になってて…じつはMEGASYNTHESISの発売知るまではTexture Lab買おうと思ってました笑
MEGASYNTHESISが動画一通り作り終わってそろそろTexture Lab買おうかと思ってたらLoFi-12 XTのお話いただいたのでまた伸びてましたが
2024年7月からSONICWAREさんの製品も値上げになってしまったので6月末に滑り込み購入しました(^▽^;
そんなわけでこれからSONICWARE LIVEN TeXture Lab掘り下げていこうと思います!
![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/M/Marronfieldsproduction/20240702/20240702214335.jpg)
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。