0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
“新世代ウェーブ・シーケンシング・シンセサイザー” KORG Wavestate のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
KORG wavestate コルグ ウェーブステイト 操作方法
今回はKORG Wavestateの基本操作おさらいの解説です。
KORG wavestate、多機能かつド変態なシンセで大好きなのですが
最初の頃は手探りでよく理解してなかったのと(^^;
アップデートによってさらに使い勝手も向上したのでここで一度おさらいしてみようと思います。
…あとひさしぶりに使うと、多機能過ぎて使い方を忘れてしまうので(^^;
すぐに思い出せるように動画&ブログにすることにしました笑
KORG wavestateの概要は
・4パートのPCMシンセサイザー
・ABCDベクトルコントロール
・ウェーヴシーケンシング2.0
・複雑なモジュレーション機能
・PC経由でユーザーサンプルインポート(ファームウェア2.0以降)
KORG wavestateは【Performance】でサウンドを鳴らします。
【Performance】は4つのLayer Programs ABCDで構成されています。
Layer Programs ABCDはいわゆるシンセの音色プログラムですね。
Layer Programは単体でも演奏可能ですし、4つ組み合わせて【PERFORM】として演奏することも可能です。
【PERFORM】
▽
【LAYER (Program) ABCD】
▽
【SAMPLE】
みたいな感じです。
PerformanceとLAYERは混同しがちですがPerformanceで音を作ったら各LAYERのプログラムも両方保存しましょう!
各レイヤーはABCDのボタン二度押しでオン / オフ可能です。
またレイヤーそれぞれ別々のMIDIチャンネルを設定して4パートの音源として外部シーケンサーなどで鳴らすことも可能です。
レイヤーはMode:で〔Wavesequence〕か〔Single Multi Sample〕かを選択します。
〔Single Multi Sample〕はいわゆる通常のPCMシンセサイザーのサンプルプレイバックな発音ですね。
【PERFORM】ボタンを押して【VALUE】のダイヤルで選択変更可能です。
またwavestate自体、パフォーマンス、プログラム、サンプルもかなりの量が収録されているので1~16のボタンでカテゴリーで検索することも可能です。(ファームウェア2.0以降)
ただ毎回いちいち呼び出すのは一手間なので(^^;
お気に入りのパフォーマンスや自作のプログラムなど
Set List機能でABCDの4バンク、最大64のPERFORMを登録可能です。
登録したいパフォーマンスを使用中に【WRITE】ボタンを押しながら登録したい1~16のボタンを押します。
さらに【WRITE】【ENTER】ボタンを押せば登録完了です。
よく使うPEFORMを一瞬で呼び出すことができます。
ライブの時など特に重宝しますね。
ノートオンを持続する【HOLD】機能は
【SHIFT】+【ARPEGGIATOR】ボタンを同時押しで直接おこなえます。
wavestate自体、ものすごい多機能かつ高性能なシンセサイザーですが…複雑だし正直めっちゃ大変です。
じっさいくりっぱーも購入して半年放置しました(^^;
そこで!ランダムにサウンドを生成してくれる機能があります。
しかもただランダムに組み合わせるだけじゃなくて
【Randomaize】〔Scope〕 でパフォーマンス全体から、各レイヤー、プログラム、ウェーヴシーケンス、モジュレーション、エフェクトなど各パラメーターをカスタマイズしてランダマイズ化が可能です。
marronfieldsproduction.hatenablog.com
…サウンド作りに迷ったときはランダマイズ機能で運命のサウンドに出会えるかも?ですね笑
wavestateの最大の特徴である「ウェーヴシーケンシング2.0」では
・Timing
・Sample
・Pitch
・Shape
・Gate
・STEP SEQ
の各【Lane】で16ステップABCD最大64ステップそれぞれ独立してシーケンスさせることが可能です。
Masterレーンをオンにすると指定したビートや時間で定期的にすべてのレーンをリスタートさせることができます。
【Timming】+【SHIFT】でTEMPOのオン / オフを切り換えます。
通常のステップシーケンサーとの違いは通常のステップシーケンサーが時間軸に音を配置していくのにたいしてウェーヴシーケンシングではステップ自体にタイミングを持たせて時間が進行していく感じですね。
レーンごとにループポイントを変えたり各ステップのProbability(確率)をコントロールすることによってポリリズムやランダム性を出すことが可能です。
またPITCH LANEの「Fit To Scale」機能はキーとスケールを設定して「外さない」音楽的な響きを鳴らすことが可能です。
また【PITCH LANE】の〔Use Shape〕をオンにすると【SHAPE LANE】のステップでピッチが変化します。
フィルター、エンベロープ、LFOなどは直接コントロールできるつまみがありますが、
ピッチの場合は【SHIFT】を押しながら【FILTER】の〔RESONANCE / OCTAVE〕〔EG Intencity / TUNE〕のつまみをまわすと
ピッチのコントロール画面になります。
ポルタメントの設定なども可能です。
【NOTE ADVANCE】はノートオンのたびに再生のステップはひとつ進みます。
wavestate内蔵のアルペジエーターや外部のシーケンサーによる演奏でノートオンごとにステップが変化して面白い演奏が可能です。
また【SHIFT】+【NOTE ADVANCE】で【RANDOM ORDER】がオンになります。
【RANDOM ORDER】はループが繰り返すたびにランダムな位置から再生がはじまります。
KORG wavestateのABCD各レイヤーごとにそれぞれ
【PRE FX】ダイナミクス系
【MOD FX】モジュレーション系
【DELAY】エコー / やまびこ効果
が使用可能で
パフォーマンス全体でMASTERエフェクトとして
【REVERB】残響
【パラメトリックEQ】
の使用が可能です。
各エフェクトはレイヤーと同様に2度押しでオン / オフ可能です。
基本的に3つのパラメーターでコントロールしますがここでも【SHIIFT】を押しながら2つのつまみをまわすと〔EDIT 2 / 3〕のパラメーターを直接コントロール可能です。
marronfieldsproduction.hatenablog.com
KORG wavestate コルグ ウェーブステイト 操作方法
「PCMシンセサイザー」というとサンプルプレイバックする楽器というイメージですが
wavestateは…軽くその概念ブッ壊れます笑
とにかくwavestateは【SHIFT】+の操作によって使える機能が多いのでおぼえておきたいところです。
かなり複雑なサウンド作りが可能ですが各機能やウェーヴシーケンシングのエディットはやはりエディター使った方が視覚的にわかりやすいし、はやいですね!(ファームウェア2.0以降)
marronfieldsproduction.hatenablog.com
正直扱いやすいとは言い切れないシンセサイザーですが(^^;
ファームウェアのアップデートでかなり改善されました!
多機能過ぎて一回では解説し切れませんでした笑
wavestateは特徴でもあるウェーヴシーケンシング2.0やベクターコントロールを抜きにしても十分過ぎるくらいマニアックなシンセサイザーです笑
30年前に発売されたWAVESTATIONも相当衝撃だったみたいですが、wavestateはそれを軽く超えるシンセサイザーだと思います。
くりっぱーもシンセはじめてからそれなりにいろいろなPCMシンセサイザーを使ってきましたがこんなシンセサイザーははじめてです笑
そんなwavestateは他に類を見ないド変態シンセサイザーなのでやっぱりひさしぶりに使おうとするといろいろ忘れてしまいますね(^^;
めちゃくちゃクセあるけど笑使いこなせるようになればオンリーワンなシンセサイザーになることは間違いないと思います!
見にきていただけるとうれしいです^^