0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
マルチトラックFMシンセサイザー / グルーヴボックスの
SONICWARE LIVEN XFM
のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
SONICWARE LIVEN XFM ソニックウェア 操作方法
SONICWARE LIVEN XFMはテクノミュージシャンのdkさん(@dk_L4B)さんにお借りして動画を作成させていただいてます!
今回はSONICWARE LIVEN XFMの
基本的な操作の解説です。
LIVEN XFMは日本発のメーカーSONICWARE さんによる4種類のFMシンセエンジン、4トラックの64ステップシーケンサーを搭載したグルーヴボックスです。
SONICWAREさんのLIVENシリーズはノブの配置、ライブに特化したエフェクト、豊富なインターフェイスなどマシンライブでの使用を徹底的に考え抜きデザインされたプロダクトです。
【SONICWARE LIVEN XFM 主な仕様】
・音源:4オペレーターFMシンセエンジン(X-LAB, XFORM, X-LFO, LIBRARY)
・最大同時発音数:6 ボイス
・ボイスモード:ポリ、モノ、レガート、アルペジエーター
・フィルター:LPF、HPF、BPF(フィルター用EG搭載)
・エフェクト:Chorus、Flanger、Send Delay、Insert Delay、Bit Crusher、Reverb、Distortion、Low Pass、High Pass、Isolator
・LFO:ピッチ、フィルターへアサイン可能なLFOをトラック毎に1基搭載(開始の遅延時間、タイプを設定可能)
・サウンドメモリー:512(16×32バンク)
・シーケンサー:4トラック、最大64ステップ、128パターン保存可能
・入出力端子:MIDI IN/OUT、 SYNC IN/OUT (3.5mm ミニ・ジャック)、LINE IN/OUT(3.5mm ステレオ・ミニ端子)、ヘッドホンアウト(3.5mm ステレオ・ミニ端子)
・サイズ:297(W) × 176(D) × 48(H) mm、重量:約790g
・付属品:サウンド編集用オーバーレイシート、保証書
・電源:単三電池×6本、または別売 DC9V出力ACアダプターで稼動可能
SONICWARE LIVEN XFMは各コントロールノブ、27のキーボード、16のステップボタン、【SHIFT】【func】ボタンを使ってコントロールします。
かなり多機能なマシンなので【SHIFT】【func】を含めた操作は必須です。
BPMモードは2種類あり【FUNC】キーを押しながら【BPM】キーを押して、PTN/GLBLを選択します。
〔PATTERN(PTN 表示)〕
パターンで設定された BPMが使用されます。
〔GLOBAL(GLBL 表示)〕
グローバル BPM が使用されます。
テンポ同期の設定は【FUNC】を押しながら【CLOCK】を押しておこないます。
INT(デフォルト):LIVEN XFMを単体で使う、もしくは同期のマスターにする場合はに設定します。
MIDI:MIDI INに接続した外部MIDI機器に同期します。
SYNC:SYNC INに接続した外部SYNC機器に同期します。
LINE:LINE INに接続した外部ELZ_1、POシリーズに同期します。
くりっぱーもたまにやらかしますが笑
この手のマシンで「単体でシーケンスが再生しない!」っていうときはここがクロックの設定がINT以外になってるってパターンが多いです(^^;
SONICWARE LIVEN XFMはおもに通常のコントロールと付属のオーバーレイシートを使ったサウンドエディットのモードで使用します。
サウンドエディットのモードに入るには
【FUNC】キーを押しながら【EDIT】キーを押します。
サウンドエディットのモードはまたべつで動画作ろうと思います。
SONICWARE LIVEN XFMは【func】を押しながら(1)[SYNTH]ボタンを押して各トラック4つのシンセエンジンを切り替えて使うことが可能です。
X-LAB(XLAB):2種類のサウンドをブレンドして新しいサウンドを作るシンセエンジン
XFORM(XFRM):2種類のサウンドが設定した時間で切り替わるシンセエンジン
X-LFO(XFO):2種類のサウンドがLFO派形によって周期的にモーフィングするシンセエンジン
LIBRARY(LIB):選択したサウンドが鳴るシンプルなシンセエンジン
基本的に4つのシンセエンジンは2つのサウンドを組み合わせて使います。
XLAB、XFORM、X-LFOは
【SOUND 1 / 2】のつまみでサウンドの選択
【Shift】+【SOUND 1 / 2】のつまみでバンクの選択
という感じの操作になります。
LIBRARYはバンクの選択のみです。
サウンド選択のとなりの2つのつまみは各シンセエンジンによって機能が変わります。
フィルターのコントロールが【CUTOFF】のつまみでカットオフ、
【SHIFT】ボタンを押しながら回すと〔Reso〕(レゾナンス)のコントロールが可能です。
フィルターは【func】キーを押しながら(2)[FILTER]キーを押してタイプを選択します。
1. LPF./\(LP/\ 表示): 高域をカットするフィルター+アタックとディケイが変化するエンベロープ
2. LPF.│\_(LP│\_ 表示): 高域をカットするフィルター +ディケイが変化するエンベロープ
3. LPF./│_(LP/│_ 表示): 高域をカットするフィルター +アタックが変化するエンベロープ
4. HPF./\(HP/\ 表示): 低域をカットするフィルター +アタックとディケイが変化するエンベロープ
5. HPF.│\_(HP│\_ 表示): 低域をカットするフィルター+ ディケイが変化するエンベロープ
6. HPF./│_(HP/│_ 表示): 低域をカットするフィルター+ アタックが変化するエンベロープ
7. BPF./\(BP/\ 表示): 特定の帯域のみを通過させるフィルター + アタックとディケイが変化するエンベロープ
8. BPF./│_(BP/│_ 表示): 特定の帯域のみを通過させるフィルター + ディケイが変化するエンベロープ
9. BPF.│\_(BP│\_ 表示): 特定の帯域のみを通過させるフィルター + アタックが変化するエンベロープ
10. OFF : フィルターを使用しない
【EG】
〔DEPTH〕
〔TIME〕
変調の定番LFO「Low Frequency Oscillator」は低い周波数で各パラメーターを変調する機能です。
LIVEN XFMではピッチとフィルターの変調が可能です。
〔RATE〕でLFO波形の周期(スピード)
〔PITCH〕で音程の変調
〔CUTOFF〕でフィルターカットオフの変調
のコントロールが可能です。
LFO波形の選択は【func】ボタンを押しながら(3)[SHAPE]を押して8つの波形の中から選択します。
1. SINE(サイン波)
2. SQAR(矩形波)
3. TRI(三角波)
4. SAW(のこぎり波)
5. R.SAW(逆のこぎり波)
6. RNDM(ランダム波)
7. LOG(ログ波)
8. R.LOG(逆ログ波)
【func】ボタンを押しながら(4)[DELAY]を押してLFO波形の遅延時間(LFOがかかり始める時間)をコントロールします。
アルペジエーターを演奏するには
【func】+(5)[MODE]を押して「ARP」を選択します。
【func】+(6)[ADJ]を押してアルペジエーターの種類を選択します。
アルペジエーターの演奏は再生中に【●】を押してリアルタイムレコーディングでそのままシーケンスとして記録することも可能です。
【func】+(9)~(12)のボタンでシーケンスのコントロールをします。
【func】+(9)〔NOTE〕
各トラックのシーケンスの音符を設定します。
【func】+(10)〔LENGTH〕
各トラックの1~64のステップの数を設定します。
【func】+(11)〔TRANSPOSE〕
各トラックの+-12の音程を設定します。
【func】+(12)〔RND STEP〕
各トラックの1 / 2 / 4 / 8 / 16ステップのランダムステップのステップを設定します。
※(15)〔RANDOM〕でランダムステップをオンにします。
シーケンサーは通常再生のほか、RANDOMモードとSTUTTER モードがあります。
【func】ボタンと(15)〔RANDOM〕(16)〔STUTTER〕 とボタンで各モードのオン/オフを設定します。
RANDOM モード
・ 各トラックで設定されたRND STEP に応じてランダムにシーケンスを再生するモード。
・ もう一度同じシーケンスモードを押すと、ノーマル再生に戻ります(別のシーケンスモードに移る際は押したタイミングで変更されます)
STUTTER モード
選択トラックで押下中のステップキーのノートをステップ昇順に再生するモード(選択されていないトラックは通常再生になります)
・ ステップキーを一つも押下していないときは通常の再生がされます。
・ ステップキーを全てリリースしたときは、進んだステップ分の位置に戻ります。
また【Shift】ボタンを押しながら〔RATE(サイコロ)〕のつまみをまわすとシーケンスを再生する確率をコントロール可能です。
【func】を押しながら(13)〔TYPE FX〕を押します。
【VALUE】のつまみで12種類のエフェクトの中から選択します。
1. OFF
2. CHORUS(CHRS 表示)
3. FLANGER(FLNG 表示)
4. SEND DELAY(S.DLY 表示)
5. INSERT DELAY(I.DLY 表示)
6. CRUSH(CRSH 表示)
7. REVERB(RVB 表示)
8. MONO REVERB(M.RVB 表示)
9. DISTORTION(DIST 表示)
10. LOW PASS FILTER(LPF 表示)
11. HIGH PASS FILTER(HPF 表示)
12. ISOLATOR(ISO 表示)
13. TREMOLO(TRML 表示)
・ エフェクトにはインサートタイプとセンドタイプがあり、インサートタイプのエフェクトがOFF のときはエフェクトに入力されずドライサウンドがそのまま出力されます。OFF 以外のときは、ドライサウンドはミュートされ、インサートエフェクトを通ったサウンドが出力されます。
インサートエフェクト:I.DLY、CRSH、DIST、LPF、HPF、ISO、TRML
センドエフェクト:CHRS、FLNG、S.DLY、RVB、M.RVB
【Shift】+〔RELEASE & GATE〕(→fx)で各トラックのエフェクトのかかる深さをコントロールします。
プリセットの再生、またはパターンを変更するには【PTN】を押して【OCTAVE | BANK | CURSOR】キーを押して1~8のバンクを選択して1~16のステップキーを押して決定します。
SONICWARE LIVEN XFM ソニックウェア 操作方法
初SONICWAREさんのマシンとして今回LIVEN XFMを取り上げさせていただきました!
SONICWAREさんといえば日本発の会社でサウンド、設計、価格などユーザー目線にそったデジタルシンセサイザーやサンプラーなどを開発している気鋭のメーカーさんです。
日本発のメーカーさんですし、くりっぱーも応援したい気持ちはずっとありますが、なかなか予算とかタイミングが合わなかったりで(^^;なかなか使う機会がありませんでした。
今回こうしてお借りしてじっくり使うことができました!
このLIVENシリーズはXFM以外にもウェーヴテーブル音源やサンプラーもあるし、KORG volcaシリーズやRoland boutiqueシリーズと並びマシンライブミュージシャンの定番的マシンになってますね^^
後発のグルボ的なマシンなのでかなりマシンライブに特化した設計になってますね。
とりあえずカクカクしないで撮れたー。
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2023年9月26日
4トラックあるからマシンライブ的な演奏もできる😎
時間が溶けるね🫠#SONICWARE#LIVENXFM pic.twitter.com/n0XKDh1iaz
4つのFMシンセエンジンはそれぞれシンプルかつ面白いサウンド鳴らせるし、シーケンスもランダマイズやプロバビリティ(確率)の機能を採用していて思ってた以上に多機能なマシンでした!
ただ機能が多い分【SHIFT】ボタンと【func】ボタンによる違うパラメーターの操作も把握しておく必要があります。
今回初SONICWAREさんのマシンだったのでメニュー体系などに慣れるのに何回もマニュアル読んだりちょっと手間取りました、、、。
まぁこのへんはLIVENシリーズに限らず、現代もマシンのスタンダードなので仕方ないですね(^^;
そんな感じでこれから深堀りしていきたいと思います!
SONICWARE LIVEN XFM くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^