0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
アナログモノフォニックシンセサイザーの
NOVATION AFX STATION
のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
NOVATION AFX STATION ノベーション 操作方法
NOVATION AFX STATIONはテクノミュージシャンのdkさん(@dk_L4B)さんにお借りして動画を作成させていただいてます!
今回はNOVATION AFX STATIONの基本的な操作の解説です。
NOVATION AFX STATIONは「テクノ界のモーツァルト」(例えが古い?笑)といわれたAphex Twinが同社のBASS STATION Ⅱをベースにチューニングした限定のモノフォニックアナログシンセサイザーです。
NOVATION AFX STATIONは限定モデルで入手困難ですが
BASS STATION ⅡでもファームウェアのアップデートでAFX STATIONと同等の機能が使えるそうです!
気になった方はベースとなったNOVATION BASS STATION Ⅱもチェックしてみてください。
NOVATION AFX STATION(BASS STATIONⅡ)は基本的なサウンドメイクはつまみやスライダーで直接おこなうことが可能です。
細かい設定は【Function】ボタンを押しながら各鍵盤を押して設定する感じですね。
NOVATION AFX STATIONは基本的には同社のBASS STATION ⅡをチューニングされたシンセサイザーですがAFX STATIONまたはBASS STATION Ⅱ v4.14のアップデートによって独自の機能が追加されています。
【AFX Mode】
エレクトロニック・ミュージック界のレジェンド、Aphex Twinことリチャード・ジェイムスは、ファームウェアv2.5で追加されたマイクロチューンの実装を監修し、Bass Station IIのストーリーの中ですでに多大な影響を与えています。しかし、今回のv4.14アップデートではさらに深いインスピレーションをフィードバックしています。リチャードの新しいイメージでは、BassStationIIの各音に個別のシンセパラメータを割り当て、パッチの種のバリエーションを作り、バラバラの音を合成して全体を構成し複数の音を同時に鳴らすこと。これまでの機能よりもはるかに創造的で効果的なシステムです。
AFXモードは、そんなジェームスの奇抜なコンセプトを具現化しています。簡単に言えば、Bass Station IIのパッチを鍵盤ごとに変更することができるようになり、鍵盤の異動で音に微妙な変化をつけたり、鍵盤を複数のゾーンに分けて異なった音を鳴らしたり、ドラムキットを作成してマニュアル演奏やアルペジエーターでトリガーしたりすることができます。この機能は、サウンドデザインとパフォーマンスの可能性を大きく広げてくれるものになります。
アーキ先生@asmootharchitec からリクエストいただいたのでオーバーレイのみで鳴らしました😎#Novation#BassStation#AFX pic.twitter.com/3yucmlx77H
— くりっぱー@0からのシンセサイザー (@Kurippersynth) 2023年11月28日
Bass Station IIのエンベロープのサステイン・セグメントは、ドラム・サウンドやプラックのプログラミングに役立つように、固定長に設定できるようになりました。固定長のエンベロープを有効にすると、ディケイ値がなくなり、代わりにディケイコントロールでサスティン値の長さを設定します。
ファームウェアv4.14では、Bass Station IIのサブオシレーターはオシレーター1のピッチにスレーブ接続されており、CoarseおよびFineコントロールを使ってデチューンすることができます。サブオシレーターをオクターブ以外の任意のトラッキングインターバルに設定し、チューニングを変えることによりクリエイティブな効果を得ることができます。
【オシレーター・グライド・ダイバージ】
ファームウェアv4.14以前では、Bass Station IIの核である2つのオシレーターはグライドタイムが同じ長さにしか設定できませんでしたが、今回のアップデートでオシレーター2のグライドタイムをオシレーター1に対して変化させ、ポルタメントをかけることが可能になりました。これはベースラインに厚みと個性を加えるのに最適です。
【Artist-created soundset】
Noyze Lab、Perplex On、Richard Devine、rbeny、Lightbathの128の新しいシンセパッチと7つの新しいオーバーレイバンクがプリインストールされています。
アルペジエーターは押さえたノートをさまざまな順番で演奏するいわゆるアルペジオ奏法が可能な機能です。
AFX STATIONはアルペジエーターをさまざまなリズムで演奏することも可能です。
〔On〕
アルペジエーターをオンにします。
〔Latch〕
ラッチ機能をオンにすると鍵盤から手を放してもアルペジオの効果が持続します。
※アルペジエーターをオフのときはノートオンを持続します。
〔Tempo〕
外部クロックと同期している場合は音符を選択します。
〔Rhythm〕
アルペジエーターのリズムを選択します。
〔Note Mode〕
アルペジエーターの種類を選択します。
〔Arp Octaves〕
AFX STATIONでは2つのオシレーター+サブオシレーターを鳴らすことが可能です。
【OSCILLATORS】
〔Oscillator〕
〔Fine〕
〔Coarse〕
〔Range〕
〔Waveform〕
サイン波 / 三角波 / ノコギリ波 / 矩形(パルス)波のオシレーター波形を選択します。
〔Mod Env depth〕
Mod Envがピッチにかかる深さをコントロールします。
マイナスの設定で効果を反転させることも可能です。
〔LFO 1 depth〕
マイナスの設定で効果を反転させることも可能です。
〔Puluse Width〕
〔Waveform〕でパルス波を選択したときのパルス幅をコントロールします。
〔Sync 1-2〕
【Function】+高い方のDを押してOnにすることで有効になります。
〔Sub Oscillator Octave〕
〔Wave〕
サイン波 / 狭パルス波 / 矩形波からサブオシレーターを選択します。
【Porta】では音程の変化遅らせて演奏にうねりを出すいわゆる「ポルタメント奏法」のコントロールをします。
〔Glide〕
音程の遅れの時間をコントロールします。
【Envelopes】Autoglideに設定するとはレガート(鍵盤を押しながら他の鍵盤を押す)で演奏されるノートにのみポルタメントが適用されます。
【MIXER】
〔OSC 1〕〔OSC 2〕
〔Sub〕
〔Ext / Ring / Noise〕
外部入力 / リングモジュレーター / ノイズを切り替えてレベルをコントロールします。
オシレーター▷ミキサー以降はフィルターで音の明るさをコントロールします。
【FILTERS】
〔Type〕
Classic / Acidからフィルターのタイプを選択します。
〔Slope〕
12 / 24dbを選択します。
〔Shape〕
〔Type〕でClassicを選択時にフィルターのLP / BP / HPを選択します。
〔Frequency〕
〔Resonance〕
周波数のピークを持ち上げてサウンドにクセをつけます。
信号に適用されるディストーション(歪み)の度合いを調整します。
ドライブはフィルターの前の段階で適用されます。
〔Mod Env depth〕
Mod Envがフィルターにかかる深さをコントロールします。
〔LFO 2 depth〕
マイナスの設定で効果を反転させることも可能です。
【Effects】
VCA の前の段階でディストーション(歪み)を追加します。
〔Osc Filter Mod〕
オシレーター2によってフィルター周波数を直接モジュレートします。
【Envelopes】(エンベロープ)はAttack / Decay / Sustain / Releaseの4つのパラメーターでカーヴを作成してサウンドの時間的変化をコントロールします。
AFX STATIONではAmp Env(音量)とMod Env(ピッチとフィルター)の独立した2つのエンベロープ(または両方)をスイッチで切り替えて使用可能です。
〔Env Select〕
Amp Env / Mod Env / Amp+Mod Envのエンベロープを切り替えます。
〔Attack〕
音の立ち上がりの時間をコントロールします。
値が大きいほど立ち上がりの遅いサウンドになります。
〔Decay〕
Attackのあとの減衰をコントロールします。
値が小さいほど短いサウンドになります。
Decayが最大値だと無効になります。
〔Sustain〕
Decayのあとのレベルをコントロールします。
〔Release〕
ノートオフしたあとの余韻の時間をコントロールします。
〔Triggerring〕
・Single:ノートが演奏されるたびに選択されているエンベロープがトリガーされます。レガート(鍵盤を押しながら他の鍵盤押す)の場合はエンベロープがトリガーされません。
・Multi:ノートが演奏されるごとに選択されているエンベロープが常にトリガーされます。
・Autoglide:レガートスタイルで演奏されるノートにのみポルタメントが適用されます。
【LFOs】LFOはLow Frequency Oscillatorといって低い周波数のオシレーターで各パラメーターをLFO波形によって周期的に変調する機能です。
わかりやすくいえばピッチならビブラート、フィルターならオートワウといった感じです。
AFX STATIONは2基のLFOを搭載していますがLFO1がオシレーター1 / 2のピッチ、LFO2がオシレーター1 / 2のパルス幅、フィルターの変調となっています。
【LFOs】
〔LFO 1 / 2〕
三角波、ノコギリ波、矩形波、サンプル&ホールド(ランダム波)を切り替えます。
〔Delay / Speed〕
LFOがかかり始めるまでの時間とLFO波形の周期(スピード)をコントロールします。
オーバーレイ機能は最大25の鍵盤それぞれに個別のシンセパラメータを割り当て、パッチの種のバリエーションを作り、ひとつのプログラムで複数の音を同時に鳴らすことが可能なユニークな機能です。
オーバーレイ機能を使うには【Function】ボタンを押しながら高い方のF#を2回押します。
画面に「o 0」と表示されます。
最大8つのオーバーレイをプログラム可能で1~4がプリセット、5~8がブランクになってます。
アルペジエーターのランダムで鳴らすとめっちゃ良い感じです!
NOVATION AFX STATION ノベーション 操作方法
今回はNOVATION AFX STATION(BASS STATIONⅡ)のシンセサイザーとしての基本的な使い方を解説しました。
やっぱり直接コントロールできるパラメーターが多いのはアナログシンセサイザーらしくて良いですね^^
【Latch】ボタンでアルペジエーターだけでなくノートオンを持続できるのもポイント高いです!
シーケンサーやアルペジエーターで鳴らすのはもちろんですが、ベロシティ(強弱)やアフタータッチ(圧力)にも対応でフルサイズの鍵盤なのでリアル弾きのシンセベースとしても使えますし、シンプルな良アナログシンセってイメージで良い感じのアナログシンセとしても使えます。
プラグインも便利で良いですがやっぱりつまみやスライダーで直接サウンドをコントロールできるのはアナログシンセサイザーらしくて良いと思います!
AFX STATIONのベースになってるBASS STATIONⅡ自体のポテンシャルも高いと思います。
アナログシンセの基本的なシンセサイズも網羅してますし、はじめてのアナログシンセにもおすすめです^^
ベース / リード / シーケンスとかなりクオリティの高いモノフォニックシンセサイザーにくわえてオーバーレイなどの新機能でよりディープなシンセサウンド鳴らせていろいろ活躍してくれそうです!
次回はより細かい設定が可能なOn-Keyの機能について解説します。
NOVATION AFX STATION くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^