0からのシンセサイザーのくりっぱーこと
Kurippertronixxx@Kurippersynthです。
アナログモノフォニックシンセサイザーの
Pioneer DJ TORAIZ AS-1
のくりっぱーチャンネル連動ブログです♪
Pioneer DJ TORAIZ AS-1 パイオニア 操作方法
Pioneer DJ TORAIZ AS-1はテクノミュージシャンのdkさん(@dk_L4B)さんにお借りして動画を作成させていただいてます!
今回はPioneer DJ TORAIZ AS-1の基本的な操作の解説です。
Pioneer DJ TORAIZ AS-1はProphet 5や数々の名機を世に送り出したシンセ界の預言者、故Dave Smith氏が立ち上げたDave Smith Instruments(現Sequential)社とProphet-6 をもとに共同開発したモノフォニック・アナログ・シンセサイザーです。
Pioneer DJさんといえばシンセサイザーというよりDJ機器のイメージですがTORAIZ SP-16、SQUIDなどのマシンライブ向けの機材も販売していますね。(TORAIZ SP-16もProphet 6のフィルターが採用されています。)
プリセットサウンドの選択は【SHIFT】ボタンを押しながら【PROGRAM / BANK】のつまみでバンクの選択、
そのまま【PROGRAM / BANK】のつまみでプログラムの選択になります。
サウンドのエディットは【SHIFT】ボタンを押しながら【PROGRAM / CATEGORY】のつまみでカテゴリーの選択、そのままでパラメーターを選択して【VALUE】で値をコントロールします。
〔SLIDER DESTINATION〕で複数のパラメーターをわりあてして同時にコントロールすることも可能です。
〔QUICK PROGRAM〕の機能ではキーボードにプログラムをわりあてして【SHIFT】+【LATCH】を押しながらキーボードを押すと設定したプログラムを瞬時に呼び出すことも可能です。
【LPF】〔CUTOFF〕〔RES〕ローパスフィルター
【HPF】〔CUTOFF〕ハイパスフィルター
【ENVELOPS】〔ATTACK〕〔DECAY / REL〕エンベロープの立ち上がりと長さ
【LFO】〔FREQ / AMT〕LFO波形の変調のスピード、
【SHIFT】を押しながらで【LFO】〔FREQ / AMT〕の深さ
はサウンドエディット内でもコントロール可能ですがつまみで直接コントロール可能もす。
TORAIZ AS-1は1オクターヴのタッチ式のキーボードで音を鳴らしたり入力したりします。
【SHIFT】を押しながら【OCTAVE】〔DOWN〕〔UP〕でセミトーンの変更をします。
【KEYBOARD】〔HOLD〕をオンにするとノート、またはアルペジエーターの演奏が持続します。
シンセサイザーの発音の核、オシレーターをTORAIZ AS-1は2つ搭載しています。
2つのオシレーターは三角波、ノコギリ波、矩形波を可変してコントロールすることが可能です。
【OSCILLATOR】
〔Frequency〕
〔Shape〕
〔Pulse Width〕
パルスの幅をコントロールします。
〔Sync〕(OSCILLATOR 1のみ)
OSCILLATOR 2の波形を同期させて強烈な倍音を生み出します。
〔Fine〕(OSCILLATOR 2のみ)
オシレーター2のピッチを微調整します。
〔Key Follow〕(OSCILLATOR 2のみ)
Onにするとオシレーター2の音程をキーボードで演奏した音程(入力されたノート)に合わせます。
〔Low Freq〕(OSCILLATOR 2のみ)
Onにするとオシレーター2が超低周波になりLFO波形として使用可能です。
〔Slop〕
オシレーター1 / 2のピッチを不安定にしてアナログ的な質感を得られます。
【MIXER】カテゴリでは各オシレーターの音量をミックスします。
サブオシレーターはオシレーター1に対して1オクターヴ下の三角波を追加します。
〔Noise Level〕ではホワイトノイズをくわえることが可能です。
オシレーター以降はフィルターで音の明るさをコントロールします。
TORAIZ AS-1では〔LOW-PASS FILTER〕〔HIGH-PASS FILTER〕の2種類のフィルターをコントロールします。
〔Cutoff〕
周波数の位置(音の明るさ)をコントロールします。
〔Resonance〕
周波数のピークを持ち上げてサウンドにクセをつけます。
〔Key Amount〕
音域によるフィルターの変化をコントロールします。
〔Velocity〕
強弱によるフィルターの変化をコントロールします。
【FILTER ENVELOPE】ではアタック、ディケイ、サスティン、リリースの4つのパラメーターで時間的変化のカーヴを作成します。
〔LP Amount〕〔HP Amount〕でローパス、ハイパスそれぞれにエンベロープによるフィルターの変化をコントロールします。
〔Attack〕
ノートオンしてからフィルターが開く時間を設定します。
〔Decay〕
Attackの後の減衰をコントロールします。
〔Sustain〕
Decayの後のレベルをコントロールします。
最大値だとDecayは無効になります。
〔Release〕
ノートオフしたあとのフィルターの閉じる時間をコントロールします。
【AMP ENVELOPE】ではフィルターと同様に音量の時間的変化のカーヴをコントロールします。
〔Amount〕
アンプエンベロープの最大値を設定します。
〔Velocity〕
Onにすると強弱による音量(Amount)変化が可能になります。
〔Attack〕
ノートオンしてから音が鳴る時間を設定します。
値が大きいほど立ち上がりの遅いサウンドになります。
〔Decay〕
Attackの後の音量の減衰をコントロールします。
値が低いと短いサウンドになります。
〔Sustain〕
Decayの後の音量レベルをコントロールします。
最大値だとDecayは無効になります。
〔Release〕
ノートオフしたあとの余韻の時間をコントロールします。
【GLIDE】機能は音程の変化を遅らせていわゆるポルタメント奏法が可能になります。
〔Rate〕
グライドの量をコントロールします。
〔Mode〕
4つのモードから選択します。
Fx Rate:音の移行時間が音の間隔によって異なります。
FX Time:音の移行時間が一定です。一度ノートオフしてからノートオンするとグライドがかかります。
Fx RtA:Fx Rateと同じですがレガート(鍵盤を押しながら別の鍵盤を押す)のときのみにグライドがかかります。
FX TmA:FX TmAと同じですがレガートのときのみにグライドがかかります。
LFOとはLow Frequency Oscillatorといって低い周波数のオシレーターで各パラメーターを周期的に変調する機能です。
わかりやすい効果はビブラート、オートワウ、トレモロなどですね。
〔Frequency〕
〔Sync〕
OnにするとLFOの周期がTORAIZ AS-1のテンポと同期します。
〔Shape〕
三角波、逆ノコギリ波、ノコギリ波、矩形波、ランダム波からLFO波形を選択します。
〔Initial Ammount〕
〔LFO Destination〕にかけるモジュレーションの深さをコントロールします。
OSC 1 Freq、OSC 2 Freq:オシレーターのピッチを変調します。
OSC1-2 PW:パルス幅を変調します。
LP Cutoff、HP Cutoff:フィルターを変調します。
VCA:音量を変調します。
スライダーは最大7つのパラメーターを同時にコントロール可能です。
〔SLIDER DESTINATION〕
OSC 1 Freq、OSC 2 Freq:オシレーターのピッチをコントロール量を設定します。
LP Amount、HP Amount:フィルターのコントロール量を設定します。
LFO Amount:LFOの変調の深さのコントロール量を設定します。
FX 1 Mix、FX 2 Mix:エフェクトのミックスレベルのコントロール量を設定します。
【MODULATION】ではフィルターエンベロープとオシレーター2を使ったより複雑な倍音の変調、いわゆるポリモジュレーションが可能です。
〔MODULATION SOURCE〕
Filter Env、Osc2Amtの変調の量を設定します。
〔MODULATION DESTINATION〕
MODULATION SOURCEで5つのパラメーターを変調するか設定します。
Osc 1 Freq:オシレーター1の音程を変調します。
Osc 1 Shape:オシレーター1の波形を変調します。
Osc 1 PW:オシレーター1のパルス幅を変調します。
LP Cutoff、HP Cutoff:フィルターを変調します。
TORAIZ AS-1は48khz 24bitの2系統の高品位なデジタルエフェクターを内蔵しています。
【FX Type】でエフェクトを選択します。
〔FX 1 Type〕
BBD(ディレイ)、Dist(ディストーション)、RingMod(リングモジュレーター)
〔FX 2 Type〕
Chorus(ヴィンテージコーラス)、Phaser H、Phaser L、Phaser M(フェザー)
〔FX Mix〕
FX 1 / 2のエフェクトと原音のミックス比をコントロールします。
〔FX Param〕
FX 1 / 2の各エフェクトの2つのパラメーターをコントロールします。
〔FX1 Sync〕
BBDディレイのディレイタイムがテンポと同期します。
Pioneer DJ TORAIZ AS-1は一通り使ってみて、シンプルなアナログモノシンセなんだろうなーって思ってましたが、フィルターだけでなく、オシレーター2のLFO化やポリモジュレーションなどシンセの預言者デイヴ・スミス氏の美学もしっかり注入されてますね^^
シンセサイズやエフェクトに関してはDave Smith Instruments(現Sequential)社のProphet-6とほぼ同等の機能だそうです。
基本的に階層行き来してエディットする感じなので慣れるまではちょい大変かも知れませんがプロフェットのインターフェイスをイメージすれば多少はやりやすいかなって思いました。
少し前に実機のProphet-10を使うことができたのである意味タイムリーだったのかも笑
使うまではけっこうコントロール物足りないかなって思わなくもなかったですが、各コントロール機能にくわえてスライダー使えばけっこうイイ感じに使えそうだし、限られたサイズでちゃんと設計されてるなって思いました。
あんまり使ってる人いなかったからよくわからないマシンだったけど笑
コンパクトだけど造りもしっかりしているし、プロフェット直系のモノシンセがこのサイズで使えるってめっちゃアドバンテージありそうです。
動画でもやってる通り、【HOLD】で鳴りっぱなしにしてノイジーなモジュレーションサウンドを出したりも可能です。
お借りするまでノーチェックだったけど(^^;
シンプルなアナログベース / リードサウンドから複雑で豊かなモジュレーションサウンドまで鳴らせる
Pioneer DJ TORAIZ AS-1これ隠れた名機かも!^^
Pioneer DJ TORAIZ AS-1 くりっぱーチャンネル再生リスト
ハードウェア / アプリ等の一発録音のマシンライブ演奏を公開しています。
見にきていただけるとうれしいです^^