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Nils K1v 操作方法 その1 ~基本操作編~|初心者でもわかる 解説

0からのシンセサイザーのくりっぱーこと

Kurippertronixxx@Kurippersynthです。

 
KAWAI K1-mエミューレートしたソフトウェア、Nils K1vのくりっぱーチャンネル連動ブログです。

 

Nils K1v その1 ~基本操作編~ ブログ連動動画

 

Nils K1v KAWAI カワイ操作方法

その1 〜基礎操作編~ 初心者でもわかる 使い方 解説

 

 


 

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Nils K1vKAWAI楽器さんが1988年に発売したデジタルシンセサイザーK1-mをNils Schneider氏がプラグインエミューレートしたソフトウェアです。
 
※2020年10月現在無料 / ドネーションウェア(寄付)でリリース当初はWindowsのみでしたがMac / Linuxにも対応しました!
 

www.nilsschneider.de

 


 

今回はNils K1vの基本的な操作についての解説です。

 

Nils K1v KAWAI K1とは?

 

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KAWAIさんといえばピアノのイメージですが、80年代~90年代にかけてはけっこうシンセサイザーも開発 / 発売していました。

 

いわゆるアナログシンセサイザーがフィルターなどで音を削っていく減算法式なのに対してK1 / K1mを含むKシリーズは加算合成によって独特の質感を出すシンセサイザーです。

 

K1mの特徴は4つのPCM(サンプリング)波形を読み込んでジョイスティックでミックスしていくベクトル・シンセシスを採用しています。

 

Nils K1vおもな特徴

 

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・検索機能付き768プリセット、オリジナル・ファクトリー・バンク+全ROMカードを収録(ver. 1.14でマルチモードの384プリセットの追加)

・元のデバイスからSysExのプリセットとバンクをインポート可能

・SysEx のプリセットとバンクをエクスポートすることができ、プラグインをハードウェアのエディタとして使用可能

・サイズ変更可能なユーザーインターフェース

・フルオートメーション対応

・オリジナルのハードウェアと同様にSysExメッセージを理解しているため、実行中にプリセットを更新することができ、以下のSysExリクエストにも応答を送信することが可能

・1ブロックデータ要求、全ブロックデータ要求、デバイスID要求)

・バンクセレクトを含むプログラムチェンジに対応

・8ビットのシンセシス・エンジン

・1ボイスあたり4つのソース

・各ソース個別に256の波形、204の加算+52のPCM

・DADSRエンベロープ

・8つのベロシティ・カーブ

・CoarseとFineの調整機能

・ソース1&2と3&4間のAM(リングモジュレーション)

・トライアングル、スクエア、ソー、ランダムシェイプの1つのLFO

ジョイスティックによるリアルタイムコントロール

 

Nils K1v ベクトル・シンセシスとは?

 

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4つの方向(ベクトル)に割り当てた波形をジョイスティックで各波形のミックスのバランスをコントロールするシンセサイズです。

 

シンセの預言者デイヴ・スミス氏のProphet VSにはじまり、KORG WAVESTATION、YAMAHA SY22 / SY35などのシンセサイザーが有名です。

 

このブログ / 動画でもエミュレーションソフトウェアのArturia Prophet V / Prophet VS Vを取り上げています。

 

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Nils K1v 2つのモード

 

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・ Nils K1vはベクトルシンセシスVM音源を演奏する【SINGLE】モード

・ver.1.14から追加された【SINGLE】を8つまで組み合わせて演奏する【MULTI】モード

の2つのモードを使うことができます。

 

当時のシンセサイザーはいかにマルチで多くの演奏ができるのかというところがもてはやされていた時代でした笑

 

Nils K1v SINGLEモードを演奏しよう!

 

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Nils K1vはパネルの左側でプログラム / PAGE / BANKごとに音色を呼び出すことができます。選んで演奏する、いまでいうROMプラーですね。

 

Nils K1v エディットしてみよう!

 

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SOURCE (オシレーター) 1 ~ 4を切り替えてそれぞれエディットしていきます。

 

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パネル右側にはSOURCE (オシレーター) 1 ~ 4をミュートするスイッチがあります。

 

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【TUNE】音の高さをコントロールします。

 

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【ENVELOPE】シンセサイザーではおなじみのADSRで音量の変化のカーヴを描きます。

 

さらにK1vは〔Delay〕のパラメーターでノートオン後の発音を遅らせることができます。

 

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【MODULATIONS】でベロシティやプレッシャーによるモジュレーションの効かせ方をコントロールします。

 

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【WAVEFORM】でSOURCEとなる波形を選択します。ある意味ここで何の波形を選ぶかがこのシンセの基本ですね笑

 

Nils K1v ベクトルコントロールをしよう!

 

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SOURCE 1 【WAVEFORM】044 : Strings Pad

SOURCE 2 【WAVEFORM】086 : Piano

SOURCE 3 【WAVEFORM】025 : Saw 12

SOURCE 4 【WAVEFORM】078 : Brass

を選んで4つのSOURCEをジョイスティックでミックスします。

 

独特の音色変化が楽しいですね♪

 

Nils K1v さらにエディットしよう!

 

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 EDIT COMMONの【EDIT】を押すとモジュレーションなどのエディット画面になります。

SOURCEは2つか4つか選択できます。

 

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SOURCE 1 / 2

SOURCE 3 / 4

はそれぞれAM変調(リングモジュレーション)ができます。 

 

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変調の定番LFOTri / Sine / Square / Random波形から選択します。

 

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【AUTOBEND】は発音したあとのピッチの変化をコントロールします。

いわゆるグライド機能とは少し違いますがポルタメント的な効果も得ることができます。

 

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【MODULATIONS】で モジュレーションの効かせ方をコントロールします。

 


 

Nils K1v その1 ~基本操作編~ ブログ連動動画

 

Nils K1v KAWAI カワイ操作方法

その1 〜基礎操作編~ 初心者でもわかる 使い方 解説

 

 

Nils K1v その1 ~基本操作編~ まとめ

 

Nils K1vKAWAIさんの30年以上の前のシンセサイザーを再現したソフトウェアなので現在のシンセサイザーに比べたらまず波形のメモリーがいまと比べ物にならないのでもはや別モノの音だったり笑フィルターなかったり、LFO同期しなかったりなど

 

正直全然エディットしきれない部分も多いですが(^^;むしろ全然リアルさがないので

あの時代のシンセサイザーという「楽器」の音がします☆

 

とはいえベクトルコントロールPCM波形同士でAM変調できるのでじつはかなり面白い音作りが可能です。

シンセシスは抜きにしても「当時のPCM(サンプリング)音源を使いたい!」っていう目的で使うのも全然アリだと思います^^

 

オリジナルのファクトリー・バンク+全ROMカードも再現しているのでこれはうれしいですね^^

 

音楽的にもSYNTHWAVEなど、近年あの時代のサウンドとかも評価されてますしね。

 

最近のソフトウェアシンセサイザーだとこういう質感はありそうでなかなかないのでけっこう使い道があるかも知れません。

 

ベクトルシンセサイザーは個人的にも最近興味あるのでワクワクします♪

 
このようなソフトウェアを開発して無償で提供してくれるNils Schneider氏に感謝です!^^
 
ではまた次回! 
 

 

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